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被災地や海外でも大活躍!眼科医療支援車両『ビジョンバン』とは?

被災地や海外でも大活躍!眼科医療支援車両『ビジョンバン』とは?

『Vision Van』は、2011年、東日本大震災の際に米国フロリダ州のマイアミ大学から空輸された、眼科医療を専門とする支援車両です。

被災地での救援活動に大きく貢献し、その後、国内でもVision Vanに倣った日本製ビジョンバンが作られました。ビジョンバンは、国内の被災地や眼科過疎地での医療支援のほか、フィリピンやパラオなど海外へも支援に赴いています。

今回はこのビジョンバンについて、その活動内容などを詳しくご紹介します。

ハリケーン「カトリーナ」に襲われた被災地での救援活動がはじまり

ビジョンバン_02

2005年8月末、米国南部をハリケーン・カトリーナが襲い、1,800人以上が死亡、約120万人が避難を強いられました。この災害の際、眼科医療支援のために作られた診療車が『Vision Van』です。

車両内には眼科の診療に必要な暗室や医療機器が搭載されており、緑内障や白内障、糖尿病性網膜症など、さまざまな眼疾患に対応することができます。

その後、2011年3月に日本で東日本大震災が起きました。このとき、慶應義塾大学医学部の坪田一男教授は、米マイアミ大学医学部のバスコム・パルマー眼科学研究所からVision Vanを借り受け、3ヶ月間にわたり被災地で移動診療を行う『“Mission Vision Van(ミッション・ビジョンバン)”プロジェクト』を立ち上げます。

Vision Vanは被災した各地を回り、宮城県などで3,700人を超える被災者の方に診療サービスを提供しました。このような大規模の眼科医療支援活動は、Vision Vanなしには行えなかったと考えられます。

災害時には命を救うための医療が最優先ですが、災害が起こってから時間が経つにつれ、「目が見えない・見えにくい」ことによる生活の不自由さが実感されてきます。

たとえば、メガネ、コンタクトレンズなどが手元になくなってしまったことから、テレビが見られない、新聞が読めないなど情報を得る手段が制限されてしまう人が出てきます。Vision Vanがあれば、こうした人たちへメガネやコンタクトを提供することが可能です。

また、緑内障などの眼疾患を抱える人は、目薬がないまま過ごしているうちに視力障害が進行するおそれもあります。しかし、暗室や専門の診療器具がない環境では打てる手は少なく、Vision Vanのような眼科医療を提供できる支援車両があることには、非常に大きな意味があるのです。

ビジョンバンの具体的な活動内容は?

東日本大震災におけるVision Vanの活躍が国内で高い評価を受け、日本でも有事の際に備えて、日本製ビジョンバンが誕生します。現在ビジョンバンは、大災害が起こったときのような有事の際のみでなく、眼科医過疎地域の医療支援などでも活躍しています。具体的には、次の5つのような活動を行っています。

1.眼科の総合健診や目の健康相談(仮設住宅団地、住民が多く集まる場所)
2.眼疾患について知ってもらうための啓発活動
3.眼疾患の疫学的調査
4.休日当番医のような役割(応急処置や地域医療機関への紹介)
5.日本全国で災害が起きたときの救援活動

平時の活動では保険診療を行わないため薬をもらうことはできませんが、ビジョンバンには眼科医のほか、眼科において臨床経験のある看護師、視能訓練士も同行し、精度の高い検査を受けることができます。

ビジョンバンでの検査で異常が指摘されたら、確定診断のために最寄りの医療機関でさらに詳しく検査を受け、必要な治療を受けることになります。

海外での医療支援活動も

“Mission Vision Van”プロジェクトは開始当初からアジアへの医療支援も視野に入れており、ビジョンバンは2014年にフィリピンの災害支援のため、2016年にはパラオ共和国へ“パシフィック・パートナーシップ”の医療支援のために派遣されています。

フィリピンは前年の2013年秋に超大型台風「ヨランダ(ハイエン)」によって大きな被害を受けました。ビジョンバンはレイテ島にて、10日間で約2,000人の診療を行いました。

パラオ共和国へは眼科医3名、看護師2名、視能訓練士2名、技師1名が派遣され、583名がビジョンバンで外来診療を受けることができました。

このように、ビジョンバンは国内外で多くの人々の目の健康を守っています。

いかがでしたか。今回は、東日本大震災の際にアメリカから運ばれてきた『Vision Van』の活動をご紹介しました。日本の眼科医が自分たちのビジョンバンを作り、また別の国の人々を支援する。このように支援の輪が広がっていくことは、とても素敵なことですね。

ビジョンバンの活動は、いつか日本が助けた地域からさらに広がっていくのかもしれません。

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【防災の日】もしもの時のために“メガネ”の備えはしていますか?

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目のトラブルについて~白内障~(ロート製薬 商品情報サイト)

〈参考〉
ビジョンバン
http://www.visionvan.jp/
Vision Van(ビジョン・バン)がやってきた : SENDA MEDICAL CLINIC BLOG
http://ccrnet.exblog.jp/15294780/
ビジョンバンを、ヨランダ台風の被災地へ! 〜日本の眼科医療支援車両が、アジアでも活動開始なるか!?〜|経済界
http://net.keizaikai.co.jp/archives/4031
日本眼科学会:フィリピンでのビジョンバン活動報告(118巻10号)
http://www.nichigan.or.jp/member/rijikai/11810.jsp

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