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【眼科医監修】風邪薬で緑内障発作が起こる!?緑内障患者が注意したい“禁忌の薬”があるって知ってた?

【眼科医監修】風邪薬で緑内障発作が起こる!?緑内障患者が注意したい“禁忌の薬”があるって知ってた?

非常に身近な目の病気の1つである、緑内障。厚生労働省の調査によると、40歳以上の日本人の20人に1人が発症することがわかっており、中途失明原因の1位でもあります。ここまでは、知っている方も多いかもしれませんね。

では、そんな緑内障の患者さんが服用できない薬があり、しかもそれが風邪薬やかゆみ止めといった使用頻度の高い薬であることはご存じでしょうか?今回は緑内障に禁忌の薬について、眼科医の岡野先生に教えてもらいました。

40歳を過ぎたら要注意!緑内障についておさらい

緑内障とは、何らかの原因で視神経が正常に機能しなくなり、視野が狭くなったり、最悪の場合失明してしまったりする病気のことをいいます。一般的によく知られている原因は、眼圧が上昇すること。眼圧が上昇する理由は、大きく4つに分けられます。

4つのうち3つは、“隅角(ぐうかく)”に異常が出るものです。私たちの目の中では、房水と呼ばれる液体が流れていますが、この液体の出口にあたる部分を隅角といいます。

異常の1つ目は、隅角にある網戸のような組織(線維柱帯)が目詰まりしてしまうこと。網目が塞がれてしまい、房水が流れなくなるのです。そしてもう1つは、隅角が狭くなる、つまり、房水の通り道が狭まって流れが悪くなります。

この2つが、後天的に隅角に異常が出ることで眼圧が上がるタイプで、40歳以上の方に多く見られます。

一方で、先天的に隅角に異常がある方も。このタイプは、ほとんどの場合生後1歳頃までには緑内障を発症します。そして最後の1つが、目の周りをケガしたり、何らかの病気にかかったりすることで眼圧が上昇するものです。

また、緑内障には眼圧の上昇が原因でないものもあります。眼圧は正常なのに、視神経に障害が起こってしまうのです。実はこのタイプの緑内障にかかる方の比率は非常に高く、「眼圧は高くないから心配ない」と安心してしまうのは危険です。

緑内障の方が服用できない薬があるって本当なの?

「緑内障に禁忌の薬があるのか?」という質問に対して、岡野先生は次のように回答してくれました。

「詳しく説明すると、緑内障の中でも隅角が狭いタイプの方に禁忌の薬があります。身近なところでいうと抗ヒスタミン剤がこれにあたり、風邪薬やかゆみ止め、花粉症の薬、酔い止めなどに使われています。そのほか、抗うつ剤睡眠薬なども禁忌の薬ですね。これらの薬には、交感神経の働きを優位にする作用があり、これによって毛様体筋という目の組織がゆるんで、水晶体の形が変わって隅角を圧迫=房水の通り道が狭くなってしまうのです。すると眼圧が上がって視神経が圧迫され、緑内障発作が起きます」。

隅角が狭いことが原因の緑内障でなければ、基本的には禁忌の薬はないとのこと。つまり、自分が緑内障かどうかだけではなく、どんなタイプの緑内障なのかを知ることが大切になります。

「眼科で定期検診を受けていれば、もし薬の服用に注意が必要なときは、医師から説明があるので安心してくださいね。なお、緑内障のステージによっては、隅角が狭い以外のタイプでも薬の使用が制限されることも。緑内障の方は定期的に通院し、自分の目の状態についてよく知っておくようにしましょう」。

緑内障は気がつきにくい病気……定期的に検診を受けて

緑内障のもっとも恐ろしい点は、身近な薬の中に禁忌の薬があることよりも、緑内障であることに気づいていない方が非常に多いことにあります。

緑内障は重症化するまで自覚症状がないことがほとんどで、いつの間にか緑内障になっていて、禁忌薬を服用することで発作が起きてしまった……という最悪の事態も起こりかねません。

緑内障は、発症率が高い病気。あなたの目も知らず知らずのうちに、緑内障が進行しているかも?40歳を過ぎたら、年に1度は必ず眼科で検診を受けるようにしてくださいね。

大切なのは、緑内障に禁忌の薬があること、そして何より、自身の目の状態について正しく把握することです。緑内障は自身では判断できない病気なので、きちんと眼科に通って、手遅れにならないようにしてくださいね。

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文/中島香菜
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スマイル眼科クリニック(青葉台)院長岡野 敬 先生

専門は前眼部疾患、緑内障、アレルギーなど一般眼科外来とコンピュータ支援医療。プライベートではワインとコーヒー、それに料理をこよなく愛する3児のパパ。

目ディア

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