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【眼科医監修】アトピー性皮膚炎は目もつらい!?アレルギー反応が引き起こす目の病気って?

【眼科医監修】アトピー性皮膚炎は目もつらい!?アレルギー反応が引き起こす目の病気って?

今や日本国民の3割が、何らかのアレルギーを持っているといわれています。もはや国民病とさえいえるアレルギー性疾患ですが、中でもアトピー性皮膚炎をお持ちの方の場合には、それが重篤な眼疾患の原因となることもあるようです。

一見無関係な皮膚炎が、どうして目の異常を引き起こすのでしょうか?その理由について調べてみました。

アトピー性皮膚炎ってどんな病?

日本皮膚科学会のガイドラインによると、

アトピー性皮膚炎は,増悪・寛解を繰り返す,瘙痒(そうよう)のある湿疹を主病変とする疾患であり,患者の多くは アトピー素因を持つ

出典:公益社団法人 日本皮膚科学会 – アトピー性皮膚炎診療ガイドライン

と定義されています。

噛み砕いていうと、良くなったり悪くなったりを繰り返す、かゆみをともなう皮膚疾患のことです。発症すると厄介な疾患ですが、実はアトピー性皮膚炎の原因は、いまだ解明されてはいません。

ではなぜ、アトピー性皮膚炎が目の病の原因になるのでしょうか?

意外!?アトピーが引き起こす目の疾患は意外と多い

アトピー性皮膚炎にともなう目の疾患には、

 1. 眼瞼炎(がんけんえん)
 2. 結膜炎(角結膜炎)
 3. 白内障
 4. 角膜上皮障害
 5. 網膜剥離

などがあるといわれています。

中でも『眼瞼炎(がんけんえん)』の割合がもっとも多く、アトピー性眼瞼炎の場合は、目の周囲の皮膚に、湿疹、むくみ、ただれ、かさつきなど皮膚炎特有の症状が現れます。


出典: Calgary Optometry. Centre – Blepharitis-What is this Common Eye Condition?

次に多いのが、『角結膜炎』と呼ばれる症状です。アトピー性角結膜炎は、アレルギー反応により角結膜(黒目と白目)に炎症が起こり、目のかゆみや充血、白目の腫れ、目やになどを引き起こします。

春から夏にかけて重症化することが多いため、「春季カタル」と呼ばれることもあります。

『角膜上皮障害』は、アトピー性角結膜炎(春季カタル)に続いて発症するケースが多く、角膜炎角膜びらんなどを引き起こし、痛みや充血、目やにの分泌、角膜の一部が白く濁るなどの症状が現れます。

いずれも強いかゆみや痛みをともなう症状ですが、これがさらに重篤な眼疾患を引き起こすケースも少なくありません。

目をこすることで生じる皮膚炎のリスク

アトピー性皮膚炎にともなう眼疾患の中でも、近年増加傾向にあるとされるのが『白内障』『網膜剥離』です。

一般的には加齢により症状が現れるといわれる白内障ですが、その原因はひとつではありません。先天的なものや、糖尿病などの代謝異常により引き起こされるもの、また外傷によって白内障の症状が引き起こされる場合もあります。


出典: Dijeta Plus – Katarakta siva mrena na oku simptomi, lečenje, operacija

アトピー性白内障の原因は特定されていませんが、強いかゆみのために目の周りを強くかいたり、こすったり、また顔を叩いたりするなどの物理的な刺激を長期間にわたって与え続けることで引き起こされるのではないか、といわれています。

そのため、皮膚炎にかかっている時期が長いほど、白内障の現れる率が高いことが報告されています。また、アトピー性網膜剥離も同様に、目の周りに対する刺激によって引き起こされると考えられています。

こうした強い刺激により引き起こされるケースは、顔、特に目の周囲に皮膚炎の症状が強く現れている方に多く、自覚がないまま就寝中にまぶたを強くこすったり、激しく叩いたりなどの行為を繰り返している事例もあるようです。

目の周りに皮膚炎の症状がある人は、眼科の検診も

一見無関係のように思えるアトピー性皮膚炎と、眼疾患との関係はご理解いただけたでしょうか?

アレルギー症状は誰にでも起こる可能性があり、また皮膚炎に限らず、花粉症などによっても、目に強い刺激を与え続けると合併症を引き起こすことも考えられます。

人の眼球は、カメラのような精度と繊細さをかねそなえた非常に大切な器官。強くこすったり、叩いたりなどの刺激を与えないことが大切です。

もし思い当たるところがあれば、皮膚科だけではなく、眼科の診断を受けることで、自分の症状をより良く知ることにつながりますよ。

【眼科医】川島先生からのコメント
アトピー性皮膚炎の眼合併症は多彩です。アトピー性皮膚炎の状況によっては、目周囲のステロイド軟膏を使用したり、ステロイド点眼を使用したりすることがあります。その際、副作用として眼圧上昇、ステロイド緑内障などをきたすことがありますので、眼合併症や副作用の発現の有無を確認し適切な治療を行っていくために、指示通り眼科を通院することが大切です。

 

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【参考】
公益社団法人 日本眼科医会 – アトピー性皮膚炎と目
http://www.gankaikai.or.jp/health/29/02.html
公益社団法人 日本皮膚科学会 – アトピー性皮膚炎診療ガイドライン
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/1372913553_1.pdf
安井眼科 – アトピー性皮膚炎の眼合併症
http://www.yasui-eyeclinic.jp/original12.html

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ライターキネコ

『目ディア』をはじめ医療系コラムなどでの執筆、キュレーションサイト、エンタメ系メディアを中心に活動しているフリーライターです。得意分野は映画やアート、歴史、科学系のコラムなどさまざま。“広く浅くもなく”をモットーに、インターネットという名のヴンダーカンマーを旅しています。

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久喜かわしま眼科 院長川島 晋一先生

網膜硝子体疾患、緑内障、白内障など一般眼科外来及び眼科手術全般に豊富な経験を持ち、丁寧な手術に定評がある。穏やかで相談しやすく適切な診療に老若男女ファンが多い。

目ディア

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