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見えるも見えないも脳次第!?
眼科医がひも解く目と脳の不思議な関係②

見えるも見えないも脳次第!?<br>眼科医がひも解く目と脳の不思議な関係②

目と脳の関係を探る第2弾!
今回は「目の錯覚」として、もっとも有名な図形と、眼科医・梶田先生特製の画像を例に、私たちはどのようにしてモノを見ているのか、その根本に迫ります!

目の疲れは“自律神経の乱れ”! 眼科医がひも解く目と脳の不思議な関係①はこちら

誰もが知っている“あの図形”!目の錯覚は、なぜ起こるの?

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出典:Wikipedia−フランツ・カール・ミュラー・リヤー

この3つの図形のうち、水平線がもっとも長いのは、どれでしょう?
すでに答えをご存じの方も多いでしょう。そう、「長さはすべて同じ」が正解です。

「目の錯覚」にまつわる図形として、あまりにも有名。実際は同じ長さなのに、両端から伸びる矢羽根が外側に開いている図形のほうが、水平線が長く見えます。
これは『ミュラー・リヤー錯視』と呼ばれ、ドイツの心理学者・ミュラー・リヤーが、目の働きが解明されるより前、120年以上も昔に発表したものです。

錯覚は脳の仕業!?見るという行為は、目だけの働きにあらず

同じ長さの水平線が、なぜ違った長さに見えるのか?
心理学の観点から、今でも多くの研究や議論がなされているようですが、眼科医の観点から言えば、脳の働きに起因しています。

私たちは目で見ています。
しかし「見る」という行為は、目の働きのみで完結するものではありません。
目でとらえた情報が脳に伝わり、脳が処理をすることで「これは円形」「これは鉛筆」というように、形としてモノとして、認識することができます。
では、「目の錯覚」として有名なこの図形を見るとき、脳は、どのように働いているのでしょう?

なぜ長さが違って見えるのか?解明のヒントは“磁力線”!

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出典:弧理論(Ark Theory) 解説ブログ (旧 弧電磁気論)−そもそも単極誘導は理解されていないのではないか

理科の授業で、磁石と砂鉄を使った実験をしたことがありますよね?
砂鉄の中に磁石を置くと、磁力の流れに沿って線が浮かび上がります。この磁力線が、目が錯覚を起こすワケを解き明かしてくれます。

『ミュラー・リヤー錯視』の図形を、磁力線に置き換えて考えてみましょう。
矢羽根が内側に閉じている図形を見るとき、脳は磁石のN極からS極を結ぶ曲線(=A)をイメージし、逆に矢羽根が外側に開いた図形を見るときは、磁石の両端から外側に伸びていく線(=B)をイメージします。

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出典:TutorVista.com−Mapping of Magnetic Lines of Force

そこで「両端を結ぶ閉じた線=短い」「両端から外に広がる線=長い」と脳が認識し、同じ長さなのに、違った長さに見えてしまうのです。

気持ち次第でよく見える!?“脳で見ている”を解き明かす

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脳が引き起こす驚くべき現象を、もうひとつ。
上の画像、全体的にぼやけていて、見ていて気持ちが悪いでしょう?
けれど「気持ち悪い、見づらい」という認識を捨ててください。
そして片目を閉じて利き目だけで、一番ハッキリと読み取れる、中央の「類を」という文字のあたりをジッと見つめてみてください。

どうでしょう?徐々に徐々に、ぼやけが解かれ、見える(読める)範囲が広がっていくはずです。
そして「意外と見えるかも?」と思えたら、今度は両目で見てみてください。
最初に見たときの「見えない」という印象が変わるはずです。

この現象こそ、まさしく「目で見ている」のではなく、「脳で見ている」証拠。
目という器官は、実は、そこまで性能がいいものではありません。ぼやけた文字は、ぼやけた文字としてしか認識できず、それを補うほどの機能を持ち合わせていないのです。
しかし、“気持ち”=“脳”から「見えない」という決めつけを捨て去ると、脳が「見えるように」文字のぼやけを修正し始めるのです。

「見える!」と思えば、瞬時に視力までUPする!?

『ミュラー・リヤー錯視』を例にした目の錯覚も、ぼやけている文字が読めるというポジティブな現象も、すべて脳の働きによるもの。
また、私たち霊長類よりも目の機能が劣っているとされる鳥類が、遠くにいる獲物を見つけ、瞬時にして捕らえられるのも、脳のおかげです。
目の機能のみでは、瞬時に捕らえられるほどハッキリ見えていなくても、「獲物を捕らえなければ!」という脳の指令が、それを可能にしてくれるのです。

事実、人間における視力検査の場面でも、気の持ちようで、0.6〜1.2くらいまでは、一瞬にして変わってしまうことがよくあります。
それほど目の働きは、脳の影響下にあるのです。

【参考】
株式会社ニデック−目のおはなし−Vol.14 目の錯覚の不思議https://www.nidek.co.jp/eyestory/eye_14.html

取材・文/大谷享子
目ディア

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