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恐怖!眼球がひとりでに動く…!?それって『眼球振盪』かも?

恐怖!眼球がひとりでに動く…!?それって『眼球振盪』かも?

自分の意思とは関係なく、眼球が動いてしまう症状があります。『眼球振盪(がんきゅうしんとう)』とよばれ、めまいをともなうなど日常生活に支障をきたすこともあります。ですが、一般にはあまり知られていない眼疾患です。

そこで今回は、眼球振盪のさまざまな傾向と治療法について、わかりやすく解説してみました。

制御できず眼球が揺れる「眼球振盪」

眼球振盪とは、ひとことでいえば、眼球がひとりでに動いてしまう不随意現象のことを指します。「眼振(がんしん)」と略してよばれることが多く、「振盪」という語句から「眼球が激しく揺れ動く症状」だと誤解されがちですが、そうした症状は一例的です。

眼振の症状はさまざまに及びます。

眼球振盪とは_02
出典:What is Nystagmus and Role of vision therapy in curing this disorder? – Revitalvision by Neurovision

眼振の症状は、「衝動性眼振」「振子様(ふりこよう)眼振」とに大きく分けられます。

衝動性眼振は緩徐相(かんじょそう=ゆっくりとした動き)と急速相(速い動き)を反復する症状で、振子様眼振は文字通り“振り子”のような往復運動をともなう症状です。また眼球の動く方向によっても、水平性眼振、垂直性眼振、回旋性(かいせんせい)眼振、混合性眼振、斜行性眼振などに分類されます。

眼振は病的なものと生理的なものとに分けられ、先天的なものが多いとされますが、時には小脳や脳幹部の障害などにより、後天的な症状として現れることもあります。

先天性眼振では弱視や斜視などの視覚障害をともなうことが多く、角度によって視線が安定する場合には、その角度で視線を固定してものを見るなどの特徴が見られます。

眼振の人には、ものが揺れて見えているの?

不随意に眼球が動くことから、眼振の症状を持つ人には「ものが揺れて見えているのでは」と考える方も多いと思います。確かに、他人からは眼球がひとりでに動いていることが視覚的にわかるわけですから、そう感じられても仕方がないと思います。

眼球振盪とは_03

しかし実際には、眼振の人には動揺視(ものが揺れて見えること)は少ないとされています。むしろ後天性の眼振の場合に動揺視が現れることが多く、そのことで眼振の症状が判明することも少なくありません。

このように眼振には先天性のものと後天性のものとにより症状の異なる場合があり、特に、めまいや耳鳴りなどの神経症状が現れるのは後天性の場合がほとんどです。

実は筆者も先天性の眼振なのですが、幼少期には自覚症状がなく、医師の指摘により症状が判明しました。筆者の場合はいわゆる振子様眼振ですが、一番悩ましいのは斜視をともなうことから、ものが二重に見える「複視」の症状が現れることです。

眼振の症状や程度はさまざまであるため経験上のお話となりますが、斜視の症状が現れると視覚を正常に戻そうとするあまり不自然な力が入り、目の筋肉はもとより、目そのものが非常に疲れます。一点を見ようとすることで現れる「固視不良(目線が定まりづらいこと)」の傾向が現れているのでしょう。

眼振の治療法と対策

眼振の原因はさまざまですが、内耳にある「前庭(ぜんてい)器官(平衡をつかさどる器官)」や、眼球運動を制御する脳機能の異常などが原因とされています。中には先天性白内障や黄斑欠損などが原因として引き起こされることもあり、治療をおこなうには、まずその原疾患を特定することが前提となります。

眼球振盪とは_04

しかし眼振を根治する治療法は見つかっておらず、多くの場合はプリズム式のメガネを用いた屈折異常の補正や、脳の反応を制御するためのバイオフィードバック療法などの対症療法が前提となります。ただし診断によっては静止位を正常化、あるいは軽減させるための外科手術がおこなわれることもあります。

ただし先天性眼振の場合は成長にともない視線が安定することや、脳自体がフィードバックをおこなうことで視界そのものが安定することもあります。また動揺視の症状が現れないことから、日常生活に影響がない場合も多く見られます。こうした場合には、特に治療の必要があるとは判断されません。

もしも眼球振盪の症状に気づいたら、医師の診断を受けてください。特に後天性眼振の場合であれば、原因となる基礎疾患の特定が何よりも重要です。

眼振は、第三者が気付くことのできる数少ない眼疾患です。大切な人の病に気付いてあげられるのは、もしかするとあなたの「目」なのかもしれません。

▼眼振だけじゃない!脳がおよぼすさまざまな視覚症状
3D映像が飛び出して見えない理由「視覚」がおよぼす原因とは?
視力を矯正できない“見えにくい人” =『ロービジョン』の視覚を疑似体験
“光の魔術師”レンブラントの眼の秘密 『立体盲』ってどんなもの?
早めの気づきと治療が大切! あらためて知りたい『斜視』について

▼お子さんの目もチェック!
気づいてる?気づいていない!子どもの目 実態調査(ロート製薬 商品情報サイト)

【参考】
evidence-based medicine – 動揺視と随意眼振
https://ebm.name/2005/08/27/%E5%8B%95%E6%8F%BA%E8%A6%96%E3%81%A8%E9%9A%8F%E6%84%8F%E7%9C%BC%E6%8C%AF/
Health Line – 眼球振盪
http://ja.healthline.com/health/nystagmus#概要1
病院検索ホスピタ- 眼球振盪
http://www.hospita.jp/disease/2674/

文/キネコ
目ディア

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目の病気

30代で発症したら要注意!? 黒目の輪郭が白く濁る『老人環』

30代で発症したら要注意!? 黒目の輪郭が白く濁る『老人環』

中高年と呼ばれる年代にさしかかると、老眼をはじめとしたさまざまな目のトラブルが起こりやすくなります。今回は、黒目の輪郭が白く濁る『老人環』についてご紹介します。

加齢によって急増する目のトラブル。その代表的な症状が『老人環』

職場ではPCを、プライベートではスマホを使うのが当たり前となった現代社会では、目の果たす役割は大きくなる一方です。
そのため、目の疲れやトラブルは困りもの。「見えにくさ」は「暮らしにくさ」に直結します。長い人生を充実して送るためには、目の健康維持がとても重要です。

しかしながら、目の機能は年齢とともにどうしても衰えてしまいます。多くの方が40歳ごろから老眼を実感するようになり、50歳をすぎるころから目のさまざまな部分にトラブルが生じるようになります。

老人環_02

そして、そのトラブルは角膜に生じることもあります。その1つが、今回ご紹介する『老人環(ろうじんかん)』です。

黒目が白く濁る原因は、長い年月で蓄積したコレステロール

「久しぶりに鏡を見たら、黒目の輪郭が白く濁っていてビックリした」、「黒目の周りが白くなって、どんどん広がってきた」などの自覚症状はありませんか?これは、老人環の代表的な症状です。

本来ならば黒いはずの黒目の周りがリング状に白く濁ることから、慌てて眼科を受診する中高年の方が多いそうです。実はこの老人環、歳をとれば誰にでも起こる老化現象なのです。

老人環_03

通常、角膜と呼ばれる黒目の膜は視界をさえぎることがないように無色透明です。それが加齢によって血流に変化が起こり、血管から漏れ出した“リポタンパク質”“コレステロール”などの脂質が、透明なはずの角膜内に貯留することで白く濁って見えるのです。

老人環の初期症状は、角膜の下の部分に少しずつ白い濁りが現れることから始まります。その後ゆっくりと上に広がっていき、最終的には輪の形に繋がります。

幸いなことに角膜の中心部にまで広がることはないため、視力や見え方に影響することはありません

「以前のようなきれいな黒目に戻してほしい」という理由で眼科を受診する方もいるそうですが、残念なことに老人環にはこれといった治療法がありません。
今の医学では黒目を元に戻すことはできないのです。

30代の若さで老人環を発症した場合、他の病気が潜んでいる可能性も!

実はこの老人環、女性よりも圧倒的に男性の方が発症しやすい、という研究データがあります。

男性を年代別にみると、
40歳から60歳の約60%、
70歳から80歳の約90%に、老人環が見られたそうです。

前項でもお伝えした通り、老人環の原因は、長い年月をかけて角膜組織に貯留したコレステロールなどの脂質です。どんなに食事に気をつかっていても、脂質をまったく含まない食生活を送ることは困難ですから、老人環に見舞われるのは、ある意味自然なことでもあります。

老人環_04

ただし、40歳より前に発症したら注意が必要です。この場合は老人環ではなく、『若年環(じゃくねんかん)』と呼びます。
20代や30代で発症すると、高脂血症心血管異常などが隠れている可能性が高いそうです。すぐに内科を受診して、精密検査を受けることを強くおすすめします。

目に現れる症状の裏には、さまざまな病気が潜んでいる可能性があります。日常生活で目の変化に気づいたら、すぐに眼科を受診して原因をつきとめてください。それこそが、目の健康を維持する秘訣です。

▼中高年が気になる目の症状についてはコチラ
いま、中高年に増えている黄斑疾患 『黄斑円孔』の症状と正しい治療法って?

中高年になると増える目の病気『加齢黄班変性症』セルフチェック

「目やに」は加齢と炎症のサイン!目やにの種類別に見る原因と対策

【参考】
兵庫県西宮市ふじもと眼科-目の疾患・治療|「黒目の周辺が白く濁っているのですが」
http://www.fujimotoganka.com/shikan_chicyo/roujinkan.html
老人環は年齢と共に現れる治療のいらない老眼現象
http://presbyopia.jp.net/koneta/eye-arcus-senilis/

文/深山由佳理
目ディア

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