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【眼科医監修】目にカビが生えるって本当?知らないと怖い目の病気『角膜真菌症』

【眼科医監修】目にカビが生えるって本当?知らないと怖い目の病気『角膜真菌症』

カビによる感染症といえば水虫が有名ですが、目の中の角膜にカビが入り込むことで感染する病気も存在します。それが今回ご紹介する『角膜真菌症』です。自然治癒は難しく、治療が遅れるほど予後が悪くなるといわれるこの病気についてご紹介します。

コンタクトレンズの不適切な装用やケアが原因で発症することも

角膜真菌症についての理解を深めるためには、この病気が目のどの部分で起きているのかを知ることが大切です。

角膜とはいわゆる黒目にあたる部分で、約0.5mmの厚みを持つ透明な組織のことをいいます。外から入ってきた光を屈折させて網膜へと送り込む、カメラレンズのような働きをします。

この角膜が真菌(カビ)に感染することによって起こるのが角膜真菌症です。角膜自体は比較的丈夫な構造をしており、普段は涙のバリア機能によって守られているため、健康な角膜がカビに触れただけで感染することはごくまれです。

ところが、次のような場合には角膜真菌症が起こりやすいといわれています。

【角膜真菌症を引き起こす代表的な原因】

・ガーデニングなどで植物の葉や枝が目に入ってしまったことによる角膜外傷

・免疫力の低下(糖尿病患者、長期にわたるステロイド点眼薬の使用など)

・コンタクトレンズの不適切な装用やケアによってできた角膜表面の傷、ドライアイ

近年、若年層のコンタクトレンズユーザーが角膜真菌症を含む角膜の感染症にかかるケースが多く見受けられ、問題視されています。

日本コンタクトレンズ学会によると、入院治療をともなう角膜感染症の重症患者のうち、2人に1人が「1日使い捨てソフトコンタクトレンズを2日以上使用している」ことが判明しています。

コンタクトレンズユーザーの方は今一度、レンズの使用頻度適切なケア方法について振り返ってみましょう。

病状が進行すると、急激な視力低下を生じる可能性あり

角膜は知覚神経が密集している部分のため、炎症などが起こると痛みを感じやすいといわれています。角膜真菌症になると、どのような症状が現れるのでしょうか?

【角膜真菌症の主な症状】

・目の痛み
・目の充血、目やに
・ゴロゴロとした目の異物感
・涙の量の増加
・まぶたの腫れ
・視力の低下
・黒目の白濁

角膜真菌症とよく似た症状に、細菌やウイルスが原因の『細菌性角膜炎』があります。

細菌性角膜炎と角膜真菌症の大きな違いは、感染から発症するまでのスピードです。前者は感染後すぐに症状が現れるのに対し、後者である角膜真菌症は症状が現れるまでに日数がかかるといわれています。

そのため病気を見過ごしやすく、いったん症状が確立してしまうと治りにくいのが特徴です。また、症状が進行すると角膜表面の上皮欠損をともなう炎症が起こり、潰瘍になる場合もあります。

角膜潰瘍の状態になると、急激に視力が落ちるとともに、我慢できないほど激しい眼痛に襲われることもあります。

知っておきたい角膜真菌症の診断と治療法について

角膜真菌症の診断には、細隙灯顕微鏡による検査が用いられます。

角膜の状態をこまかくチェックし、悪くなっている場所が見つかればその部分をこすりとり、真菌に感染しているかどうかを判定する確定診断を行います。同時に、原因菌の特定、どのような抗菌剤が有効かを調べる「薬剤感受性検査」を行うのが一般的な流れです。

角膜真菌症の診断が下されたら、薬剤感受性検査をもとに抗真菌剤などの点眼薬、内服薬、点滴を用いた薬物治療を開始します。症状が軽度の場合は通院による治療でも済みますが、入院治療を必要とするケースが多いです。

治療を行ったものの角膜に強いにごりが生じる角膜混濁が残ってしまった場合は、角膜移植手術を検討することもあります。

角膜真菌症の2大初期症状は眼痛と目の充血ですが、眼精疲労やドライアイの症状ともよく似ているため、見過ごしやすい眼疾患でもあります。特に、木の枝など植物が目に入ってしまったときは注意が必要です。

痛みなどの症状がなくとも軽視せず、すみやかに眼科を受診するようにしましょう。

【 眼科医】吉野先生からのコメント
角膜真菌症は、免疫力が低下している患者さんだけではなく、草木や花で眼を傷つけたときや、コンタクトレンズの保存ケースから汚れがついて発症することもあります。コンタクトレンズは高度医療器械で、定期検査と自己管理が必要です。充血や痛み、かゆみがあるときにはコンタクトレンズをお休みして、早めに眼科を受診しましょう。

 

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〈参考〉
眼とカビについて(真菌症)|広辻眼科
http://hirotsuji-eye.com/eye/e110
真菌性角膜炎とは-長期間の治療が必要な角膜感染症 メディカルノート
https://medicalnote.jp/contents/160308-012-KS
真菌性角膜炎(角膜真菌症) – 基礎知識(症状・原因・治療など) MEDLEY(メドレー)
https://medley.life/diseases/5563ad9d59747e7301e633d1/
角膜外来 基本情報|北里大学北里研究所病院
https://www.kitasato-u.ac.jp/hokken-hp/visitor/section/soc/cornea/
日本コンタクトレンズ学会
http://www.clgakkai.jp/general/consensus04-1.html
角膜感染症 はやし眼科臼井クリニック
http://www.hayashi-ganka-clinic.com/色々な眼の病気/角膜感染症/
角膜真菌症とはどんな病気か【図付】|症状や原因・治療|六訂版 家庭医学大全科 – gooヘルスケア
https://health.goo.ne.jp/medical/10A30800
こんな症状なら角膜炎? [目の病気] All About
https://allabout.co.jp/gm/gc/299440/

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ライターみやま ゆかり

中央線在住のフリーランスライター。美容から恋愛指南、書道まで守備範囲の広さがウリ。現在は女性コミック誌『aya』(宙出版)にて連載中のビューティーマンガ『WELCOME 綺麗堂』の取材・原作担当。著書『WELCOME 綺麗堂』が宙出版より好評発売中。

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医療法人社団 慶翔会 神田須田町アイクリニック 院長吉野 真未 先生

乳幼児から高齢者までジェネラルな診察が可能。専門は水晶体(白内障手術含む)と屈折矯正。多焦点眼内レンズについては多くの経験をもとに説明と手術を行っている。最近は霰粒腫や眼瞼下垂の手術の対応に力を入れている。

目ディア

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