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【専門家監修】心身症のひとつ「心因性視覚障害」とは?心のストレスが体の不調を引き起こすメカニズム

【専門家監修】心身症のひとつ「心因性視覚障害」とは?心のストレスが体の不調を引き起こすメカニズム

「病は気から」ということわざがありますが、心の不調が引き起こす体調不良は「心身症」として、医学的にも知られている疾患です。

心身症のなかには、ストレスが原因で目が見えにくくなったり、視野に異常が起こったりする「心因性視覚障害」というものもあります。

今回は、カイロプラクティック理学士の檜垣先生から、心因性視覚障害や心身症のメカニズムと治療法について教えていただきました。ストレスをためがちで体調に不安のある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

心身症のメカニズム~ストレスによる自律神経の乱れが原因~

心身症が起こるメカニズムは、脳や自律神経系などと関係しています。

まず、ストレスの影響を受けるのは脳です。不安感や恐怖感を覚える環境にいると、本能的な感覚に関わる大脳辺縁系が、意識や理性をつかさどる大脳皮質を無視して、視床下部に働きかけます。

視床下部とは、自律神経を支配している脳の部分です。不安感や恐怖感のあるときは、この視床下部が自律神経に働きかけることで、交感神経の働きが優位になります。

心臓がドキドキしたり、筋肉に力が入りやすくなったりするのはこのためで、もともとは敵と戦ったり、敵から逃げたりするための体の変化です(ストレス反応)。

身の危険を感じる環境から逃れられれば、自然とリラックスをつかさどる副交感神経が優位になってきますが、ストレスの多い環境にさらされ続けると、ずっと交感神経が優位な状態になり、自律神経のバランスが崩れてしまいます。

自律神経とは、自分の意思でコントロールできない目、涙腺、唾液腺、消化器官、肺といった内臓の働きを支配する神経です。自律神経が乱れると、体のさまざまな部分に不調が生じます。これが、心身症のメカニズムです。

頭痛や腹痛、体の痛みが現れるほか、呼吸がしづらくなる方もいます。同じ状況のもとで症状がくり返されたり、続く体調不良から解放されなかったりといった状態が続くと、健康状態に自信がなくなり、さらに症状が悪化する場合もあるため、注意が必要です。

過去のトラウマが体の不調を引き起こす!心身症と記憶の関わり

心身症は、記憶ともかかわりが深いといわれています。

ストレスを感じると、先述のとおり、ストレス反応が起こって、自律神経などのバランスが崩れます。このときの感情や状況が体の反応と関連付けられ、記憶として脳へインプット。そして現在、なにか問題が生じたときに、現時点での状況や感情と記憶された感情や状況などが無意識のなかで一致すると、過去と同じようにストレス反応が起こります。

これにより自律神経などのバランスが乱れ、体の不調が引き起こされることがあります。

自分で意識して状況をよくしようとしても、記憶を含めた意識できない部分が体調不良と関連していると、なかなか体調が改善できないのが難しいところです。

ストレスから視力・視野に不調をきたす「心因性視覚障害」とは

心因性視覚障害は、以上でご紹介した心身症のひとつです。網膜の病気(網膜剥離・眼底出血など)や視神経の病気(緑内障・視神経炎など)、外傷、脳の病気(脳出血・脳梗塞など)がないのに、視力や視野などに不調がある状態を指します。具体的には、以下のような症状が現れます。

・視力が下がる
・視野に異常がある(視野がらせん状に狭くなる『らせん状視野』、遠くを見ても近くを見ても視野の広さが変わらずトンネル状になる『管状視野』など)
・色覚異常がある(色が違って見える)
・暗い場所ではものが見えない

検査方法としては、上で述べたような視野の異常がないか調べたり、頭部のX線やCTなどの画像から脳を検査したりする方法のほか、特殊な視力検査を行うことがあります。

具体的には、度のないメガネをかけて視力が上がると、心因性視力障害の可能性があるというものです。「メガネをかけると見えるようになる」という自己暗示が関係しているとされています。

心因性視覚障害は大人にも見られますが、小中学生頃の子ども(特に女子)に多いのが特徴です。

心と体にアプローチ!心身症の治療法

心因性視覚障害を含む心身症の治療は、以下のような方法で行われます。

●心療内科、精神科などの医療機関の場合

最初に、思いつくストレス要因に対し、患者自身の努力だけで十分改善できるか、あるいは周囲の協力(家族、職場、学校など)が必要かを考えながら、状況の改善を試みます。同時に、精神的な緊張を緩和する薬と、体の症状に対する薬を処方されるのが一般的です。

また、体操や呼吸法、自律神経の訓練法、運動療法などについて指導される場合もあります。さらに近年では、不安感・恐怖感を覚えているときの脳の働きに注目して、検査・治療する方法も出てきています。

●カイロプラクティックの場合の一例

体が痛む場合は最初に、痛みの過敏さを抑えるために、交感神経が働きすぎている状態を改善します。

具体的には、関節に刺激を入れて体の筋肉の緊張を取っていくことで自律神経を調整。自律神経が整ってきて体が楽になると、脳の働きにより、同じ刺激を与えても痛みを感じにくくなります。

さらに、身体症状をくり返さないために、カウンセリングを行います。患者に自覚している体調不良の要因を聞くと、「自分が精神的に弱いからだ」など、自分を責めるようになっている方が多いようです。

そのような方には、たとえば「実際は性格の問題ではなく、体の反応の問題なんだ」といった話をします。すると、緊張することが減り、症状もくり返しにくくなることが多くあります。

●そのほか

記憶を含む意識のより深い部分(潜在意識)にアプローチしながら、神経活動を正常に戻すことを目指す「ニューロパターンセラピー」という治療が行われることもあります。

ニューロパターンセラピーは、2005年以降、カイロプラクターの保井志之氏の研究会で知られるようになりました。カイロプラクティックのほか、整骨院などで用いられることもある方法です。

目も含め、全身の不調を引き起こす原因にもなる心のストレス。体調が悪いのに、検査では病気などの異常が見当たらない場合は、ストレスが原因の心身症かもしれません。

心身症の原因となるストレス要因は、自分だけでは取り除けないことも多くあります。専門家の治療やカウンセリング、アドバイスを受け、適切に心身の健康と置かれた状況を改善することが必要です。

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文/西東美智子
目ディア

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