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白目がニョキニョキ伸びてくる?恐怖の眼疾患『翼状片』とは

白目がニョキニョキ伸びてくる?恐怖の眼疾患『翼状片』とは

「白目の一部が黒目に伸びてくる」、そんな表現で表される眼疾患があります。『翼状片』と呼ばれるその症状は、白目をおおう結膜に生じた組織が、眼球表面をじわじわと侵食してくる病です。少し不気味な感じがしますが、翼状片とは一体どんな病なのでしょうか?

まるでエイリアン?眼球を侵食する『翼状片』

眼球にある白目部分は、まぶたの内側をおおう「結膜」、中間層にあたる「テノン嚢(のう)」、その下にある「強膜」による三層構造になっています。強膜はいわゆる“白目”と呼ばれる眼球の外層部分のことで、眼球線維膜の後方6分の5ほどを占めています。テノン嚢は結膜と強膜の間にある薄い膜で、いわば潤滑油の役割を果たしています。

『翼状片(よくじょうへん)』は結膜にある線維芽細胞が何らかの原因で異常に増殖し、角膜(黒目)方向へ広がってくる疾患です。三角形状を示す翼状片は非常に発達した血管を備えており、目がゴロゴロするなどの異物感と同時に、白目が極度に充血して見えるなどの症状をともないます。

翼状片_02
出典:RJK Optometry – Pterygium
http://rjkoptometry.com.au/your-eyes/pterygium/

上の画像は典型的な翼状片の症状ですが、翼状片が進行すると、このように角膜の部分にまでおおいかぶさってきます。いわば柔らかいゴムボールを圧迫しているような状態ですから、眼球にゆがみが生じて乱視が発生し、放置すると極端な視力の低下が引き起こされます

はっきりとした原因はわかっていませんが、翼状片は目がしら側の白目に発生することが多く、目尻の側に発生する率は低いといわれています。ごくまれに上下から翼状片が伸びてくる症例もあるようです。

その他にも、目のケガや角膜の潰瘍(かいよう)、有機溶剤やパーマ液など何らかの化学薬品による“化学眼外傷”と呼ばれるダメージが引き金となって、翼状片によく似た症状が引き起こされることがあります。この場合は『偽翼状片(ぎよくじょうへん)』と呼んで、翼状片とは区別しています。

『翼状片』の治療と原因について

翼状片は、基本的には悪性のものではありません。失明やその他の病気の要因となる疾患ではないため、軽度の場合はステロイドなどの点眼薬で炎症や充血を抑えるなど、経過観察が優先されます。しかし異物感がひどい場合や、翼状片が角膜を圧迫するほどに進行すれば手術が必要となります。

ただし厄介なことに、翼状片の術後の再発率は低くありません。翼状片の場合、単純な切除手術がもっとも再発率が高く、30~50%の確率で再発するといわれています。それどころか再発した翼状片は以前より症状が悪化することが多く、癒着による眼球運動障害が引き起こされることさえあります。

そのため、患部を切除した結膜に自分の正常な結膜を縫い付ける「遊離結膜弁移植」という手術がおこなわれます。この方法ならば再発率を数%程度にまで抑えることができますが、より再発率を減少させる方法として、マイトマイシンCと呼ばれる抗がん剤を塗布する方法が併用されることがあります。

抗がん剤には細胞の増殖を抑える働きがあるため、翼状片の原因となる線維芽細胞の増殖を封じ込めようというわけです。

翼状片_03

では、翼状片の原因となるものはなんなのでしょうか?

その1つとして考えられているのが、紫外線です。翼状片は屋外労働など強い日差しを長時間浴び続ける職業の人が発症するケースが多くなっています。漁師やサーフィンをする人に症状が現れることも多いため、海外では「サーファーの目(Surfer’s Eye)」と呼ばれることもあります。いわば“目の日焼け”が誘因だと考えられるのです。

翼状片のリスクを避けるためには、UVカットのサングラスなどで紫外線を軽減することが必要です。目は露出した脳の一部と例える言葉さえあります。結膜は外気に触れるもっとも表面に存在する組織であり、極めて繊細な存在であることを自覚し、普段から気を付けましょう!

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【参考】
日本眼科学会 – 翼状片
http://www.nichigan.or.jp/public/disease/ketsumaku_yokujyo.jsp
横浜相鉄ビル眼科医院 – 翼状片(よくじょうへん)の手術と患者さんの声
http://www.aikeikai.jp/pterygium.htm
川野眼科 – 翼状片(よくじょうへん)に関する10の疑問
http://www.kawano-eye.jp/qanda/yokujohen.html
東邦大学医療センター 佐倉病院眼科 – 翼状片
http://www.lab.toho-u.ac.jp/med/sakura/ophthalmology/patient/disease/pterygium.html

文/キネコ
目ディア

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ある日突然、白目が真っ赤に!?
『結膜下出血』とは?

ある日突然、白目が真っ赤に!?<br />『結膜下出血』とは?

鏡を見たら、白目が血で真っ赤に染まっていた…。痛くもかゆくもないのに、どうして!?
それは『結膜下出血』の症状かもしれません。誰の目にも起こりうるこの病気について、詳しくご紹介します。

気付かないうちに白目が出血!?『結膜下出血』とは一体どんな病気?

ある日突然、白目が真っ赤に染まる病気――結膜下出血。
これといった自覚症状がないことから、鏡を見るまで多くの人が気付かないのが特徴です。その一方で、白目が血で染まるという派手な外見のため、周りから指摘されて不安になり、眼科に駆け込む人も多いそうです。

いざ自分がなってしまったときに慌てないためにも、結膜下出血について知っておきましょう。

●結膜下出血とは?

白目の表面を覆っている結膜に存在する大小の血管が破れて出血することで、白目が赤く染まる病気です。
小さな点状のものから斑状、眼球結膜全体を覆うもの、血腫ができるなど、程度はさまざまです。

●自覚症状

通常の出血では、痛みやかゆみ、目やになどの症状は現れません。まれに目がゴロゴロするといった異物感程度です。また、目が見えにくくなるといった視力低下や視野が狭くなる視野狭窄(しやきょうさく)の心配もありません。

●出血と充血の違い

目が赤くなる症状には出血と充血があります。
出血というのは、血管に何らかのダメージが加わり、血管が破れて血液が外に漏れ出てしまった状態で血管の走行がみえません。白目全体が赤く染まったようにみえるのが特徴です。
一方で充血は、細かい血管が拡張した状態をいい、目が血走るなど血管が浮き出ます。
結膜下出血はその名の通り、充血ではなく、前者のような出血を伴う病気です。

さまざまな原因から起こる結膜下出血。他の病気が潜んでいる可能性も…

どうして結膜下出血が起こってしまうのでしょうか?その原因についてご紹介します。

【結膜下出血の主な原因】

●目外傷によるもの
目にボールが当たる。転倒で目を打ちつける。目を強くこする。金属片などで目に傷をつくったときなど。

●首から上の血管のうっ血によるもの
柔道の締め技をかけられる。長時間しゃがみ込んだ姿勢をとる。ひどく咳き込んだり、嘔吐を繰り返したときなど。

●圧力によるもの
水中メガネの締め過ぎ。ダイビングで急浮上したときなど。

●体調の変化や疲労によるもの
過飲酒、寝不足、女性の月経時など。

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以上が結膜下出血の主な原因ですが、次の3つのケースは注意が必要です。

<ケース1> 『急性結膜炎』によるもの

目の痛みやかゆみ、目やになどを伴う場合は、『急性出血性結膜炎』や『流行性角結膜炎』の疑いがあります。

<ケース2> 眼疾患『結膜弛緩症』によるもの

結膜(白目)がたるんでしまう疾患、『結膜弛緩症(けつまくしかんしょう)』があると結膜の毛細血管が引っ張られ、結膜下出血を起こしやすくなります。
強い痛みではなく、目がごろごろ、しょぼしょぼする、涙がこぼれ落ちるといった症状があれば、結膜弛緩症の疑いがあります。

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<ケース3> 全身疾患によるもの

高血圧、動脈硬化、糖尿病、腎炎、出血性素因(貧血、白血病、紫斑病)。繰り返し結膜下出血が起こる人は、これら疾患の疑いがあります。また、結膜だけでなく眼底にもしばしば出血が認められるため、視力の低下を自覚するケースもあります。

上記のような場合は、原因疾患の治療が必須です。まずは眼科医に診察してもらい、指導を受けましょう。

放っておけば自然に治る!?結膜下出血の治療法について

最後は結膜下出血の治療法についてご紹介します。

【症状の経過】
出血自体は自然に吸収されていくため、約1~2週間できれいな白目に戻ります。まれに2~3カ月続く場合もありますが、最終的には出血は引くので心配はいりません。

【治療法】

●一般的な結膜下出血の場合
特に何もせず、自然と治るまで様子をみます。
出血の翌日から目元を蒸しタオルで温めると血液の吸収が促進され、治りが早くなるようです。

●出血は止まっているものの赤目が広範囲で長引く場合
吸収促進のための薬剤を結膜に注射して治療することがあります。

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●出血が止まらない場合
止血のための薬剤を結膜に注射して治療することがあります。

結膜下出血には放置していいものと、治療を要するものがあります。
日頃から自分の目の状態をきちんと見極め、トラブルを見逃さないように心がけましょう。

「結膜下出血」だけじゃない!知っておきたい目の病気

目は体の不調が出やすい部分。少しでも目に違和感を感じたらそのままにしないようにしましょう。「結膜下出血」の他にも恐ろしい目の病気がたくさんあります。以下に症状別にまとめましたのでご覧ください。

症状1:ものがぼやけて見えたり、視野の中心が黒ずむ

このような症状の方は『加齢黄班変性症』という病気かもしれません。50歳以上の方の80人に1人が発症しているのだとか。
▼詳しくはこの記事をチェック!
中高年になると増える目の病気『加齢黄班変性症』セルフチェック

症状2:目やにの色がヘン、またはドロドロしている

目やにに違和感を感じる方は『細菌性結膜炎』や『ウイルス性結膜炎』の恐れがあります。年齢を重ねるごとに「目やに」の量も増えるんだとか。
▼詳しくはこの記事をチェック!
「目やに」は加齢と炎症のサイン!?目やにの種類別に見る原因と対策

症状3:白目が黄色っぽい

この症状がある方は『瞼裂斑(けんれつはん)』かもしれません。あまり耳慣れない病名ですが、8割もの方がこの病気なんだとか!
▼詳しくはこの記事をチェック!
目に黄色いシミが…!!その症状は『瞼裂斑(けんれつはん)』かも!?

少しでも目に違和感を感じたら、そのまま放置しないようにしましょう。大きな病気のシグナルかもしれません。

▼目の充血が気になるという方…もしかしたらそれ、結膜炎かも?
目のトラブルについて~結膜炎~(ロート製薬 商品情報サイト)

【参考】

林眼科病院−結膜下出血について

http://www.hayashi.or.jp/disease/detail/c/16/i/58/

福井新聞−福井のニュース 特集・福井のドクター相談室−結膜下出血、白目が赤くなる 繰り返すなら全身疾患にも注意

http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/medicaldoctor/50703.html

『眼科119番‐第2版‐』中村友昭/編著、社会保険中京病院眼科医師/著(日刊工業新聞社)

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『加齢黄斑変性症』セルフチェック

欧米では成人の失明原因第一位となっており、日本でも中高年に増加中の「加齢黄斑変性症」という病気をご存じでしょうか?
下の画像は『アムスラーチャートテスト』という「加齢黄斑変性症」の発見に使われるものです。
どのように見えていますか?見え方をチェックしてみましょう。

アムスラーチャートテスト"
診断結果はこちらへ

セルフチェックの結果、「加齢黄斑変性症」の可能性が疑われた方は、眼科の受診をおすすめします。

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