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【眼科医監修】目はどうして悪くなる?知っているようで知らない近視のメカニズムとは

【眼科医監修】目はどうして悪くなる?知っているようで知らない近視のメカニズムとは

近視は、日本の人口の半分以上が悩まされている視力の異常。しかし、非常に身近な目のトラブルで誰もが認識しているはずなのに、なぜかそのメカニズムを詳しく知らない方は少なくありません。

そこでこの記事では、近視のメカニズムと対策を改めておさらい!教えてくれたのは、スマイル眼科クリニック 院長の岡野先生です。

ご自身は近視ではない方も、周りを見渡せば近視に悩む方はたくさんいるはず。みなさん、この機会に改めて正しい知識を身につけませんか?

遺伝?後天的なもの?近視には2つの種類がある

一口に近視といっても、以下のように大きく2つの種類に分けられます。

軸性近視

眼軸(目の奥行き)が長くなることで視力が低下するもの。私たちはものを見るとき、目の中に光を取り入れます。その光は目の“レンズ”である水晶体を通る際に屈折し、正常な目であれば、網膜で一点に集まってはっきりした像になるのです。

しかし、眼軸が長い近視の場合は、光が集まって鮮明な像になる位置、つまりピントが合う位置が網膜よりも手前になります。つまり、網膜に映るのはぼやけた像に。これが、軸性近視のメカニズムです。

岡野先生によると、「近視の原因は、基本的には遺伝と生活習慣、環境要因」とのことです。成長期に悪化しますが、近視になりやすい形質が遺伝したとしても、原因が無ければ近視は発現しません。その例として、オーストラリアに移住した中国人に近視が少ないという話も挙げられます。

ただし、眼底に特徴的な病変が見られる「病的近視」の状態では、成長期以降も近視が悪化します。そして、一度眼軸が長くなってしまった目は、今のところは元に戻す方法はありません。

屈折性近視

軸性近視についての説明の中で、目に入る光は、水晶体を通る際に屈折すると説明しました。実はこのとき、水晶体はその厚みを調節することで、ピントを合わせようとしています。近くを見るときは厚く、遠くを見るときは薄くなるのです。

しかし、現代人の生活は、近くを見る時間が圧倒的に長くなっています。すると水晶体は常に厚い状態を保たなければならず、これが長く続くと、その状態で硬直。水晶体が薄くならない=遠くのものが見えなくなって、近視の症状が現れます。

屈折性近視は、基本的には一時的な症状です。近くを見続けることをやめ、目の負担を軽減すれば、水晶体が正常に機能するようになって視力が戻ります。

ただし、成長過程にあるお子さんの場合、屈折性近視の状態が長く続くと発育に悪影響を及ぼす可能性も……。もちろん大人であっても、視力に異常が出るほど目に負担をかけると全身の不調にもつながるので、目の酷使には十分に気をつけましょう。

近視予防、状態を悪化させないためにできること

「近視になっても、メガネやコンタクトレンズを使えば問題ない」と考えている方は少なからず見られるもの。しかし、状態が悪化して強度近視になると、失明につながるリスクもあります。

現在、強度近視関連の症状は日本人の失明原因第4位となっています。近視は、身近でありながら恐ろしい目のトラブルなのです。そんな近視を予防、もしくは状態を悪化させないためには、どんなことができるのでしょうか?岡野先生は、以下の3つに取り組んでほしいと話します。

手元を長時間見続けない

パソコンやスマホの操作、読書など、手元を見る作業は長時間続けないように注意しましょう。大人であれば、90分作業したら、10〜15分の休憩をとるようにしてください。また、近視化は基本的に成長期に起こるため、中学生以下の場合は60分ごとに休憩をとることが望ましいです。

休憩中には、焦点を近くから遠くに動かす目の体操をするのがおすすめ。これにより、水晶体の硬直を防ぎます。

環境の改善

デスクワークや勉強、テレビを見るときは、必ず部屋を明るくしましょう。デスクの照明には、1,000ルクス程度の明るさのものを選ぶのがベストです。

サプリメントの摂取

目を酷使しがちな方は、目をサポートする成分を含んだサプリメントを摂取するといいでしょう。よく知られているルテインアントシアニンといった成分ももちろん、岡野先生が注目するのはクロセチン。眼精疲労の解消効果が期待されています。

岡野先生は常々、「健康志向は高まっているのに、なぜかみんな目には厳しい」と話します。目の負担が大きくなりがちな生活スタイルを強いられる今、ダメージに無自覚なまま目を酷使してしまうと、近視はどんどん進んでしまいかねません。

近視にならないために、これ以上悪くしないために……ぜひ今日から、生活習慣や環境を見直してみてくださいね。

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文/中島香菜
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スマイル眼科クリニック(青葉台)院長岡野 敬 先生

専門は前眼部疾患、緑内障、アレルギーなど一般眼科外来とコンピュータ支援医療。プライベートではワインとコーヒー、それに料理をこよなく愛する3児のパパ。

目ディア

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