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【眼科医監修】進行すると失明の危険も!原因不明の眼疾患『円錐角膜』ってなに?

【眼科医監修】進行すると失明の危険も!原因不明の眼疾患『円錐角膜』ってなに?

本来ならばドーム状であるはずの角膜が円錐状に突出する目の病気を、『円錐角膜(えんすいかくまく)』といいます。強い視力低下乱視を引き起こし、適切な治療をほどこさなければそれらがさらに進行するおそろしい病気でもあります。

今回は、あまり知られてはいない円錐角膜について詳しくご紹介します。

円錐角膜は医師でも見逃しやすい?代表的な症状とは

角膜の中央部がなんらかの原因で薄くなり、その薄くなった部分が眼圧に耐えきれなくなって前方に突出するのが『円錐角膜』という病気です。

角膜にゆがみが生じ、ものが何重にも見え、視力の低下が起こります。しかし、発症初期はメガネやコンタクトレンズを使うことで十分な視力矯正が可能なため、専門医でも見過ごしてしまうことがあるそうです。

また、円錐角膜は放置すると角膜の薄くなった部分が破れ、角膜移植が必要になり、最悪の場合は失明にいたる可能性もあるので早急な治療が必要です。

【症状レベル1】

・視力の低下の自覚。特に夜間が見えづらい
・乱視の発生によってものがゆがんで見える、ものが何重にも見える
・近視や乱視が短期間に進行していく

【症状レベル2】

・角膜の突出した部分ににごりが生じ
・明るい場所に出るとまぶしくて目が開けられなくなる

【症状レベル3】

・以前に比べてコンタクトレンズが外れやすい(角膜の突出が原因のため)

【症状レベル4】

・角膜の薄くなった部分とコンタクトレンズがこすれることで、強い痛みを感じる
・強い痛みからコンタクトレンズを装用できなくなる

【症状レベル5】

・角膜の一番奥に亀裂が生じ、目の中を循環している房水が角膜内に漏れ出して、角膜が白く腫れ上がる『急性水腫』を発症することがある

【症状レベル6】

・極限まで薄くなった角膜が破れる可能性あり。この場合は早急な角膜移植が必要

以上が円錐角膜の代表的な症状です。急な視力低下を感じたら、眼科の受診をおすすめします。

円錐角膜は思春期の発症率がトップ!20代までは進行スピードも早い

円錐角膜はなにがキッカケで発症するのでしょうか?実のところ、その原因は十分に解明されていないのが現状です。しかし、隔世遺伝のケースが少なからずあることから、遺伝的な因子が関与していると考えられています。

また、円錐角膜の患者の多くは、アレルギー疾患を抱えています。特にアトピー性皮膚炎を合併していることが多く、目をこする行為が円錐角膜を進行させる要因の可能性が高いといわれています。

円錐角膜は思春期(10歳以降)の発症が多く、症状がもっとも進行するのが10代と20代が中心のため、若者の病気というイメージがありますが、30代以降の発症も少ないわけではありません。

また、日本人全体の発症率は1,000~2,000人に1人の割合です。この数値を見れば、円錐角膜は決して他人事ではない病気だとわかります。

もしも円錐角膜と診断されたら?代表的な対処療法から最新治療まで

円錐角膜は進行性であり、自然治癒は不可能な眼疾患です。放っておくと重篤な症状まで進行するおそれがあるため、早期発見・早期治療が大切です。最後は、円錐角膜と診断されたときの治療法をご紹介します。

【円錐角膜の進行によって生じた近視や乱視を軽減する対症療法】

●軽症の場合

一般的なハードコンタクトレンズの装用で視力を矯正します。

●中等症の場合

ソフトコンタクトレンズの上からハードコンタクトレンズを二重に装用する『ピギーバック』による視力矯正を試みます。

●中等症以上の場合

オーダー制の円錐角膜専用の非球面コンタクトレンズによる視力矯正を試みます。

【円錐角膜の進行を抑制する根本的な治療法】

●角膜移植

円錐角膜の代表的な治療法です。

●レーザー角膜リング

手術で角膜内に5~7㎜ほどの半月上の薄いプレートを挿入し、角膜の突出した部分を平らにすることで、近視・乱視を軽減させる治療法です。

●角膜クロスリンキング(角膜強化法)

手術で角膜にリボフラビン(ビタミンB2)を点眼しながら紫外線を照射することで、角膜を構成するコラーゲン線維の強度をアップ。これにより角膜形状を保持し、円錐角膜の進行をおさえることができます。2003年からはじまった新しい治療法です。

長い間、難病といわれてきた円錐角膜ですが、医学の進歩によって治療法を選べる時代になりました。円錐角膜はいつ誰が発症しても不思議ではない病気です。もしものときのために、病気の全貌をしっかりと理解しておきましょう。

【眼科医】川島先生からのコメント
円錐角膜は若い方に発症し、視機能に一生影響を及ぼす病気です。最近では、保険診療外ですが、角膜クロスリンキングをはじめとしたいくつかの治療方法で、進行抑制・視力改善に効果がありますので、早期診断・早期治療が重要です。眼科受診で非侵襲的に角膜形状解析をすることで、早期から診断できます。

 

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【参考】
円錐角膜研究会|円錐角膜とは(円錐角膜FAQ)
http://keratoconus.jp/about_kc/index03.html
円錐角膜|慶應義塾大学病院 KOMPAS
http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000588.html
円錐角膜とは 冨田実アイクリニック銀座
https://www.tomita-ginza.com/ippan/ensuikakumaku/

 » 【眼科医監修】進行すると失明の危険も!原因不明の眼疾患『円錐角膜』ってなに?

ライターみやま ゆかり

中央線在住のフリーランスライター。美容から恋愛指南、書道まで守備範囲の広さがウリ。現在は女性コミック誌『aya』(宙出版)にて連載中のビューティーマンガ『WELCOME 綺麗堂』の取材・原作担当。著書『WELCOME 綺麗堂』が宙出版より好評発売中。

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久喜かわしま眼科 院長川島 晋一先生

網膜硝子体疾患、緑内障、白内障など一般眼科外来及び眼科手術全般に豊富な経験を持ち、丁寧な手術に定評がある。穏やかで相談しやすく適切な診療に老若男女ファンが多い。

目ディア

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