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【眼科医監修】洗剤やパーマ液が目に入った!『化学眼外傷』の正しい対処法って?

【眼科医監修】洗剤やパーマ液が目に入った!『化学眼外傷』の正しい対処法って?

食器を洗っているとき、白髪を染めているとき、お風呂掃除をしているとき、目に薬剤や洗剤が入ってしまい、一歩間違えると失明するところだった――そんな経験談をどこかで耳にしたことはありませんか?

私たちの生活に必要な洗剤やパーマ液といった化学物質は、便利な反面、人体に有害な性質もあわせ持っているものです。取り扱いには気をつけていたものの手がすべってしまい、事故につながるといった危険性もゼロではありません。

そこで、万が一有害な化学物質が目に入ってしまったときの正しい対処法についてご紹介します。

目に入ってしまった化学物質の種類によっては、失明する危険も……!

洗剤やパーマ液、有機溶剤といった、なんらかの化学物質が誤って目に入ってしまい発生する目の外傷を『化学眼外傷』と呼びます。

結膜や角膜といった眼球表面の組織に炎症が起こり、ひどい場合には角膜の表面が完全に剝がれてしまったり、角膜全体が濁ってしまったりすることも。

また、眼球表面の障害にとどまらず、化学物質が角膜を透過して目の内部にまで障害を及ぼす危険性があり、場合によっては失明に至るようなケースもあるのです。

酸性とアルカリ性、どっちの化学物質がより危険?

目に強い影響のある化学物質は、主に酸性アルカリ性のものに分けられます。

酸性のものはアルカリ性のものと比べると組織透過性が低いため、目に入った場合でも組織表面にとどまってくれることが多いようですが、アルカリ性の場合は組織透過性が高いため、短い時間で眼球内に入り込んでしまいます

私たちの身の回りにある、目に入ると危険な物質・製品の例は以下のとおりです。

●酸性

成分:硫酸、塩酸、硝酸、酢酸など

・バッテリー液(硫酸)
・トイレ用洗剤(塩酸)

●アルカリ性

成分:水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酸化カルシウム、炭酸水素ナトリウム(重曹)、アンモニアなど

・セメント(水分に反応して水酸化カルシウムを発生)
・石灰(酸化カルシウム)
・消火剤、家庭用洗剤など(炭酸水素ナトリウム)
・パーマ液、毛染め液など(アンモニア)
・カビ取り剤(水酸化ナトリウム+塩酸)
・シャンプー(中性のものもあるが、中にはアルカリ性のものも)

誤って目に入ってしまったら?眼科に行く前にまずやるべきこと

化学物質が目に入ってしまった場合、あまりの痛さに涙が止まらなくなり、つい反射的にまぶたを閉じてしまいがちです。しかし、まぶたを閉じると化学物質が目にとどまることにつながり、接触時間が長ければ長いほど、目の障害は重症化することになります。

しっかりと目を大きく開けて、すぐに流水で5~10分程度洗眼し、化学物質を洗い流すこと。そして洗眼が済んだら、ただちに眼科を受診しましょう。

なお、日常生活に使われる化学製品には中性のものもありますが、酸性・中性・アルカリ性にかかわらず、目に化学物質が入ったらまずは目を洗い流し、すぐに眼科を受診するのが正しい対処法です。

もしも、目に化学物質が入ってしまったら、受傷直後の適切な処置がその後の治癒にかかわってきます。「ま、いいか」と安易に放置せず、すぐに水で洗った後は眼科にかかることを忘れないでくださいね!

【眼科医】川島先生からのコメント
まず、適切な保護具(メガネやゴーグルなど)を着用するなど、目に入らないように十分気をつけて化学薬品を取り扱ってください。万が一飛入してしまった場合は、十分に流水ですすいでから、必ずすぐに眼科を受診してください。水虫のお薬を間違って目に入れたり、コンタクトレンズをタンパク除去したまま中和せずに装用してしまったりといった、誤用による障害もあります。不注意による障害が生じないよう、十分気をつけてくださいね。

 
【参考】
日本眼科学会‐一般のみなさまへ 目の病気 化学眼外傷
http://www.nichigan.or.jp/public/disease/gaisho_kagaku.jsp
ある奈良県の眼科医が目について書いたブログ‐眼に貼った液体や粉末の異物。目に入って怖い異物は、薬品?石灰?セメント?洗剤?パーマ液?毛染め液?脱毛剤?バッテリー液?シャンプー?その理由は…(眼化学外傷)
http://blog.livedoor.jp/eyedoctor/archives/51467270.html
眼科医に聞いた!ボディソープが目に入った場合の対処法|産経ニュース
https://www.sankei.com/premium/news/171014/prm1710140014-n1.html

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ライターまるよし みすず

大学卒業後、スポーツ番組制作会社を経てゴルフ誌の出版社で編集業務に携わったのち、妊娠・出産を機にフリーに。現在は子育てのかたわら、育児誌を中心に編集・執筆。幼少期からド近眼。趣味は飲酒、特技は野球のスコア書き。小さなことは気にしない典型的なO型。

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久喜かわしま眼科 院長川島 晋一先生

網膜硝子体疾患、緑内障、白内障など一般眼科外来及び眼科手術全般に豊富な経験を持ち、丁寧な手術に定評がある。穏やかで相談しやすく適切な診療に老若男女ファンが多い。

目ディア

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