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眼精疲労

目が疲れやすくなることも……不同視の人に起こりやすい『プリズム誤差』とは

目が疲れやすくなることも……不同視の人に起こりやすい『プリズム誤差』とは

不同視の方がメガネをかけてものを見ると起こりやすいプリズム誤差。プリズム誤差の程度がひどいと目が疲れやすくなり、めまいや頭痛、肩こりなどのトラブルにつながるおそれもあります。

今回は、左右の目に視力差がある方ならぜひ知っておきたいプリズム誤差について、詳しく見ていきましょう。

左右の目に視力差がある『不同視』をおさらい!

プリズム誤差_02

遠視や近視といった目の屈折異常が原因で、左右に著しい視力差がある状態を『不同視』といいます。目の屈折度を表す単位に「D(ディオプトリー)」というものがありますが、両眼の屈折度に2D以上の差が認められると、不同視と判断されます。

不同視の方では、左右で見え方が大きく違ってしまうことから、眼精疲労を起こしやすくなります。また、視力の良いほうの目ばかりを使ってしまうため、ものの立体感や遠近感を正確に判断するために重要な両眼視機能が低下します。

片方の目を酷使してしまうことにより、ひどい場合には不同視弱視(普段あまり使わない視力の悪いほうの目で、視機能が発達しなくなること)につながるケースもあるのです。

▼不同視についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事もチェック!
近年、子どもたちにも急増中!? 左右に視力差がある『不同視』とは?

不同視の人にメガネは不向き?注意したい『プリズム誤差』とは

プリズム誤差_03

不同視を矯正する方法としては、メガネやコンタクトが一般的です。ただし、左右の視力差が大きくなればなるほど、不同視の矯正にメガネは向きません。なぜなら、不同視の方がメガネを使用すると、『プリズム誤差』が生じるからです。

メガネをかけたとき、光心(光学的な意味でのレンズの中心)から外れてものを見た場合は、対象物が二重になって見えます。この現象を『プリズム作用』といいます。

両眼の視力が同じ程度であればプリズム作用の程度も同じくらいになるので、メガネをかけてものを見ても問題になることはありません。しかし、両眼の視力に大きな差がある不同視の場合、左右で起こるプリズム作用の程度に大きな違いが生じてしまいます。これをプリズム誤差といいます。

プリズム誤差が大きく表れてしまうと、メガネで矯正しているのにかえってものが見えづらくなったり、目が疲れやすくなったりします。長期間にわたってそのような状態が続くことで、眼精疲労からくるめまい、肩こり、頭痛などの症状を引き起こすケースもあるのです。

不同視の矯正にはコンタクトがおすすめ

プリズム誤差_04

プリズム誤差は、メガネのレンズと目に距離があるために起こります。レンズと目とが離れていることで、レンズを通して入ってきた光が目に届くまでの間に像の大きさが変わってしまうため、不同視の程度が大きい場合は左右でものの見え方にくい違いが生じてしまうのです。

一方で、コンタクトレンズの場合は、眼球と接していることからプリズム誤差が生じません。そのため、不同視の方でも違和感なく、両眼で同じようにものを見ることができます。

軽度の不同視であればメガネでも十分に矯正できる場合があるので、不同視が疑われる方は眼科を受診し、適切な方法で矯正してもらいましょう。

また、視力の良い片方の目ばかりを使うことで、不同視はさらに悪化します。適切な方法で矯正するとともに、正しい姿勢でものを見るなど片目を酷使する生活習慣を改善していくよう心がけましょう。

▼不同視や弱視についてもっと詳しく知りたい方はこちらもチェック!
子どもが『不同視』と診断されたら?進行抑制のための基礎知識
子どもの弱視がわかったら……早期にはじめたい『アイパッチ』治療

▼子どもの視力について気になる方はこちらもチェック!
子ども達の視力低下が増えています!(ロート製薬 商品情報サイト)

参考
不同視|八重洲さくら眼科
http://www.yaesu-sakura-eye-clinic.com/anisometropia.html
不同視|メガネのハマヤ
http://www.meganehamaya.biz/fudousi.html
不同視|新宿東口眼科医院
http://www.shec.jp/eye_disease/089/
強度の近視、甘く見ないで=病的レベルは失明の危険も|時事メディカル
https://medical.jiji.com/topics/242
眼位異常の説明|梶田眼科
http://www.kajitaganka.jp/policy-position.html

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《医師監修》早めの気づきと治療が大切! あらためて知りたい『斜視』について

《医師監修》早めの気づきと治療が大切! あらためて知りたい『斜視』について

『斜視』は人口の約3%に見られ、けして珍しい病気ではありません。しかし名前こそ聞くものの、どういった症状なのか、どのように治療するのか、しっかりと理解している方は少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、眼科医・岡野先生に『斜視』について詳しく教えていただきました!

『斜視』とは 片方の目が対象物とは違う方向を向いてしまう病気

私たちはモノを見るとき、左右2つの目を働かせます。そのため何かを見ようとしたとき、両方の目は、同じように対象物に向けられます。しかし『斜視』とは、「両方の目が同じように対象物に向けられる」という本来の働きが、正常におこなわれない病気です。

斜視_02
出典:スマイル眼科クリニック『目の病気について|斜視(しゃし)』

片方の目は対象物に向けられているのに、もう片方の目は対象物に向かわず、別の方向を向いてしまうのです。
対象物に向いていないほうの目が、内側に向いていれば『内斜視』、外側に向いていれば『外斜視』、上ないし下を向いていれば『上下斜視』などと区別されます。

左右の目が別方向を向くことで生じる異常 「モノが二重に見える」

本来、同じ方向を向くべきはずの両目が、それぞれ別の方向を向くわけですから、容姿にどこか違和感を覚えるだけでなく、見え方にも異常が生じます。左右の目が別々の方向を向いていることから、左目と右目で見ている景色が一致せず、モノが二重に見えてしまうのです。
一方の目が内側ないし外側に向いてしまう『内斜視』『外斜視』であれば、横にズレるように二重に見え、一方の目が上ないし下に向いてしまう『上下斜視』であれば、縦にズレるように二重に見えます。

斜視_03
出典:Wikipedia『外眼筋』

『斜視』は主に、眼球を動かすために働く目の筋肉「外眼筋(がいがんきん)」の異常によって生じます。先天性と後天性があり、ほとんどが先天性です。
後天性の場合、脳梗塞などにより、外眼筋が麻痺することで生じますが、「モノが二重に見える」といった症状は後天性に顕著で、先天性の斜視では、ほとんど見られないそうです。

『斜視』が引き起こす 『弱視』や『立体視機能の異常』

その理由は、人間は幼いころから見ることそのものを通し、徐々に視力を完成させていくからです。
成長過程にある子どもは非常に柔軟です。見え方に不都合を感じると、脳が「この機能は必要ないんだな」と取捨選択をおこないます。斜視においても同様で、モノが二重に見えないよう、片方の目の成長をストップさせてしまうのです。

斜視_04

このことから先天性の斜視の子どもは、モノが二重に見える症状を実感することなく、成長を遂げるケースがほとんどですが、目の正常な発育が止まることから、メガネやコンタクトレンズで矯正をしても視力が上がらない『弱視』を招く危険性があります。

さらに『斜視』で引き起こされるのが、『立体視機能の異常』です。立体視とは、モノを立体的に見るための機能ですが、この機能は、両目で見ることで育まれます。そのため斜視によって視線の向きに左右の差があったり、斜視から生じる弱視によって、左右の視力に大きな差があったりすると、立体視の機能が育ちにくくなるのです。

どう治療するの? 症状が重くなければメガネでの矯正も可能!

このように生涯にわたる見え方を左右してしまう『斜視』ですが、どのような治療法があるのでしょうか?
まず、症状が軽い場合に有効なのが「メガネ」による矯正です。近視や遠視に使用するレンズとは違い、三角形をした「プリズムレンズ」を使用します。

斜視_05
出典:BERNELL『Corrected Curved Prisms (48mm) – Fit Prism Glasses』

プリズムレンズで光を屈折させることにより、左目と右目が見ている景色が一致するよう、調節してあげるのです。
メガネである以上、外せばもとの状態に戻りますが、正常な見え方で日常生活を送ることができれば、脳による取捨選択も起こりづらくなります。

また、メガネによって矯正できないほど強い斜視の場合には、手術が必要になります。眼球が正常な向きに働くよう、眼球の動きを司る「外眼筋」にメスを入れるのです。
ただし斜視の手術は、そう簡単なものではなく、子どもの場合は全身麻酔を使用することになります。体にかかる負担が大きいため、「局所麻酔での手術が可能になってから」という選択される患者さんもいるそうです。
それでも先天性の斜視では、“持って生まれた見え方”に体が順応するため、人より目が疲れやすいといった点はあるにせよ、普通に生活することができます。

軽度の場合は見逃すことも! 『斜視』に気づくには検診が大切

しかし前述した『弱視』や『立体視機能の異常』を回避し、正常な“見る力”を育むには、視力が完成する6〜8歳までに矯正や手術をおこなうことが大切です。
斜視の手術は何歳でもできますが、視力が完成したあとでは、外見的に目の向きを変えることがほとんどの目的となります。

そのためにはまずは、お子さんに斜視の症状が見られるかどうか、保護者が気づいてあげることが重要です。軽度の場合、外見からでは気づけないことがありますが、就学前検診など、受けるべき検診を受けていれば、斜視かどうかを知ることができます。
その上で、眼科医による、症状や年齢、成長に合わせた適切な治療を受けることが大切です。

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取材・文/大谷享子
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