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【眼科医監修】中高年に増えている眼疾患『黄斑円孔』。その症状と正しい治療法って?

【眼科医監修】中高年に増えている眼疾患『黄斑円孔』。その症状と正しい治療法って?

年を重ねていくと目の状態にも変化が生まれます。加齢によって起こる目の病気は数多くありますが、そのうちのひとつである『黄斑円孔(おうはんえんこう)』について、みなさんはご存じでしょうか?今回はこの病気についてご紹介します。

黄斑円孔ってどの部分がどう変化するの?

黄斑円孔とは、眼底(眼球の内部の後面で網膜にある部分)の中心に位置する黄斑部の網膜に穴があく病気です。といってもこれだけでは、いったい目のどこの場所に穴があいて、どんな影響を及ぼすのかわかりづらいですよね。

そこでまずは「黄斑(部)」について解説していきましょう。

この「黄斑」とは、網膜の中心部で視細胞が密着する場所のことです。「キサントフィル」という色素を豊富に含むため黄色をしており、周囲より少し凹んでいる中心窩(ちゅうしんか)を取り囲むように、直径1.5~2mmの範囲に存在しています。

人間はものを見ようとするとき、必ずこの黄斑にピントを合わせます。よって、視力検査などで計る視力の値は、黄斑の働きを数値で示しているのです。

▼視力やランドルト環について、詳しく知りたい方はこちら!
視力1.0はどんな基準で決まるの? 視力測定にまつわるおもしろい話

ちなみに、網膜は黄斑以外でも光を感じることができますが、少しでもずれてしまうと視力でいう0.04程度にしかものを見ることができません。

わかりやすく例えると、今この記事を読んでいるとき、ほとんどの方は視野の中心で文字をとらえていると思います。しかし、読んでいる部分以外の離れた文字でも、なんとなくは認識できていますよね。これが黄斑以外の網膜による見え方です。

こうした仕組みからわかるように、網膜に異常がなくても黄斑になんらかの障害が見られると、視力は著しく低下してしまいます。

黄斑円孔の穴の大きさは直径0.5mm以下とわずかなものですが、黄斑はもっとも視力が鋭敏な部分であるため、大きなダメージを受けてしまうのです。

技術の進化とともに、黄斑円孔の手術が可能になった!

黄斑円孔の症状や原因、治療法などについてご紹介していきましょう。

【症状】

ものがゆがんで見えることから始まります。他にも、視野の中心が暗く見える(すぼんで見える、吸い込まれるように見える)などの症状が挙げられます。

【原因】

加齢による硝子体(しょうしたい)の変化が原因です。眼球の中には、硝子体というゼリー状組織が詰まっており、表面は硝子体皮質という膜で覆われています。

正常な場合、硝子体は眼球に均一にありますが、加齢によって体積が縮小すると硝子体皮質は網膜から剥がれ、そこにできる隙間には水分が置き換わります。

しかし、癒着が強すぎて網膜からうまく剥がれないときに、黄斑に亀裂が入り、穴があいてしまうことがあります。こうして黄斑円孔が起こるのです。

【治療法】

ひと昔前までは治療ができない病気でしたが、近年は手術によって硝子体を切除して黄斑を引っ張っている力を解除し、円孔を閉鎖しすることで視力を取り戻すことができるようになりました。

個人差はありますが、多くの場合術後10日ほど経つと徐々に視力に変化が生まれ、黄斑の治癒とともにゆっくりと回復していきます。手術をすれば、再発はほとんどないといわれています。

加齢が主な原因であるため50代以降に多く見られる黄斑円孔ですが、スポーツ中にボールが目に当たってしまい発症するケースなど、年齢に関わらずかかる可能性があります。

穴が開いてから時間が経ちすぎてしまうと、元の視力までは回復できない場合もあるため、「おかしいな」と思ったら、早めに医師に相談しましょう。

▼黄斑が原因で起こるその他の病気はこちら!
《医師監修》欧米では失明原因の第1位!日本人にも 増殖中の『加齢黄斑変性』ってどんな病気!?

【眼科医】吉野先生からのコメント
黄斑は、ものを見分けたり文字を読んだりする上で非常に重要な役割を担っています。網膜は黄斑以外でも光を感じますが、ぼんやりで、視力の9割は黄斑の機能によるものともいわれます。非常に敏感な部分で、一度痛んでしまうと視力の回復が難しいところですが、黄斑円孔については早めの手術が非常に有効です。ときどき片目ずつの見え方を確認してみてください。

 
【参考】
川本眼科‐黄斑(おうはん)って何?
http://www.kawamotoganka.com/tayori/477/
目と健康シリーズ‐特集:黄斑円孔・黄斑前膜
http://www.skk-health.net/me/20/
gooヘルスケア‐黄斑円孔の症状や原因・診断と治療方法
http://health.goo.ne.jp/medical/10A71200

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医療法人社団 慶翔会 神田須田町アイクリニック 院長吉野 真未 先生

乳幼児から高齢者までジェネラルな診察が可能。専門は水晶体(白内障手術含む)と屈折矯正。多焦点眼内レンズについては多くの経験をもとに説明と手術を行っている。最近は霰粒腫や眼瞼下垂の手術の対応に力を入れている。

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ライターまるよし みすず

大学卒業後、スポーツ番組制作会社を経てゴルフ誌の出版社で編集業務に携わったのち、妊娠・出産を機にフリーに。現在は子育てのかたわら、育児誌を中心に編集・執筆。幼少期からド近眼。趣味は飲酒、特技は野球のスコア書き。小さなことは気にしない典型的なO型。

目ディア

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