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進行すると失明の危険も!原因不明の眼疾患『円錐角膜』ってなに?

進行すると失明の危険も!原因不明の眼疾患『円錐角膜』ってなに?

本来ならばドーム状であるはずの角膜が円錐状に突出する目の病気、それが『円錐角膜(えんすいかくまく)』です。強い視力低下乱視を引き起こし、適切な治療をほどこさなければさらに進行するおそろしい病気でもあります。

今回は、あまり知られてはいない円錐角膜について詳しくご紹介します。

医師でも見逃しやすい円錐角膜 代表的な症状をレベル別に公開

円錐角膜_02

角膜の中央部がなんらかの原因で薄くなり、その薄くなった部分が眼圧に耐えきれなくなって前方に突出するのが『円錐角膜』という病気です。

角膜にゆがみが生じますからものが何重にも見え、視力の低下が起こるのですが、発症初期はメガネやコンタクトレンズを使うことで十分な視力矯正が可能なため、専門医でも見過ごしてしまうことがあるそうです。

また、円錐角膜は放置すると角膜の薄くなった部分が破れ、角膜移植が必要になり、最悪の場合は失明にいたる可能性もあるので早急な治療が必要です。

そこで、「この症状は単なる近視や遠視なのか、それとも円錐角膜なのか?」を自己判断できるチェックリストをご用意しました。

【症状レベル1】

・視力の低下の自覚。特に夜間が見えづらい。
・乱視の発生によってものがゆがんで見える、ものが何重にも見える。

【症状レベル2】

・角膜の突出した部分ににごりが生じる。
・明るい場所に出るとまぶしくて目が開けられなくなる。

【症状レベル3】

・以前に比べてコンタクトレンズが外れやすい(角膜の突出が原因のため)

【症状レベル4】

・角膜の薄くなった部分とコンタクトレンズがこすれることで強い痛みを感じる。
・強い痛みからコンタクトレンズを装用できなくなる。

円錐角膜_03

【症状レベル5】

・角膜の一番奥に亀裂が生じ、目の中を循環している房水が角膜内に漏れ出して角膜が白く腫れ上がる『急性水腫』を発症することがある。

【症状レベル6】

・極限まで薄くなった角膜が破れる可能性あり。この場合は早急な角膜移植が必要。

以上が円錐角膜の代表的な症状です。1つでも心当たりがある方は眼科の受診をおすすめします。

円錐角膜は思春期の発症率がトップ!20代までは進行スピードも早い

円錐角膜_04

円錐角膜はなにがキッカケで発症するのでしょうか? 実のところ、その原因は十分に解明されていないのが現状です。しかし隔世遺伝のケースが少なからずあることから、遺伝的な因子が関与していることは確かです。

また、円錐角膜の患者の多くはアレルギー疾患を抱えています。特にアトピー性皮膚炎を合併していることが多く、目をこする行為が円錐角膜を進行させる要因の可能性が高いそうです。角膜が突出しやすい遺伝的素因に環境的要因がプラスされたことで、円錐角膜を発症すると考えられています。

円錐角膜は思春期(10歳以降)での発症が多く、症状がもっとも進行するのが10代と20代が中心のために若者の病気というイメージがありますが、30代以降の発症も少ないわけではありません。

また、日本人全体の発症率は1000~2000人に1人の割合です。この数値をみれば、円錐角膜は決して他人事ではない病気なのです。

もしも円錐角膜と診断されたら?代表的な対処療法から最新治療まで

円錐角膜_05

円錐角膜は進行性であり、自然治癒は不可能な眼疾患です。放っておくと重篤な症状まで進行する恐れがありますから、早期発見・早期治療が大切です。最後は円錐角膜と診断されたときの治療法をご紹介します。

円錐角膜と診断されたら…

【円錐角膜の進行によって生じた近視や乱視を軽減する対症療法】

●軽症の場合…一般的なハードコンタクトレンズの装用で視力を矯正します。
●中等症の場合…ソフトコンタクトレンズの上からハードコンタクトレンズを二重に装用する『ピギーバック』による視力矯正を試みます。
●中等症以上の場合…オーダー制の円錐角膜専用の非球面コンタクトレンズによる視力矯正を試みます。

【円錐角膜の進行を抑制する根本的な治療】

「角膜移植」…昔からある定番治療法です。

「レーザー角膜リング」…手術で角膜内に5~7㎜ほどの半月上の薄いプレートを挿入し、角膜の突出した部分を平らにすることで近視・乱視を軽減させる治療法です。

「角膜クロスリンキング(角膜強化法)」…手術で角膜にリボフラビン(ビタミンB2)を点眼しながら紫外線を照射することで、角膜を構成するコラーゲン線維の強度アップ。これにより角膜形状を保持し、円錐角膜の進行をおさえることができます。2003年からはじまった新しい治療法です。

長い間、難病といわれてきた円錐角膜ですが、医学の進歩によって治療法を選べる時代になりました。円錐角膜はいつ誰が発症しても不思議ではない病気です。もしものときのために病気の全貌をしっかりと理解しておきましょう。

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【参考】
円錐角膜研究会|円錐角膜とは(円錐角膜FAQ)
http://keratoconus.jp/about_kc/index03.html
円錐角膜|慶應義塾大学病院 KOMPAS
http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000588.html
円錐角膜とは 冨田実アイクリニック銀座
https://www.tomita-ginza.com/ippan/ensuikakumaku/

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目の病気

30代で発症したら要注意!? 黒目の輪郭が白く濁る『老人環』

30代で発症したら要注意!? 黒目の輪郭が白く濁る『老人環』

中高年と呼ばれる年代にさしかかると、老眼をはじめとしたさまざまな目のトラブルが起こりやすくなります。今回は、黒目の輪郭が白く濁る『老人環』についてご紹介します。

加齢によって急増する目のトラブル。その代表的な症状が『老人環』

職場ではPCを、プライベートではスマホを使うのが当たり前となった現代社会では、目の果たす役割は大きくなる一方です。
そのため、目の疲れやトラブルは困りもの。「見えにくさ」は「暮らしにくさ」に直結します。長い人生を充実して送るためには、目の健康維持がとても重要です。

しかしながら、目の機能は年齢とともにどうしても衰えてしまいます。多くの方が40歳ごろから老眼を実感するようになり、50歳をすぎるころから目のさまざまな部分にトラブルが生じるようになります。

老人環_02

そして、そのトラブルは角膜に生じることもあります。その1つが、今回ご紹介する『老人環(ろうじんかん)』です。

黒目が白く濁る原因は、長い年月で蓄積したコレステロール

「久しぶりに鏡を見たら、黒目の輪郭が白く濁っていてビックリした」、「黒目の周りが白くなって、どんどん広がってきた」などの自覚症状はありませんか?これは、老人環の代表的な症状です。

本来ならば黒いはずの黒目の周りがリング状に白く濁ることから、慌てて眼科を受診する中高年の方が多いそうです。実はこの老人環、歳をとれば誰にでも起こる老化現象なのです。

老人環_03

通常、角膜と呼ばれる黒目の膜は視界をさえぎることがないように無色透明です。それが加齢によって血流に変化が起こり、血管から漏れ出した“リポタンパク質”“コレステロール”などの脂質が、透明なはずの角膜内に貯留することで白く濁って見えるのです。

老人環の初期症状は、角膜の下の部分に少しずつ白い濁りが現れることから始まります。その後ゆっくりと上に広がっていき、最終的には輪の形に繋がります。

幸いなことに角膜の中心部にまで広がることはないため、視力や見え方に影響することはありません

「以前のようなきれいな黒目に戻してほしい」という理由で眼科を受診する方もいるそうですが、残念なことに老人環にはこれといった治療法がありません。
今の医学では黒目を元に戻すことはできないのです。

30代の若さで老人環を発症した場合、他の病気が潜んでいる可能性も!

実はこの老人環、女性よりも圧倒的に男性の方が発症しやすい、という研究データがあります。

男性を年代別にみると、
40歳から60歳の約60%、
70歳から80歳の約90%に、老人環が見られたそうです。

前項でもお伝えした通り、老人環の原因は、長い年月をかけて角膜組織に貯留したコレステロールなどの脂質です。どんなに食事に気をつかっていても、脂質をまったく含まない食生活を送ることは困難ですから、老人環に見舞われるのは、ある意味自然なことでもあります。

老人環_04

ただし、40歳より前に発症したら注意が必要です。この場合は老人環ではなく、『若年環(じゃくねんかん)』と呼びます。
20代や30代で発症すると、高脂血症心血管異常などが隠れている可能性が高いそうです。すぐに内科を受診して、精密検査を受けることを強くおすすめします。

目に現れる症状の裏には、さまざまな病気が潜んでいる可能性があります。日常生活で目の変化に気づいたら、すぐに眼科を受診して原因をつきとめてください。それこそが、目の健康を維持する秘訣です。

▼中高年が気になる目の症状についてはコチラ
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中高年になると増える目の病気『加齢黄班変性症』セルフチェック

「目やに」は加齢と炎症のサイン!目やにの種類別に見る原因と対策

【参考】
兵庫県西宮市ふじもと眼科-目の疾患・治療|「黒目の周辺が白く濁っているのですが」
http://www.fujimotoganka.com/shikan_chicyo/roujinkan.html
老人環は年齢と共に現れる治療のいらない老眼現象
http://presbyopia.jp.net/koneta/eye-arcus-senilis/

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