• HOME
  • 目のケア
  • 眠れない、起きられない……怠け者に思われがちな病気『睡眠相後退症候群』とは
睡眠

眠れない、起きられない……怠け者に思われがちな病気『睡眠相後退症候群』とは

眠れない、起きられない……怠け者に思われがちな病気『睡眠相後退症候群』とは

夜に布団に入っても朝方まで眠ることができず、朝は正午近くにならないと起きられないなど、睡眠時間が極端に後ろにずれてしまう病気『睡眠相後退症候群(すいみんそうこうたいしょうこうぐん)』が若い世代を中心に増えています。

今回は、「単なる夜更かし」「ただの朝寝坊」と誤解されがちなこの病気についてご紹介します。

睡眠時間が極端に後ろにずれる睡眠障害の一種

睡眠相後退症候群_02

朝はすっきりと目覚めて日中は積極的に活動し、夜になったら心地よい疲れとともに眠りに落ちる――というのが理想的な生活サイクルですが、これを実践できている人は決して多くはありません。

この数十年で、現代人の生活はどんどん夜型に移行してきています。夜遅くまで残業してもコンビニや飲食店は営業していますから、日々の食事や買い物に困ることはありません。帰宅後もスマホがあれば、24時間ドラマや映画が楽しめる時代です。

このようなライフスタイルの変化が、「夜になってもなかなか眠ろうとしない」現代人を多く量産してしまった要因のひとつといえるかもしれません。

今回ご紹介する『睡眠相後退症候群』は、睡眠時間が極端に後ろにずれてしまう睡眠障害のひとつです。24時前に布団に入っても午前3時、4時になるまで眠ることができませんが、一旦入眠すると一定時間眠り続けてしまいます。

そのため、朝になっても目覚めることができず、正午近くになってようやく起きることができる……というパターンが大きな特徴です。

周囲の理解を得られず、本人も病気という自覚がない

睡眠相後退症候群_03

先ほどお伝えしたとおり、睡眠相後退症候群の方は朝の早い時間帯に起きることができません。そのため、職場や学校に遅刻や欠勤をくり返してしまい、社会的信用を失ってしまうことが問題となっています。

また、このタイプの睡眠障害は10~20代の比較的若い世代の発症が多く、中高年にはあまり見られないことから、周囲も「朝起きられないのは意志が弱いせい」「ただの怠け者」と捉えがちです。

本人も夜眠れず、朝起きられないことがまさか「病気」だとは思っていないので、必要な治療を受けることもなく、会社や学校を辞めて自宅に引きこもるケースも少なくないそうです。

ここで気になるのが、この病気の原因です。近年の研究から、睡眠相後退症候群患者の体温リズムやホルモンリズムが通常よりも3~4時間後ろにずれていることがわかってきました。つまり、もともとの体内時計が「夜更かし朝寝坊」の傾向にあるのです。

そこに夏休みなどの長い休暇や受験勉強、残業などが理由の昼夜逆転の生活といった要因が加わり、睡眠相後退症候群を発症するというわけです。

体内時計が正常な方は昼夜逆転の生活がしばらく続いても、本人の努力次第で再び早い時間帯に眠れるようになり、朝も苦痛なく起きられるようになります。

ところが、睡眠相後退症候群の方はもともと体内時計が3~4時間後ろにずれているので、努力や根性だけでは昼夜逆転の生活をもとに戻すことは難しいのです。

睡眠相後退症候群の治療と再発予防について

睡眠相後退症候群を克服するには、専門家の下で治療を受ける必要があります。ここで、代表的な治療法をご紹介しましょう。

【睡眠リズム療法】

1日あたり10~15分ずつ、入眠時間と起床時間を早めていき、2~3週間かけて入眠時刻を22時~24時の時間帯に戻していく治療法です。症状が比較的軽度な方に有効とされています。

【薬物療法】

睡眠と覚醒のリズムを調整する働きのあるホルモン『メラトニン』の受容体に作用する『メラトニン受容体作動薬』を服用する治療法で、医師の処方が必要です。また、ビタミンB12も光への感受性を高めて体内時計の調整に有効とされています。

【高照度光療法】

照明器をベッドサイドに置いてタイマーをセットして眠り、毎朝2,500ルクス以上の強い光を30分以上浴びる治療法です。

朝に強い光を浴びることで、14~16時間後に眠気を引き起こすメラトニンの分泌がはじまります。このメカニズムを利用して、後ろにずれていた体内時計を早めて睡眠時間を調整します。

睡眠相後退症候群は適切な治療を受ければ改善する可能性の高い病気ですが、一旦治っても気をゆるめると再発しやすいともいわれています。最後に、再発予防のための5ヵ条をご紹介します。

1.朝は太陽の光を浴びて、朝食をしっかりとる

睡眠相後退症候群_04

2.夕方以降にストレッチなどの軽い運動を行い、体温を上げておく

3.就寝前のアルコール、カフェイン、喫煙を避ける

4.「夜の光」は睡眠の敵。明るすぎる照明は避け、寝室にPCやスマホを持ち込まない

睡眠相後退症候群_05

5.毎日できるだけ決まった時刻に起床・就寝を。眠いときは短時間の昼寝を活用しよう

睡眠は、人が生きていくためになくてはならないものです。睡眠によってたまった1日の疲れを癒し、心身をメンテナンスすることで、明日への活力につながるからです。

この記事を読んで「睡眠相後退症候群かもしれない」と思った方は、早めに睡眠外来を受診することをおすすめします。

▼合わせて読みたい!眠りに関する特集記事はコチラ
寝つきも目覚めも悪い!これって不眠症?眠れない本当の原因と対処法
《鍼灸師監修》気持ちよ~く眠りたい! 快眠・安眠に導くツボを教えます
熱帯夜でもぐっすり!寝苦しい夏をクールに乗りきる快眠のコツ

▼目の疲れが取れない方は、よく眠れていないのかも?
目のトラブルについて~眼精疲労/疲れ目~(ロート製薬 商品情報サイト)

〈参考〉
睡眠相後退症候群(予約下さい) 明神館クリニック
http://www.myojin-kan.jp/suiminsou/
登校・出社拒否になる前に!睡眠相後退症候群の症状と改善法 眠りの窓口
https://nemurinomadoguchi.com/dsps/#i-2
R&S 睡眠リズム障害患者会 -Rhythm and Sleep-
http://www.crsd.jp/
睡眠相後退症候群の症状・原因・治療 Doctors Me(ドクターズミー)
https://doctors-me.com/doctor/mental/44
『ビジネスマンの睡眠コントロール術』白濱龍太郎著/幻冬舎

目ディア

この記事が気に入ったら
いいね!してね♪

関連記事

RELATION POST

  • Amazon ロート製薬
  • ロートV5粒
  • ロートVアクティブ
  • ロートV11 目を酷使する人のつらい疲れ目に。
目ディアの最新情報をチェック!
  • 目ディア facebook
  • 目ディア Twitter
  • 目ディア RSS
ページ上部へ