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視力回復

《医師監修》手術を受けたのに視力が低下する……レーシックの近視戻りはどうして起こるの?

《医師監修》手術を受けたのに視力が低下する……レーシックの近視戻りはどうして起こるの?

レーザーを使用した手術によって視力を回復できる、レーシック。メガネもコンタクトレンズもいらない生活が手に入るとあって、近年大きな注目を集めています。

しかしその一方で、「手術を受けてもすぐに視力が悪くなってしまった」という声が聞かれるのも事実です。高額な治療であるだけに、近視戻りのリスクは気になるところですよね。

そこで今回は、眼科医の岡野先生に、レーシック手術後の近視戻りについて原因や注意点を教えていただきました。

レーシック手術を受けた後に視力が低下する3つの要因

近視戻り_02

レーシック手術後に視力が低下する要因は、大きく3つ挙げられます。

1つ目は、手術後に角膜が予想と異なる変化を見せたとき。これは、手術前にコンタクトレンズを使用している方に見られます。

コンタクトレンズを使用しているとき、角膜はレンズで押さえつけられている状態です。これがコンタクトレンズを使わなくなると、その影響から開放されて、角膜の形状がよくなる=形状に変化が起こります。

そのためレーシックの手術前には、ハードコンタクトレンズの使用を中止する期間を設定し、角膜の形状変化が安定するのを待つのです。

普通はこの期間中に状態が安定しますが、手術後まで変化が続くケースもまれにあります。すると度数にズレが生じて、視力が低下してしまいます。

そして2つ目は、眼圧やまぶたの加齢によって角膜が変形してしまったとき。手術で薄くなった角膜は、眼圧や加齢によるまぶたの下垂の影響を受けやすく、形が変わってしまうことがあるのです。

特に強度近視の方は角膜を大きく削ることになるため、より影響を受けやすい状態に。眼圧は年齢を問わずかかるものなので、若い方にも角膜が変形するリスクがあります。

ここまでご紹介した2つの要因で視力が低下するのが、いわゆる「近視戻り」です。しかし、手術後に視力が低下する要因は、これだけではありません。

要因の3つ目は、目に悪影響を与える行動をとることです。暗い部屋で本を読んだり、長時間パソコンやスマートフォンを使用したり……レーシック手術を受けても、その後の生活習慣によっては視力が低下すること覚えておきましょう。

レーシック手術後に視力が低下するのは当たり前!?

近視戻り_03

レーシック手術後の近視戻りで再手術を受ける方の割合は、全体の2~3%といわれています。しかし岡野先生は、個人差があるものの、ほとんどの方が手術後に視力が低下すると教えてくれました。

「レーシック手術を受けると、角膜にむくみが起こるんです。むくみの程度や引くまでの期間は人それぞれですが、長い方だとむくみが改善するまでに1年近くかかってしまうこともあるんですよ。すると、“せっかく手術をしたのに思ったほど視力が回復しない”と感じるわけです。これは手術を受けたほとんどの方に起こる現象なので、治療を選択する際には必ず確認しておきたいポイントですね」。

一時的ではあるものの、手術後の視力低下は必ず起きるもの。「手術が失敗したのでは……」と無駄な不安に苛まれることのないよう、きちんと理解しておきましょう。

レーシックを選択する前に必ず知っておきたいポイント

近視戻り_04

近視戻りのリスクがあるレーシック、選択する前にどんなことに注意しておけばよいのでしょうか?

まずは、手術を受ける病院の保証を確認しておくことです。もし近視戻りが起きて再手術となった場合、保証がないとまた費用を負担することになっていまいます。

また、岡野先生は「そもそもレーシックが自分にとって必要かどうかをしっかり見極めるべき」とも指摘しています。

「レーシック手術を受けると、視力が1.2程度まで回復して、遠くが見えるようになります。しかし、仕事でもプライベートでもパソコンやスマートフォンが手放せない、つまり近くばかりを見ている現代人にとって、遠くが見えることが本当に必要でしょうか?まずは自分のライフスタイルを見直して、どんな目であることが望ましいかをよく考え、そのうえでレーシックを選択するかどうかを決めてください」。

デスクワークの時間が長い方など、人によってはやや近視であったほうが生活しやすいこともあります。レーシックを選択する際は、今一度“自分にとって適切な視力”について考えてみてください。

視力を回復したい方にとって、レーシックは魅力的な選択肢の1つといえるでしょう。しかし、生身の人間に対して行う治療であるため、どうしても近視戻りのリスクがともなうことも認識しておく必要があります。

リスクと効果、ライフスタイルなどを総合的に評価して、自分にとって最善の方法を選べるようにしてください。

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文/中島香菜
目ディア

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