• HOME
  • 目のケア
  • 【眼科医監修】緑内障患者の4人に3人は気づいていない!見逃しやすい「隠れ緑内障」とは?
目の病気

【眼科医監修】緑内障患者の4人に3人は気づいていない!見逃しやすい「隠れ緑内障」とは?

【眼科医監修】緑内障患者の4人に3人は気づいていない!見逃しやすい「隠れ緑内障」とは?

日本の緑内障患者数は推定400万人といわれていますが、実際に医療機関で治療を受けているのはわずか106万人。緑内障患者の4人に3人は自分が緑内障だと気づかず、放置している「隠れ緑内障」です。

今回は、隠れ緑内障の危険性と対策についてお届けします。

5年、10年という長い年月をかけて視野が欠けていく

年齢を重ねると目の病気にかかりやすくなるものですが、今回ご紹介する緑内障もそのひとつです。

緑内障とは、何らかの原因によって視神経に障害が起こり、視野(見える範囲)が欠けていく病気です。発作的に症状が進行するタイプと、ゆっくりと進行するタイプの2つがありますが、緑内障の大半は後者のタイプです。

5~10年といった長いスパンでゆっくりと視野が欠けていくため、初期の段階で自分が緑内障であることに気づく方はほとんどいません。

視野の欠損に気づくことができない一番の理由は、片側に見えない場所があっても、脳の働きで欠けた部分の視覚情報を補ってしまうからです。本人が視野の異常に気づいたときには、かなり進行しているケースが多いのはそのためです。

初期には視野の一部が少しかすむ程度からはじまり、中期には視野に少しずつもやが広がっていくように感じられます。そして、後期になると、視野がまるで霧に覆われているかのように、対象がぼんやりと見えるようになるといわれています。

残念ながら、一度失われてしまった視野はもとには戻りません。そのまま放置して緑内障が進行すればすべての視野が欠け、失明に至る可能性もあります。緑内障は油断ならない病気なのです。

緑内障患者の9割は自覚症状がない「隠れ緑内障」

厚生労働省が3年ごとに実施している患者調査によると、2014年の国内における緑内障患者数は106万人と報告されています。

しかし、これはあくまで医療機関を受診した患者数です。自分が緑内障にかかっていることに気づかず、未受診の方は多く潜在していると考えられます。

ここで、日本緑内障学会が2000年に行った、世界的にも有名な緑内障疫学調査(多治見スタディ)をご紹介します。岐阜県多治見市の住民を対象に調査したところ、40歳以上の20人に1人、60歳以上の10人に1人が緑内障にかかっていることが判明しました。

このデータを日本人全体に置き換えると、国内に約400万人の緑内障患者がいることが推定されます。さらに、この調査で緑内障と診断された方の90%が「自覚症状がなく、自分が緑内障だとは知らなかった」というのです。

この衝撃的な調査報告からも、国内には隠れ緑内障の方が多く潜在していることがご理解いただけたと思います。

健康診断や人間ドックだけでは緑内障は見逃されてしまう

くり返しになりますが、緑内障が恐ろしいのは、治療せずに放っておくと失明の危険性があることです。生後に目が見えなくなる「中途失明」の原因は長らく糖尿病網膜症がトップでしたが、2002年以降は緑内障が1位となっています。

緑内障で欠けてしまった視野はもとに戻すことができませんから、早期に発見して治療を開始することが重要です。

緑内障の早期発見といえば、健康診断や人間ドックの視力検査、眼圧検査を思い浮かべる方が多いでしょう。しかし、それだけで緑内障を発見することは難しいのです。

それは、眼圧は正常範囲内でありながら、視神経が障害されてしまうタイプの緑内障が日本人には圧倒的に多いことが理由です。

日本人の緑内障患者の実に7割が、この「正常眼圧緑内障」なのです。「眼圧が正常値だから大丈夫」という油断が、これほどまでに隠れ緑内障を増やしてしまった一因だといえるでしょう。

緑内障の正確な診断には、視力・眼圧検査のほかに、眼底検査隅角検査視野検査などを含めた専門的な検査が不可欠です。緑内障は40歳以上の中高年に多く見られる病気ですから、40歳を過ぎたら定期的な緑内障の検査を受けることを強くおすすめします。

緑内障を未然に防ぐことは難しいですが、早期に発見すれば、治療により進行を遅らせることが可能です。目に異常を感じたら受診するのではなく、40歳を過ぎたら年に一度は眼科を受診するよう肝に銘じましょう。

【眼科医】岡野先生からのコメント
米国眼科学会は2014年、緑内障による失明率が1980年以来半減したとする研究を発表しました。
これはまさに医学の発展により、新薬が開発され、治療さえ開始して継続すれば、緑内障は決して怖くない病気になったということです。日本ではこの秋にも、さらに最新の緑内障治療薬発売が予定されております。
自分では見えていると思っていても、ぜひ過信せずに眼科で検査を受けていただき、早期発見・早期治療を目指していただきたいと願ってやみません。

 

▼合わせて読みたい!緑内障にまつわる特集記事はコチラ
目のトラブルについて~緑内障~(ロート製薬 商品情報サイト)
糖尿病が緑内障のリスクを高める? 米眼科学会が公開したリスク要因とは
緑内障を早期発見につなげる国際的イベント『世界緑内障週間』
《医師監修》それって『緑内障』かも!うっかりミスが伝える危険のシグナル
あの皮が緑内障の治療に有効!“みかん”に期待できる驚きの効果とは

〈参考〉
緑内障の患者数について 土佐やまもと眼科|安心の日帰り白内障手術
http://tosaganka.com/緑内障の患者数について/
気付かぬうちに視野を失う「隠れ緑内障」に要注意:緑内障:日経Gooday(グッデイ)
http://gooday.nikkei.co.jp/atcldr/column/16/041100016/041100001/
緑内障|綱島の眼科 藤井眼科|横浜市港北区
http://fujii-ganka.jp/glaucoma/
隠れ緑内障を防ぐために。 定期的に受けたい緑内障検査 (じんの眼科クリニック)|ドクターズ・ファイル
https://doctorsfile.jp/h/60676/mt/1/
2018年 世界緑内障週間「ライトアップ in グリーン運動」に協賛、バスラッピング、シネマアドバタイズメントで疾患啓発 日本アルコン株式会社
https://www.alcon.co.jp/about-us/corporate-responsibility/world-glaucoma-week
緑内障急増 7割が正常眼圧で視神経障害を来している│NEWSポストセブン
https://www.news-postseven.com/archives/20160329_397179.html
中途失明原因の第1位 緑内障の症状とは NHK健康チャンネル
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_224.html
推定400万人!誰が緑内障患者を救うのか【1】 プレジデントオンライン
http://president.jp/articles/-/1599
『くわしく知りたい目の病気』NHK出版

目ディア

この記事が気に入ったら
いいね!してね♪

関連記事

RELATION POST

  • Amazon ロート製薬
  • ロートV5粒
  • ロートVアクティブ
  • ロートV11 目を酷使する人のつらい疲れ目に。
目ディアの最新情報をチェック!
  • 目ディア facebook
  • 目ディア Twitter
  • 目ディア RSS
ページ上部へ