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【盲目のピアニスト】辻井伸行 世界的ピアニストの生い立ちに迫る

【盲目のピアニスト】辻井伸行 世界的ピアニストの生い立ちに迫る

アメリカを代表する国際ピアノコンクールにおいて、初めて優勝を手にした日本人。その人こそ、日本を代表するピアニストである辻井伸行さんです。

辻井さんは演奏が世界的に高く評価される一方、「盲目のピアニスト」としても知られる人物です。そこで今回は、日本人として知っておきたい、彼の生い立ちや活躍にフォーカスします!

生後8か月にして演奏者の違いを聞き分けた天才児

ひと口に「盲目」といっても先天性、後天性がありますが、辻井さんは先天性です。『小眼球症(しょうがんきゅうしょう)』という病気を持って生まれ、光すら感じることのない全盲でした。

無論、ご両親はショックを受けますが、その後、大きく開花する才能に気が付いたのは、なんと生後8か月のこと。ショパンの『英雄ポロネーズ』を聞くと手足をバタバタとさせて喜ぶことから、ご両親は毎日、CDをかけ続けます。

ついにディスクに傷が付き、同曲の新しいCDを買ってかけますが、なぜか機嫌が直らない。そこでCDを見直すと最初にかけていたものとは演奏者が違い、以前と同じ演奏者のCDを買い直してかけてみると、再び大喜びしたというのです。

こうして音楽への敏感さが明らかになりますが、さらにご両親を驚かせたのが、彼が2歳のときのクリスマスイブです。母であるいつ子さんが『ジングル・ベル』を口ずさんでいると、メロディーに合わせて玩具のピアノを弾く辻井さんの姿があったのです。

5歳で知った人を感動させる喜びから、弱冠12歳でソロデビュー

辻井さんは楽しみながらピアノの腕を上げていきますが、一つの節目となったのが5歳のときに家族で訪れたサイパンでした。

とあるショッピングモールへ出掛けたときです。自動演奏のピアノの音色を聞いた辻井さんが「弾きたい!」と言い出します。いつ子さんがダメ元で交渉すると特別に許可が下り、リチャード・クレイダーマンの『渚のアデリーヌ』を弾く辻井さんに、多くの観衆から喝采が送られたといいます。

いつ子さんは「サイパンでの出来事をキッカケに、自分の演奏で観客の方が感動してくれることを知り、ピアニストになりたいという夢につながっています」と振り返っています。その後、6歳のときに現代ロシア音楽の普及や演奏で知られるピアニストである川上昌裕さんに師事し、本格的なレッスンを開始します。

めきめきと頭角を現した辻井さんは、7歳のときに全日本盲学生音楽コンクールにおけるピアノの部で1位受賞。10歳ときに交響楽団との共演でステージデビューを果たし、12歳にして自身初のソロリサイタルを開催するに至ります。

“世界で最も権威ある”ピアノコンクールで手にした批評家賞

【盲目のピアニスト】辻井伸行_02

その後も多くのプロ指揮者や楽団との共演を重ね、16歳のときにはスロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団との共演で、世界への第一歩も踏み出しました。

そして17歳のとき、ワルシャワで開催された第15回ショパン国際ピアノコンクールに最年少で出場し、批評家賞を受賞します。このコンクールは“世界で最も権威ある”と称される、ピアニストの登竜門です。

翌年、大学入学を機に、辻井さんは師匠の川上さんのもとから巣立ちます。そして19歳のとき、オリジナル曲も含むアルバム『debut』でCDデビュー。さらに翌年にはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団にも招かれる世界的指揮者である佐渡裕氏とのコラボレートでCDを制作しています。

世界のオーケストラと共演し、作曲家としても活躍する若き偉人

こうして20歳を迎えた辻井さんが名声を確固たるものにしたのが、日本人として初となる、2009年にアメリカで開催されたヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールでの優勝です。

優勝以降の活躍も目覚ましく、テレビで取り上げられる機会も多いことから、ご存知の方も少なくないでしょう。世界各国でリサイタルの開催やオーケストラとの共演をおこなっています。

また、これまでに22枚のアルバムをリリースし、最近ではEXILEのATSUSHIさんとコラボレーション、テレビ番組『美の巨人たち』のエンディング&オープニングテーマの提供など、多方面で活躍中です。

EXILE ATSUSHI & 辻井伸行 / それでも、生きてゆく

「辻井さんだからこそ」という側面が大きいことはもちろんですが、盲目というハンデを忘れてしまうほどの経歴は、「人間にはハンデを乗り越えられるほどの力が秘められている」ことの実証のようにも思えてきます。

そんな若き偉人・辻井さんは、今年の夏から秋にかけ、ツアーで日本を駆け巡ります。興味を持った方は、コンサートホールに足を運んでみてはいかがでしょうか?

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【参考】
辻井 伸行 Official Web Site「++ Nobu Piano. ++」
http://www.nobupiano1988.com/
琉球新報「ピアニスト辻井伸行さんの母いつ子さんに聞く」
http://ryukyushimpo.jp/news/prentry-142270.html
ひろげよう人権「辻井 いつ子『今日の風、なに色?』〜息子・辻井伸行と歩んだ道のり〜」
http://www.jinken-net.com/close-up/1007.html
YAMAHA「2015年ショパン国際ピアノコンクール 予備予選レポート」
http://jp.yamaha.com/sp/products/musical-instruments/keyboards/pianist-lounge/smt/special/003/qualifying_round001.html#
ウィキペディア「辻井伸行」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BE%BB%E4%BA%95%E4%BC%B8%E8%A1%8C

目ディア

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