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瞳孔が黒いまま視力が下がる・見えなくなる――「黒内障」ってどんな病気?

瞳孔が黒いまま視力が下がる・見えなくなる――「黒内障」ってどんな病気?

ものが見えにくくなる病気として、白内障や緑内障はよく知られていますよね。もう1つ、「黒内障(こくないしょう)」という病気があるのをご存知でしょうか?

今回は、知られざる目の病気「黒内障」について、原因や治療法などを詳しくご紹介します!

黒内障の種類はおもに2つ

視力が低下したり見えなくなったりする病気として、もっとも有名なのは白内障でしょう。白内障は、病気が悪化すると瞳孔(どうこう)が白く見えます。

これに対して、瞳孔が黒いまま、つまり外見的には何の変化もないのに視力が低下したり視野が欠けたりする病気のことを、「黒内障」と呼んでいます。

黒内障には、大きく分けて2種類あります。1つは「レーベル(レーバー)先天性黒内障」と呼ばれる、先天性の視力障害。もう1つは「一過性黒内障」という、一時的に視力が落ちたり視野が欠けたりする症状です。

それぞれの特徴や原因、治療方法などについて、次から具体的にご紹介します。

先天性黒内障ってどんな病気?

黒内障_02

「レーベル(レーバー)先天性黒内障」(Leber’s congenital amaurosis)は、19世紀にLeberという人が発見した、先天性の視力障害です。多くの場合、産まれてから2~3ヶ月以内に次のような症状が出ます。

・重い視力障害(視力0.1未満のことが多い)
・視線が合わない
・まぶしがる
・黒目が振り子のように動き続ける(振子様眼振〔ふりこようがんしん〕)
・光を受けても瞳孔が小さくなりにくい(「対光反射」が弱い)

先天性黒内障の原因と治療法は?

黒内障_03

先天性黒内障の原因は、遺伝子の変異だと考えられています。原因となる遺伝子はいくつか発見されていますが、まだ決定的な治療法はないのが現状です。

ただし、治療法の研究は進みつつあります。現時点でできることとしては、メガネなどを適切に使ってお子さんの視力をなるべく維持し、伸ばすようにすることが大切だとされています。

また、先天性黒内障のお子さんは、目を指で強く押す、こする、目元を枕などに押しつけるといった行動をとる傾向があります。こうした刺激は網膜などをキズつけてしまう原因になるので、ゴーグルなどで保護してあげることも大切です。

一過性黒内障の症状と特徴は?

黒内障_04

一過性黒内障の具体的な症状は、次のようなものです。

・一時的に片目が見えにくくなる(もしくは、まったく見えない)
・一時的に片目の視野が欠ける

ポイントは「一時的」ということと、症状の出るのが「片目」という点。また、一時的といっても、その時間はさまざまです。数秒でもとに戻ることもあれば、数時間続くこともあります。

一過性黒内障は目の病気ではない!?

黒内障_05

一過性黒内障は、なぜ起こるのでしょうか?直接の原因としてもっとも多いのは、「目への血流が一時的に悪くなった/とどこおった」というものです。

さらに、血流が悪くなる根本的な原因として、高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病が挙げられます。なぜ血流の低下によって視力が下がるのか、順番にご説明しましょう。

まず、高血圧などの生活習慣病が原因で、動脈硬化が進みます。すると、心臓と脳をつなぐ頸動脈(とくに「内頸動脈」の分岐するところ)が細くなって、脳や目への血流が悪くなってしまいます。

あるいは、頸動脈に脂肪やコレステロールがたまって、こぶのようなものができたりします。それが血管の内壁からはがれて血栓(けっせん)になり、目に血液を送る血管のほうへいってしまうと、やはり血流が悪くなったり、詰まったりしてしまいます。

こうして目の網膜への血流が悪化したり止まったりすると、一時的に片目が見えにくくなるのです。血栓が溶けたり、砕けて流れていったりしてしまえば、血流は回復し、視力ももとに戻ります。そのため、このタイプの黒内障は一過性で済むわけです。

だからといって、安心は禁物です。血栓が脳のほうへ流れてしまうと、脳卒中など、もっと深刻な病気を発症する危険があります。視力への影響は一時的であっても、必ず病院できちんと検査を受けて原因を明らかにし、次にご紹介するような適切な治療を受けましょう。

一過性黒内障の治療法は?

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このように、一過性黒内障のもともとの原因は、動脈硬化をひきおこす生活習慣病です。そのため、治療は眼科ではなく内科のテリトリーになります。

具体的な治療方法は、血を固まりにくくする薬の内服が一般的です。「抗血小板剤」や「抗凝固剤」といった薬を、医師の処方にしたがって飲むことになります。

まれにですが、頸動脈があまりに細くなったり詰まったりしている場合には、外科手術をすることもあります。いずれにしても、定期的に検査を受けながら、全身の状態をしっかり整えていくことが大切です。

今回は、目が見えにくくなる病気「黒内障」についてご紹介しました。いかがでしたか?

一過性で視力がすぐに戻った場合などは軽く考えがちですが、放っておくのは禁物です。もしご自身やご家族に思い当たるフシがあったら、一度お近くの病院を受診してくださいね。

▼白内障や緑内障についてはこちらをどうぞ
目のトラブルについて~緑内障~(ロート製薬 商品情報サイト)
目のトラブルについて~白内障~(ロート製薬 商品情報サイト)
白内障の手術でメガネいらずの目になれる?白内障治療のホントを徹底解説
それって『緑内障』かも!うっかりミスが伝える危険のシグナル

【参考】
レーベル(Leber)先天黒内障|日本小児眼科学会
http://www.japo-web.jp/info_ippan_page.php?id=page19
レーバー先天性黒内障 – 日本網膜色素変性症協会
http://www.jrps.org/aiyakai/local/back/2007winter/07.html
黒内障?白内障?|まゆずみ眼科医院
http://www.mayuzumiganka.com/eye-disease/amaurosis_fugax/
一過性黒内障(いっかせいこくないしょう)|中村眼科
http://www.nakamura-ganka.com/?p=3243
視野が欠けることがある「一過性黒内障」とは、どんな病気?|ヨミドクター
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20120316-OYTEW48060/

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中高生男子は特に注意!春に増加する目の病気「春季カタル」ってどんなもの?

中高生男子は特に注意!春に増加する目の病気「春季カタル」ってどんなもの?

ぽかぽかの暖かい陽気が気持ちいい季節、春。たくさんの新しい出会いがあったり、桜の下でお花見を楽しめたりといったイベントが多く、多くの方々がいいイメージを抱く季節といえるでしょう。

しかしその一方で、春はある目の病気が起こりやすい季節でもあります。その病気とは「春季カタル」です。

眼科医の岡野先生によると、毎年冬の終わり頃から春にかけて、春季カタルになる方が増加するのだそうです。今回は、そんな春季カタルという病気について岡野先生にお話を伺いました。症状から治療法・予防法まで、詳しくご紹介します。

春季カタルとはどんな病気?

春季カタル_02

春季カタルとは、重度のアレルギー性結膜炎のことです。なんらかの物質にアレルギー反応を示し、結膜(まぶたの裏側から眼球にかけてを覆う粘膜)がひどい炎症を起こします。

どの物質に対してアレルギー反応が出るかは人によって異なりますが、花粉が原因になることが非常に多いため、春に患者数が増加します。そのため、「春季カタル」(カタルは粘膜に起こる炎症の意味)と呼ばれているのです。

なお、花粉の他にも、ハウスダストやダニ、カビなどが原因で起こることもあります。近年ではさまざまな物質にアレルギーをもつ子どもが増加傾向にあるため、それにともなって春以外に発症するケースも増えており、季節を問わず注意が必要な病気になってきています。

症状としては、目にかゆみや痛みを感じたり、白目の充血や異物感があったり、コンタクトレンズがずれやすくなったりといったものが挙げられます。

状態が悪化すると、まぶたの裏に乳頭のような突起がたくさんできる、黒目の周囲にある白目が水ぶくれのようになるなどの症状が見られるようになり、日常生活に支障をきたすようになってしまいます。

春季カタルになりやすいor悪化しやすいタイプとは?

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春季カタルになりやすいのは、幼児から青年にかけての男性です。特に、17歳前後の男子が最もなりやすいといわれています。これには免疫の問題が関係しており、どうしても成人よりも子ども、女性よりも男性の発症リスクが高いのです。

とはいえ、もちろん大人や女性が発症する場合もあるので、前述のような症状が現れた場合は速やかに眼科で治療を受けてください。

また、春季カタルはコンタクトレンズを着用していると悪化しやすくなります。なぜなら、コンタクトレンズが結膜の炎症による異物感に気付きにくくしてしまうため、状態が悪くなっても気づきにくくなるからです。コンタクトレンズを使っている方は、外した際に目に違和感がないかをチェックする習慣をつけるといいでしょう。

春季カタルの治療法とは?

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近年では春季カタルに効く薬の開発が進んでおり、点眼薬や内服薬で治せるケースがほとんどになりました。特にステロイドの入った目薬や注射が有効で、重度の春季カタルであっても、これだけで症状が治まることもあります。

ただし、結膜にできた突起が大きくなってしまった場合は、手術で一つひとつ切除しなくてはなりません。薬による治療に比べるとどうしても負担が大きくなるため、症状が出たら少しでも早く通院するようにしましょう。

春季カタルにならないためにはどうしたらいい?

春季カタル_05

春季カタルにならないためには、自身のアレルギーに合わせてきちんと治療を受けることが必要になります。

例えば花粉がアレルギーの原因なら、花粉が飛び始める1月下旬から2月上旬頃までに、予防薬の服用をスタートするようにしましょう。また、ハウスダストやダニ・カビが原因の場合も、薬物による治療や、アレルギーの原因となる物質を少量ずつ体内に投与して慣れさせる治療(減感作療法)などといった選択肢があります。

春季カタルになる前に、根本の問題に対してアプローチするようにしてください。

気持ちよく春を迎えるためには、早いうちから対策を講じておくことが重要。また、もし春季カタルを発症してしまった場合でも、早期に眼科を受診すれば大がかりな治療が必要になることはありません。「目の健康に意識的になること」が最も大切なポイントといえるでしょう。

▼季節の変化によって増加する目の病気についてはこちらをチェック!
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健やかに春を迎えるために……知っておきたい「冬に起こる目のトラブル」あれこれ
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ドライアイだけじゃない!眼科医が指摘する「夏に注意すべき目の症状」とは?
夏を過ぎてもご用心! 気の緩む季節こそ注意したい「はやり目」

【参考】
【医師監修】重症のアレルギー性結膜炎「春季カタル」とは | ヘルスケア大学
http://www.skincare-univ.com/article/010958/
花粉症には早めの治療が大切 ~あなたに合った花粉症対策を始めましょう | 病気の知識 | 患者・ご家族の皆さま | シオノギ製薬(塩野義製薬)
http://www.shionogi.co.jp/wellness/diseases/hayfever.html
【医師監修】ハウスダストのアレルギーはどう治療する? | ヘルスケア大学
http://www.skincare-univ.com/article/017355/

文/中島香菜
目ディア

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