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40歳以上で頭痛持ちは『緑内障』にかかるリスクが上昇!?

40歳以上で頭痛持ちは『緑内障』にかかるリスクが上昇!?

知らず知らずのうちに視野が欠けていき、失明の可能性もある『緑内障』

その原因のひとつに眼圧の上昇がありますが、最近では眼圧が正常でも発症する『正常眼圧緑内障』が急増しています。そして、正常眼圧緑内障を発症する方の多くに「頭痛」が潜在していることが明らかになってきました。

今回は緑内障のリスクと頭痛の関係性をご紹介します。

緑内障で視野の半分が欠けても自覚症状はナシ

緑内障_02

かつての日本人の失明原因は糖尿病網膜症が1位でしたが、現在では緑内障が1位です。40代の20人に1人、70代の10人に1人が緑内障を患っていると推測されています。

緑内障は、早期どころか中期になっても自覚症状がほとんどありません。通常、視野は鼻側から欠けはじめますが、視野の半分が欠けてしまっても緑内障患者の方は普通に歩くことができます。脳が見えない部分をうまく補い、見えているように錯覚させてしまうからです。

ここで、緑内障に関する興味深いデータをご紹介しましょう。岐阜県多治見市の住民を対象に緑内障の調査を行ったところ、40歳以上の5%の方に緑内障が見つかりました。

ところが、症状の自覚があったのはわずか10%程度であり、残り90%の住民は自分が緑内障にかかっていることに気づいていなかったそうです。

1996年には全国に39万人だった緑内障患者は、2014年には106万人に達しています。自覚症状のない隠れ緑内障患者を含めると、その数は推定400万人ともいわれています。40歳以上の読者のみなさん、あなたの目は大丈夫ですか?

「頭痛持ち」だと緑内障のリスクが高い理由

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緑内障の危険因子といわれるものは「40歳以上」「強度近視」「家族歴(家族に緑内障の人がいる)」など複数ありますが、特に気をつけたいのが次の2つです。

1つ目は「眼圧の上昇」です。目の中では眼球内の圧力を一定に保つため『房水』という液体が循環しており、この流れが滞るなどして眼圧が上がると、視神経が圧迫されて緑内障の症状が現れます。

2つ目は、眼圧が正常値であるにもかかわらず、眼底の血流障害によって視神経が萎縮し、緑内障の症状が現れるものです。正式な病名は『正常眼圧緑内障』といい、日本人の緑内障患者の実に7割を占めています。

眼底の血流障害による緑内障は、かねてより問題視されていました。目は多くの酸素を必要とする器官であることから、血流障害で供給される酸素が減少すると、ゆっくりと視神経が侵されていくからです。

そして、眼底の血流障害を起こしている方の多くに、慢性的な頭痛の症状が見られることも近年の研究でわかっています。

40歳以上で「頭痛持ち」の方は、眼底の血流障害の影響から緑内障にかかるリスクがあることを覚えておきましょう。

緑内障患者の4割は自己判断で治療を止めてしまう

緑内障は10年、20年という長い期間で進行していくため、視野に多少不自然なところがあっても目はその状態に慣れてしまいます。ここで、視野の約25%が欠けたときに感じる代表的な症状をご紹介しましょう。

緑内障_04

□ 新聞を読んでいるとき、文字の一部が見えづらい
□ メイクをするとき、片目でものを見るときに違和感がある
□ 動いているとき、体の同じ部分をぶつけやすい
□ 車を運転すると、車体の同じ場所をこすりやすい

残念なことに、早い段階で緑内障がわかっても、治療を中断するケースが後を絶たないそうです。日本緑内障学会の調査によると、緑内障患者で1年後も継続して治療を続けている方は6割。4割の方は、自己判断で治療を中断していることがわかっています。

中断理由は、「今の見え方に困っていない」「受診や点眼がめんどう」というものが大半だったそう。ものが見えなくなったときにあわてて治療を再開するも、すでに手遅れというケースは少なくありません。

現在緑内障の治療を行っている方は、自己判断で治療を中断することだけはしないようにしてください。

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誰もができることなら健康で長生きしたい、そして、最後まで視力を失いたくないと思っているはずです。緑内障による失明を避けるためには、とにかく早期発見と早期治療が大切です。40歳を過ぎたら、少なくとも年に一度は必ず眼科を受診するようにしましょう。

▼合わせて読みたい!役立つ緑内障特集はコチラ
目のトラブルについて~緑内障~(ロート製薬 商品情報サイト)
それって『緑内障』かも!うっかりミスが伝える危険のシグナル
あなたは大丈夫?○○をかく人は緑内障のリスクが高い可能性大!
糖尿病が緑内障のリスクを高める? 米眼科学会が公開したリスク要因とは

〈参考〉
緑内障と片頭痛|きくな湯田眼科-院長のブログ
https://ameblo.jp/yudaganka/entry-10533332709.html
ルテイン|緑内障の治療と症状|眼圧を下げる生活習慣を
http://www.natures-health.co.jp/eye/ryokunai.html
目の病気からの頭痛は緑内障? 頭が痛い病気と症状
https://www.atamagaitai.com/headache-etc/glaucoma.html
緑内障|病気の知識|ヘルスプレス-HEALTH PRESS
http://healthpress.jp/diseases-qa/post/1623.html
なぜ緑内障は末期まで自覚症状がないのか 川本眼科(名古屋市南区)
http://www.kawamotoganka.com/tayori/2769/
『婦人公論 2017年2月号』「女性の病気SOS 名医に聞く最善の医療」 婦人公論社
『くわしく知りたい目の病気』 NHK出版
『図解 やさしくわかる目の病気』 ナツメ社

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眼圧を下げるインプラント。緑内障の最新治療
『チューブシャント手術』ってどんなもの?

眼圧を下げるインプラント。緑内障の最新治療<br />『チューブシャント手術』ってどんなもの?

日本人の失明原因第1位は何か、みなさんはご存じでしょうか?
答えは『緑内障』です。放置すれば視野が徐々に欠けていき、進行すれば失明という最悪の事態になりかねない緑内障は、もはや国民病の1つと言っても過言ではありません。
そんな緑内障に、あまり知られていない最新の治療法があるようです。『チューブシャント手術』と呼ばれるその手術は、どのようにしておこなわれるのでしょうか?

『緑内障』って、こんなに怖い

緑内障は、眼球内部の眼圧が高まることで視神経の集まる“神経節乳頭”が圧迫され、視野に欠損部分が広がることで引き起こされる病です。視神経はとても繊細な器官で、一度傷ついた視神経は回復することができません。気がついた時には視神経の障害が進行し、末期状態に陥っているなんてことも……。

しかも近年の疫学調査では、眼圧が正常の範囲で進行する『正常眼圧緑内障』の割合が、日本人に最も多いことが指摘されています。実に40歳以上の20人に1人が緑内障と言われており、その内の9割の人が、緑内障である自覚を持っていないのだとか。
さらに、10代や20代でも発症例のある『若年性緑内障』も年々増加しています。

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出典:The Eye Clinic Surgicenter – Glaucoma Treatment

では、眼球内部の眼圧は、なにを原因として高まっていくのでしょうか?
私たちの眼球の内部は、“房水”と呼ばれる液体で満たされています。この房水による眼球内の圧力が何らかの原因で高まり、押しつぶされた視神経が傷つけられるのです。
眼圧が高まる原因はいくつかありますが、多くは、房水を排出する“シュレム管”の周囲に異常が起こり、房水の正常な排出が阻害されるために引き起こされると考えられています。

▼『緑内障』については、こちらもオススメ!
それって『緑内障』かも!うっかりミスが伝える危険のシグナル

緑内障治療と『チューブシャント手術』の利点

眼圧の低下に薬物治療が効果的な段階であれば、点眼薬や内服薬による治療がおこなわれます。しかし薬物治療に効果が現れなければ、レーザー治療や手術による治療を考えなければなりません。
緑内障における従来の手術では、強膜に流出路をつくることで房水を排出する『濾過手術』や、“線維柱帯”という網目状の組織を切開することで流出路を確保する『線維柱帯切開術』などがおこなわれてきました。

いずれもシュレム管に代わる房水の排出口を作るための手術であり、低下した眼圧が維持された例がある一方で、時間の経過とともに穴が塞がり、気付かないうちに眼圧が元に戻っていたという例も少なくありません。
そこで考えられたのが、インプラントにより房水の経路を維持しようとする『チューブシャント手術』です。

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出典:JIREHDESIGN.com – Tube shunt for glaucoma

チューブシャント手術では、シリコン製の「バルベルト」と、ステンレス製の「エクスプレス」というインプラントのいずれかが用いられます。
バルベルト(※上画像)はプレートの付いた形状の細長いチューブで、シリコン製のチューブを角膜の後ろにある“前房”と呼ばれる部分に挿入して、固定します。房水は前房を通じてシュレム管より排出されるため、バルベルトがシュレム管の代わりとなって、房水の排出をサポートしてくれるというわけです。

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出典:Ophthalmology Management – Pros and cons of shunts for IOP control

一方のエクスプレス(※上画像)は、ステンレス製の短いチューブを結膜の下に差し込み、結膜と眼内をつなぐという手術です。従来の濾過手術をインプラントに置き換えたと言える手術で、比較的簡便な手術であるようです。

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『チューブシャント手術』欧米と日本の違い

インプラント手術と言うと新しい技術のように思えますが、海外でのバルベルト手術は30年以上の使用実績があり、エクスプレスについても10年以上の実績を持っています。
また、欧米で2009年におこなわれた大規模な調査の中で、チューブシャント手術は従来の濾過手術よりも眼圧の下がる効果が高く、合併症を引き起こす確率も少ないという報告がなされています。

このように海外での臨床報告では良好な結果が示されているチューブシャント手術ですが、日本での保険適用は2012年と新しく、欧米と比べて使用実績も高いとは言えません。
もちろん、緑内障治療の選択肢として、新たな手術法が示されたことは好ましいことです。しかし実際の手術のときには、専門医の指導はもちろんのこと、セカンドオピニオンを利用するなど、慎重な判断の上でおこないましょう。
いずれにしろ、緑内障は早期発見が治療のカギとなります。失われた視神経は回復することができないのですから、定期的な検査を受けるなど、将来のために備えましょう!


【参考】
オムロン ヘルスケア – 健康・医療トピックス / 緑内障の最新治療「チューブシャント手術」
http://www.healthcare.omron.co.jp/resource/column/topics/136.html
apital – 緑内障にインプラント 保険適用で新たな選択肢
http://apital.asahi.com/article/iryou/2014020400007.html
yomiDR. – 緑内障のインプラント手術…眼圧下げる効果持続
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=80390

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