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音で見る?見え方は人間並み?イルカの目の不思議

音で見る?見え方は人間並み?イルカの目の不思議

水族館のショーで大活躍するイルカは、愛らしい姿でたくさんの人を魅了していますよね。飼育員さんと息の合ったコンビネーションで見せてくれる数々の芸に、感動したことがある方も多いでしょう。

イルカは発達した聴覚を持ちますが、視力は低いといわれています。目が見えづらいにもかかわらず、ショーではバッチリ芸を決められるなんて、不思議ですよね。

実は近年の研究で、イルカのものの見え方は人間とほぼ変わらないことがわかってきました。一体、イルカはどのような仕組みでものを見ているのでしょうか?イルカの目の不思議に迫ります!

【不思議その1】イルカは音でものの形を知る?

イルカは、『エコロケーション』という能力を持っています。エコロケーションは反響定位ともいい、動物が音、もしくは超音波を発し、その反響具合によって、ものとの距離やものの位置・方向、大きさを知る能力のことです。

イルカは、頭部にある“メロン”と呼ばれる組織を使って超音波を発し、エコロケーションを行います。水中でイルカにマイクを向けると「カリカリ」「ギリギリ」という音が聞こえることがありますが、これもエコロケーションの音だといわれています。

【不思議その2】イルカとチンパンジー、ものの見方は変わらない!?

イルカはエコロケーションを使って周囲の状況を知ることから、視覚よりも聴覚のほうが発達しているとされています。

実際、イルカは独自の音声コミュニケーションシステムを持っており、水中のような複雑な環境の中でも正確に状況を把握することができます。

人間より聴覚が優れている分、イルカの視覚は劣っていると考えられてきました。しかし、京都大学で行われた実験で、ある事実が判明しました。

その実験とは、ハンドウイルカとチンパンジーを対象とした見合わせ実験です。一度見せた図形と同じものを選んでもらうテストをした結果、ハンドウイルカは84%、チンパンジーは92%と、正答率に大きな差が出なかったのです。

このことから、イルカと、チンパンジーやヒトなどの陸上にすむ霊長類とのものの見方は、大きく変わらないと考えられるのです。

【不思議その3】イルカの視覚と聴覚は同じ神経でつながっている!

もともと、イルカは視覚と聴覚を素早く切り替えることができることはわかっていましたが、その詳しい仕組みは不明なままでした。

しかし、近年イギリスでイルカの脳をスキャンしたところ、聴覚と視覚を司る部分が聴神経でつながっていることが判明したのです。視覚と聴覚の切り替えの早さの秘密は、ココにありそうですよね?

脳のスキャンによる科学的な研究が進めば、イルカについてもっとたくさんのことがわかるかもしれません。

【不思議その4】音波を可視化!?“音”でものを見ることができる

音の周波数を水滴の中で画像として再現できる、『サイマスコープ』という機械があります。

イルカは、エコロケーションにより超音波でものの形や大きさを把握していますが、サイマスコープを使えば、イルカのものの見え方を可視化することができます。

画像を分析した研究者によると、イルカが人間の姿を捉えていることが確認できたとのことです。

イルカが発した超音波を可視化した結果人間が映し出されたということは、イルカは超音波でものの形を立体的に把握している、つまり、“音でものを見ている”と考えることができるでしょう。

人間は、目で見る「視覚」と耳で聞く「聴覚」は別物だと考えていますよね。しかし、イルカにとっては、視覚と聴覚は強く結びついているのだといえます。まだまだイルカには謎が多くありますが、今後の研究でさらなる解明を期待しましょう。

▼生き物の目の不思議について知りたい方はこちらの記事へ!
暗いところでも目がよく見える「タペタム」をもつ生き物特集!
あの動物はどんな目を持ってるの? 生き物たちの目の種類を調べてみた

▼最近目の見えづらさが気になる方…というはこちら
年齢とともに起こる目の機能低下とは?(ロート製薬 商品情報サイト)

〈参考〉
第2回 イルカにはどのように物が見えているのか|ナショナル ジオグラフィック
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/15/050700006/051100002/?P=4
【行動】イルカも視覚に依存して世界を認識している|natureasia
https://www.natureasia.com/ja-jp/research/highlight/9029
イルカの脳をスキャンしてみました。耳と目がつながってました。|GIZMODO
https://www.gizmodo.jp/2015/07/post_17619.html
イルカの音波の可視化に成功→イルカから見た人間の姿は宇宙人だった!|TOCANA
http://tocana.jp/2015/12/post_8191_entry_2.html
イルカの視知覚はこれまで思われていた以上に霊長類と似ている – 京大など|マイナビニュース
https://news.mynavi.jp/article/20140117-a352/
イルカの目から見た人間の姿はこんな感じだった・・|TABI LABO
https://tabi-labo.com/221123/dolphinseye
イルカのエコーロケーション|イルカの気持ち
http://www.irukashow.com/fun/eco.html

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見えなくても音で認識できる?!色を聴くアーティスト『ニール・ハービソン』

見えなくても音で認識できる?!色を聴くアーティスト『ニール・ハービソン』

色覚異常のために色を視覚で捉えることができないにもかかわらず、特殊な装置を体に埋め込むことで、色を音として認識できるように改造した人がいます。今回は、今注目を集めているアーティスト、ニール・ハービソン氏についてご紹介します。

“世界初の公認サイボーグ”ニール・ハービソンってどんな人?

Weird Factsさん(@factsweird)がシェアした投稿

イギリス人のニール・ハービソンは、世の中のさまざまな音を色で表現したり、逆に色を音に変えて音楽を作り出したり、といったパフォーマンスを行っているアーティストです。1色覚(全色盲)を持って生まれた彼は、すべての色を認識することができません。

常にモノクロの世界にあるなか、“視覚”という感覚を多様な面から理解したいと考え、21歳の頃に特殊なデバイスを自身の頭蓋骨に埋め込む手術を行います。この装置のおかげで、彼は色を音として認識できるようになったのです。

アンテナのようにも見える不思議な装置は、もはや彼の体の一部のようなもの。シャワーを浴びるときも寝るときも、邪魔だと感じたことはないそうです。

政府の認可を受けて、デバイスを装着したままの写真をパスポートにも使用していることから、“世界初の公認サイボーグ”と呼ばれています。

▼1色覚(全色盲)とは?
色のない世界ってどんなもの? 色覚異常を持つ人のモノの見え方を疑似体験

頭のアンテナで“色を聴く”仕組み

彼が色を音として認識できる仕組みのカギは、頭に埋め込んだ特殊デバイスを用いた「骨伝導」にあります。アンテナのような形をした装置の先端には、周波数を読み取ることのできるセンサーがついています。

色には、赤なら620~750nm、青なら450~495nm、といったようにそれぞれに決まった波長があるので、周波数も色によって異なります。

そのため、それぞれの色が持つ周波数をセンサーで読み取り、振動に変換して頭蓋骨へ伝えることで、その振動が骨を伝わっていくときに音として知覚され、色を音の違いで識別することができるのです。

彼が聴くことのできる音は、可視光線だけではありません。本来私たちが目にすることのできない紫外線や赤外線といった不可視光線も、彼には音として知覚されます。

また、色をそれぞれ異なる音として区別できるようになったことから、現在では音を色で表現することもできるそうです。

ニール・ハービソン氏が“サイボーグ”になることを選んだわけは?

ニール・ハービソン氏は、テクノロジーを利用するのではなく自らがテクノロジーになることで、まるでシナスタジア(共感覚……「音に色を感じる」「形に味を感じるなど」など、1つの刺激に対し通常の感覚と別の感覚も生じる現象)のような、五感を超えた別次元の感覚を手に入れました。

しかしその理由は、自身のグレースケールをコンプレックスに思ったからではありません。

彼が持つモノクロの視覚には、物体のかたちを覚えやすい夜目が利く、といったさまざまな利点があり、自分の見え方を変えたいと思ったことはないそう。彼はただ、視覚をより深く理解するために“見る”ための新しい器官がほしかったのです。

ニール・ハービソン氏は、触角(頭に埋め込んだデバイス)を持つ自身を「ヒトという種を超越した存在」と称します。人間には見ることのできない赤外線や紫外線まで知覚することが可能になるのなら、彼の言葉もあながち間違いではないのかもしれません。

▼シナスタジア(共感覚)について知りたい方はこちらをチェック!
音に色や温度を感じる 「共感覚」が不思議すぎる!

いかがでしたか?自分が望むように能力や感覚を拡張し、自らを新しい存在としてデザインし直す。そんなSFのような未来は、もうすぐそこまで迫ってきているのかもしれませんね。

▼まるで近未来!?驚きの最新技術に関する記事ならこちらもチェック!
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透明人間はもうSFの話じゃない!“透明マント”に“透明自動車”……透明化する最新技術がすごい

▼便利なデジタル化社会…でも使いすぎにはご用心です
あなたも注意!デジアイ症候群!(ロート製薬 商品情報サイト)

参考
色を音に変換 色覚障害の男性、頭蓋骨に“アンテナ”付け音楽奏でる|IT media NEWS
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1712/15/news083.html
私はこうして「世界初の公認サイボーグ」になった|NATIONAL GEOGRAPHIC
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/17/040500125/?P=1
政府公認のサイボーグ男が仲間と会社設立して目論み中。「人類サイボーグ化計画」|HEAPS
http://heapsmag.com/officialcyborg-Neil-Harbisson-updated-let-us-be-cyborg
可視光線|Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/可視光線

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