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近視の子どもが急増中!?近視を抑制して目の健康を守るための対策まとめ

近視の子どもが急増中!?近視を抑制して目の健康を守るための対策まとめ

近年、子どもの近視が増えてきています。主に生活習慣の変化によるものといわれていますが、具体的にはどのようなことが原因なのでしょうか?今回は、子どもの近視を取り巻く状況と、どのように防いでいくべきかをまとめました。

世界的な近視の急増と低年齢化


Photo by Andrew Seaman on Unsplash

近視は、これまで「病気」ではないといわれてきましたが、最近になり、悪化すると失明に至ることがわかってきました。現在、世界中で近視が急増していて、2050年には9億人を超える人が失明のリスクを負うという推計も出ています。

国内でも、2017年に裸眼視力が0.3に満たない小学生は約8.7%という調査結果(※)が発表されており、これはおよそ40年前である1979年の3倍以上であることがわかっています。

また、同調査において、中学生の半分以上が裸眼視力1.0未満であり、小・中においては視力の低下傾向が続いています。

文部科学省 学校保健統計調査(2017年度)

近視の要因は「環境要因」と「遺伝要因」

近視になる要因には、大きく遺伝環境の2つがあります。

これまで、両親が近視である子どもとそうでない子どもでは、両親が近視である子どものほうが近視になりやすいとされていました。また、強い近視は遺伝の影響が大きく、軽い近視は環境の影響が大きいともいわれていました。

しかし、2007年に発表されたアメリカの研究によれば、両親ともに近視でも、外で活動する時間が長いと近視の発症リスクが抑えられることが報告されています。

また2008年には、近業(スマホやパソコンなど、近くを見続ける作業)に費やす時間が長いほど、近視リスクが高まるという研究結果も発表されています。

近くを見るときには、眼球のレンズの厚みを調節する毛様体という筋肉が働き、レンズを厚くします。この状態が長く続くと、眼軸長(眼球の前後の長さ)が伸び、より近くにピントが合いやすくなってしまうことで、近視が進むといわれています。

現代では、読書、書きもの、テレビやゲーム、スマホなど生活の大部分を近業が占めていて、環境的にも昔より近視を助長するかたちになっています。

外で遊ぼう!子どもの近視を予防するためにできること

このように、近視の低年齢化や近視が進行しやすい環境にあふれた時代であることを鑑みると、近視対策は、子どものうちから行うのが重要であることがうかがえます。

最近、太陽光に含まれる『バイオレットライト』が眼軸長の伸びを抑制し、近視を予防するという研究結果が得られたことや、従来の近視を防ぐ習慣から、次のような対策が推奨されています。

・朝は窓を開けて太陽の光を浴びる
・姿勢よく両目でまっすぐ本やノートを見て勉強する
・利き手と反対側にデスクライトを置き、適度な明るさの下で作業をする
・本や漫画を読むときは目を30cm以上離し、1時間ごとに10分程度休憩をはさむ
・スマホやゲーム機の使用は1日2時間以内に抑える
・就寝前はスマホやゲーム機をなるべく使わない
・1日2時間以上外で遊ぶ、運動をする
・早寝早起きの規則正しい生活と栄養バランスのよい食事を心がける
・メガネやコンタクトを使う場合は、バイオレットライト透過レンズを選ぶ

また、マウスによる実験では、『クロセチン』という成分を摂取すると、近視に対し抑制的に働く遺伝子の発現が増加するという報告もあります。

クロセチンをはじめ、アントシアニン、ルテインなど目の健康への効果が期待されるさまざまな成分を含む、子ども向けサプリメントなども発売されています。

いかがでしたか?教室や車の窓に使われるようになったUVカットガラスは、バイオレットライトもカットしてしまいます。子どもたちが外で過ごす時間をできるだけ増やし、楽しく遊びながら近視を予防できるよう、周りの大人や保護者も協力していきたいですね。

▼子どもの目の健康が気になるあなたに!オススメの記事はこちら
子ども達の視力低下が増えています!(ロート製薬 商品情報サイト)
発達のヒントは遊びにあり? 子どもの目の成長をサポートする遊び
最近子どもに増えている『軸性近視』とは?予防のために気をつけたい習慣
減り続ける虫歯、増え続ける近視!子どもの視力低下が止まらない
視力低下の原因は目の疲れ!子どもの目を守るために親ができる対策

〈参考〉
・子どもの近視に予防の可能性 外遊び2時間で発症減|ヘルスUP|NIKKEI STYLE
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO24824350Z11C17A2000000
・2. 近視が多い現代っ子 | 子供の近視 | 目についての健康情報 | 公益社団法人日本眼科医会
http://www.gankaikai.or.jp/health/11/02.html
・4. 学校近視は単純近視 | 子供の近視 | 目についての健康情報 | 公益社団法人日本眼科医会
http://www.gankaikai.or.jp/health/11/04.html
・6. 近視の原因と予防 | 子供の近視 | 目についての健康情報 | 公益社団法人日本眼科医会
http://www.gankaikai.or.jp/health/11/06.html
・近視の進行予防と治療|眼の病気|医療法人社団 医新会
http://www.ocular.net/disease/myopia.html
・近視対策 幼少期から : yomiDr. / ヨミドクター(読売新聞)
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20180131-OYTET50019/
・近視進行を抑制する光!?「バイオレットライト」とは?│こどもの近視情報サイト ME-MAMORU(メマモル)
http://jins-healthcare.com/memamoru/article/3-1.html

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《医師監修》視力低下を防ぐカギは外遊びにあった!?眼科医が教える近視抑制の最前線

《医師監修》視力低下を防ぐカギは外遊びにあった!?眼科医が教える近視抑制の最前線

年々増加傾向にある、近視人口。文部科学省が毎年行っている学校保健統計調査によると、なんと小学生の3割以上が視力1.0未満であることがわかりました。これが中学生になると5割以上、高校生では6割以上にもなります。

背景にはスマートフォンの長時間利用をはじめとした生活習慣の乱れがあるといわれていますが、ではどうしたら子どもたちの視力低下を防げるのでしょうか?近年の近視抑制について、スマイル眼科クリニックの院長である岡野先生にお話を伺いました。

近視抑制のスタンダードな方法とは?

近視抑制_02

「近視を抑制する治療として海外でよく知られているのは、日本ではまだ一般的ではありませんが、アトロピン点眼近視抑制レンズを使用したメガネを着用するものですね」。近視抑制の治療について、岡野先生はまずこのように教えてくれました。

アトロピン点眼

アトロピン点眼とは、その名のとおりアトロピンという成分が配合された点眼薬を使う治療法。継続して使用することで、視力低下を抑えることができます。

アトロピンの配合量が多い(1%)ものだと、点眼後に瞳孔が開いてまぶしさを感じてしまいますが、低濃度(0.01%)のものならそうした副作用は基本的にありません。

近視抑制レンズ

近視抑制レンズとは、通常の近視用レンズとは違い、レンズの上下で度数が異なるようにつくられたものです。レンズ上部は遠くを見られるように通常の近視用レンズと同じ度数になっていますが、下部は度数を弱くして、手元を見やすくしています。

一般的な近視用レンズをかけて手元を見ると、目のピント調節機能に負担がかかるので、これを軽減するためにつくられました。近視抑制レンズを使用することで、視力の低下を抑える効果があることが証明されています。

近視抑制の最前線“バイオレットライト”に注目!

近視抑制_03

「アトロピン点眼と近視抑制レンズは実際に今採用されている治療方法ですが、近視抑制に関する研究の最前線では、バイオレットライトが注目されています」と岡野先生は語ります。

バイオレットライトは直射日光に含まれる紫色の光で、これを一定量浴びると、近視抑制の効果があることがわかってきたそう。

「バイオレットライトの効果を研究するために行われたある実験では、中国で暮らす中国人の子どもたちと、オーストラリアに移住した中国人の子どもたちの視力を調べています。すると、前者は近視が進む傾向にあるのに対し、後者は進まなかったんです。今中国では、交通事情や環境の問題などで、子どもが外で遊ぶことを制限しているんですよ。つまり、日に当たる時間=バイオレットライトを浴びる時間が短くなっている。オーストラリアではそんなことはありませんから、視力は低下しなかったというわけです」。

外で元気に遊び、日光をしっかり浴びる……そんな昔の子どもなら当たり前だったことが、近視抑制のカギになるというのです。

バイオレットライトをきちんと浴びるための注意点

近視抑制_04

そんな近視抑制に効果があるバイオレットライトを浴びるには、注意しなければならない点がいくつかあります。

まず、必ず直射日光に当たること。バイオレットライトはガラスを通すとカットされてしまうので、いくら日当たりがいい窓辺でも、屋内では当たることはできません。なお、日光を浴びる時間は1日に2時間必要とされています。

さらに、UVカット機能やブルーライトカット機能を備えたコンタクトレンズやメガネは、バイオレットライトまでカットしてしまいます。

「近年はブルーライトカット機能がついたメガネが多く出回っていますが、子どものうちはその機能がないものを選ぶことをおすすめします」。

バイオレットライトをさえぎるものがない状態で、1日2時間日に当たる……ぜひお子さんに実践させてみてくださいね。

2016年には近視学会が設立されるなど、近視抑制にますます注目が集まっている今日この頃。お子さんをお持ちの保護者の方は特に、今回ご紹介したバイオレットライトをはじめ、最新の動向をしっかりチェックするようにしてくださいね。

▼岡野先生が監修するそのほかの記事はコチラ!
お子さんが視力検査で引っかかったら……眼科医に学ぶ初めてメガネをつくるときのポイント
《医師監修》目に突然の痛み!でも、鏡を見ても異常なし……外傷や腫れがないのに目やその周りが痛む原因とは?
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《医師監修》白内障手術や虫歯が原因で発症することも!手術が必要になることもある『眼内炎』ってどんな病気?

▼子どもの視力低下についてはこちらもチェック!
子ども達の視力低下が増えています!(ロート製薬 商品情報サイト)

<参考サイト>
小中学生の近視、過去最多 文科省調査:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASKDR0D9WKDQUBQU01F.html
近視抑制(低濃度アトロピン点眼) | さいたま市・浦和の眼科 – 医療法人新光会
http://www.sinkokai.or.jp/medical/myopine/
MCレンズ(近視抑制めがね)|横浜市戸塚の眼科 とつか眼科。近視抑制めがねや日帰り手術・土曜診療対応
http://www.totsuka-ganka.com/mc/index.html
科学新聞(近視学会設立年を参照)
http://tmdu-ganka.jp/media/document/paper_20160909_kagaku.pdf

文/中島香菜
目ディア

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