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大人だけじゃない!すぐに対策を!知っておきたい子どもの白内障

大人だけじゃない!すぐに対策を!知っておきたい子どもの白内障

白内障といえば“高齢者がかかる目の病気”というイメージがありますが、生まれつき白内障の赤ちゃんや、成長途中で白内障を発症するお子さんがいることをご存知でしょうか?今回はあまり知られてはいない、子どもの白内障についてお届けします。

1万人に3人の確率で白内障の赤ちゃんが誕生している

子どもの白内障_02

白内障はみなさんもご存知のとおり、目でレンズの役割を果たしている水晶体がにごる病気です。その大半は加齢の影響から起こる老人性白内障であり、白内障患者の7割以上を占めるといわれています。

その一方で、水晶体が白くにごった状態で生まれてきたり、生後数ヶ月で水晶体の混濁が見られたりする赤ちゃんも存在します。およそ1万人に3人の確率で起こるといわれる、『先天白内障』という病気です。

子どもの白内障は、生まれたときにはすでに水晶体の混濁が見られるケースが多いですが、成長とともに水晶体のにごりが現れ、次第に進行していく『発達白内障』の場合もあります。

赤ちゃんや小さな子どもは大人とは異なり、目の異常を自ら訴えることはありません。そのため、周囲の大人が気づかずにいると、重大な病気を見過ごしてしまうことがあります。その代表的疾患のひとつが、今回ご紹介する子どもの白内障です。

私たち大人が子どもの白内障とどのように向き合い、どのように付き合っていけばいいのか。一緒に考えていきましょう。

妊婦が風疹にかかると、胎児の白内障発症率が高まる

赤ちゃんや子どもの白内障に関しては、遺伝的素因によるものと胎内感染によるものの2つが原因として考えられます。

子どもの白内障_03

【遺伝的素因(常染色体優性遺伝や染色体異常によるもの)】

両親のうち、片方の親に先天白内障の罹患歴があった場合、その子どもには50%の確率で先天白内障が遺伝する、というのが常染色体優性遺伝によるものです。また、染色体に異常がある状態で生まれてきたことで、先天白内障を発症するケースもあります。

【胎内感染(妊娠中の風疹による先天性風疹症候群、トキソプラズマ、サイトメガロウイルスなど)】

妊娠中の女性が風疹ウイルスに感染することで胎児も感染し、これが原因で先天白内障などの障害が起こるケースを先天性風疹症候群といいます。先天性風疹症候群による先天白内障は「妊娠期間のどのタイミングで風疹ウイルスに感染したのか」によって、発症率が大きく変わります。

【妊婦が風疹にかかった場合、胎児が先天白内障を含む先天異常で生まれてくる確率】

妊娠4週目まで…約50%以上
妊娠5週目から8週目…約35%
妊娠9週目から12週目…約15%
妊娠13週目から16週目…約8%

横浜衛生研究所より

子どもの白内障_04

横浜衛生研究所によると、妊娠後期(妊娠8ヶ月・28週目以降)で風疹にかかった場合、先天白内障を含む先天異常はほぼ見られないそうです。

世界では、毎年10万人以上も先天性風疹症候群の赤ちゃんが生まれています。子どものときに風疹ワクチンを打った記憶がない、または記憶があいまいな方は、風疹ワクチンの再接種を強くおすすめします。

また、妊娠中は風疹ウイルスへの感染のほか、トキソプラズマという原虫への感染やサイトメガロウイルスへの感染によっても、赤ちゃんが先天白内障を発症する可能性があります。

子どもの白内障治療が1日でも早いほうがいい理由

子どもの白内障_05

先天白内障の原因がわかったところで、最後は治療法です。子どもの白内障は成人以降に起こる白内障とは違い、1日でも早い治療の開始が望まれます。なぜなら、網膜に十分な刺激が入らなければ、子どもの視力はある時期を境に発達しなくなるからです。

この状態を形態覚遮断弱視(視性刺激遮断性弱視)といい、先天白内障において大きな問題といわれています。

特に乳児期の赤ちゃんは視性刺激遮断への感受性が極めて高く、早期手術とメガネやコンタクトレンズによる矯正、弱視訓練が不可欠です。両眼の先天白内障ならば生後10~12週以内に、片眼では生後6週までに手術を受ける必要があります。

気になる手術内容ですが、生後12ヶ月以内の赤ちゃんは混濁した水晶体と硝子体前部を切除する手術法が一般的です。1~2歳以降に白内障が進行した場合(発達白内障)は、大人と同じように眼内レンズ挿入術を行います。

しかし、子どもの目は成長にともなって変化していくため、いずれは挿入したレンズの度数が合わなくなり、高頻度で再手術が必要です。また、合併症のリスクもあり、眼内レンズを移植する先天白内障の治療法に関しては、長期的な安全性がいまだ確立していないのが現状です。

子どもの視力は6歳くらいまでにほぼ完成し、8歳頃以降に治療や訓練を行っても、視力の回復は見込めないといわれています。子どもの視力を守れるのは親しかいません。わが子の目ににごりなどの異変を感じたら、すぐに眼科を受診しましょう。

また、近い親族に先天白内障の方がいる場合は念のため、生まれてすぐに眼科を受診することをおすすめします。

▼合わせて読みたい!白内障に関するお役立ち記事はコチラ
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〈参考〉
先天白内障 子どもの病気 国立成育医療研究センター
https://www.ncchd.go.jp/hospital/sickness/children/029.html
一般の皆様へ – 日本小児眼科学会 子どもの眼の疾患に関する医療と学問の発展を目的とする日本小児眼科学会
http://www.japo-web.jp/info_ippan_page.php?id=page09
赤ちゃんの目の病気 目についての健康情報 公益社団法人日本眼科医会
http://www.gankaikai.or.jp/health/13/
横浜市衛生研究所:先天性風しん症候群について
http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/eiken/idsc/disease/crs1.html
白内障|東海光学株式会社
http://www.eyelifemegane.jp/v2/sick_cataract.php
子どもの視力の発達について|札幌かとう眼科
http://www.katoganka.jp/treat07.html

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