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日ごろの意識づけが大事! 眼科医がおしえる年代別アイケアの注意点

日ごろの意識づけが大事! 眼科医がおしえる年代別アイケアの注意点

若いころには「近視」、大人になるにつれて「老眼」……と、目の悩みは加齢とともに変わっていきます。それぞれのライフステージで目にかかる負荷の種類もことなる中で、どのようなケアを心がければよいのでしょうか?

今回は、年齢別の目のケアについて眼科医の岡野先生にお話をうかがってきました!

赤ちゃんから小学生まで

この時期は好奇心が旺盛なので、保護者がしっかりと注意してあげましょう。物を見るそぶりがいつもと違ったり、瞬きが多く目をこすったり、姿勢がおかしかったり…… 普段と違う仕草をしていないか注意することが肝心だと、岡野先生はいいます。

目の病気で市販薬を使って3日以内に治らないときは、早めに眼科を受診するようにしましょう。弱視の原因になる場合もあるため、この時期の眼帯はNGです。

また、稀に子どもであっても「白内障」・「緑内障」・「鼻涙管閉塞症」などの病気を生まれながらに持っている場合があります。ものもらいや打撲・結膜炎などで眼科にかかったときに偶然発見されることも多く、眼科を受診することで早期発見が可能です。

もちろん、就学時健康診断や三歳児検診などで異常が指摘されたらすぐに病院に行くようにしましょう。

検診で斜視疑いなどの指摘があって眼科を受診する場合、または「この子は斜視じゃないかしら」などと不安になった場合は、それまでに撮りためた写真を持って眼科を受診するようにしてください。岡野先生いわく、診断に非常に役立つのだそうですよ。

中学生から高校生まで

年齢別の目のケア_02

ある程度自立する時期ですが、まだまだ保護者の注意が必要であると岡野先生は指摘します。

特にこの時期から容姿へのこだわりが出てきて、オシャレを意識して髪型を変えたり、コンタクトレンズを使ったりし始めます。しかし、前髪が目にかかって片目だけしか出さないような髪型は眼精疲労の原因になりますし、整髪剤の汚れが目に入ってしまうと「ものもらい」などの病気の原因になったりします。

コンタクトレンズは角膜を覆ってしまうため、目が酸素不足や傷つきやすくなって細菌が繁殖しやすくなります。「角膜炎」や「結膜炎」のリスクを考えると、たとえスポーツをする場合であっても、柔道・空手などのコンタクトスポーツや、クラッシックバレーなど一部の競技をのぞけば眼鏡をかけておこなうことができます。なるべくコンタクトレンズは使わない方が疾病のリスクは少ないと岡野先生は指摘します。

また、成長期終盤は「近視」が増えやすくなる時期です。勉強だけでなく、マンガやゲーム・スマホなどで近くをみる機会が増えます。室内であれば1000ルクス以上の照度を保ち、60~90分使ったら目を休めて遠くをみるようにすれば近視の進行はある程度防げると岡野先生はいいます。こちらの点も、保護者が注意をうながすとよいでしょう。

疾病でいうと、40代とならんで、この時期は外傷や強度な近視によって発症する「網膜剥離」の多い時期です。「アトピー性皮膚炎」や「白内障」と合併してしまって発見が遅れ、症状が進行してしまう場合もあるので、網膜剥離の兆候といわれる「飛蚊症」があらわれたら一度は病院で検査を受けてください。

大学生から30代前半ころ

岡野先生いわく大学生から30代前半までは、目を大切にして疲れさせないように心がけていれば、近視の進行もほぼなくなり変化の少ない安定した時期になります。

逆に、生活スタイルや環境の変化による眼精疲労が増える時期でもあります。姿勢を正して適度に休憩を心がけながら目にかかる負荷をコントロールすることが求められます。

30代後半以降

年齢別の目のケア_03

30代後半以降の中間管理職の方で増えてくるのが、仕事によるストレスが原因の病気だと岡野先生は話します。黄斑に水ぶくれができることで視力低下・中心暗点などがみられる「中心性漿液性脈絡網膜症」が増える時期なので、急に視野中心部の見え方が変化した場合は早めに病院に行きましょう。

▼詳しくはこちら!
働き盛りの目を襲う! 男性に多い『中心性漿液性網脈絡膜症』とは?

40代以降の目は、加齢によって水晶体の弾力がなくなってくるので、目のピントも合いづらくなってきます。一般的に「老眼」と呼ばれ、誰にでもおとずれる症状といえます。無理をして目を疲れさせるのではなく、目にあった眼鏡を正しく使用するのが一番だと岡野先生は話します。

また、加齢により視力低下の原因になる病気も増えてきます。視力が低下したまま放置すると、病気で視力が下がっても気がつきません。遠近両用眼鏡など、医学的に注意が必要な処方は眼鏡店に任せるのではなく、眼科に相談しましょう。

特に、糖尿病や高血圧などの生活習慣病の方が「網膜症」などで失明するケースが多いことをご存知の方も多いかもしれません。加えて最近では、日本における失明原因の第5位になるほど「強度近視による失明」も増えてきています。強度近視の方も毎年眼底検査を受けるようにすると安心でしょう。

アイケアで大切なのは目を疲れさせないこと

どの年代においても言えることが「明るさ」「時間」「姿勢」に注意することだと岡野先生は言います。部屋の明るさを保ちながら、正しい姿勢で生活し、目を使いすぎていないか時間に注意するようにしましょう。

また、眼鏡による適切な矯正をおこなうことで目を疲れさせないのも効果的だと岡野先生はおっしゃいました。

アイケアで不安なことがあれば、早期に眼科医にかかることが目の健康を保つ一番の近道だと岡野先生は指摘します。なんだか目の調子がおかしいな? と思ったときにすぐに相談できるように、小さなころからかかりつけの眼科を見つけておくことが大切かもしれませんね。

▼年齢別のケアについては、コチラの他記事も参考に!
視力の悪さは遺伝する!?眼科医直伝!子どもの目を守る対策とは?
子どもの近視が急増中! スマホやゲーム機から子どもの目を守るコツ
夏がくる、その前に!子どもの目を守るケア習慣を身につけよう
子どもの装用に医師が警鐘!コンタクトは何歳から使用してもいいの?
少しでも違和感があったら即実践!40代から始めるべき「見る力」のケア4つ
年齢とともに起こる目の機能低下とは?(ロート製薬 商品情報サイト)

【参考】
アトピー性皮膚炎と目(公益社団法人 日本眼科医会)
http://www.gankaikai.or.jp/health/29/08.html
視力と年齢(Bausch & Lomb)
http://www.bausch.co.jp/ja-jp/vision-and-age/

取材・文/田中利知
目ディア

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PC・スマホからは逃げられない! 眼科医もやっている目を守る方法とは

PC・スマホからは逃げられない! 眼科医もやっている目を守る方法とは

“一日中テレビを見ない”人はいても、“パソコンやスマホを一日中見ない”人はいないように思われる現代日本。老若男女を問わずに身近になったパソコンやスマホですが、付き合い方を考えないと目に優しいものとはいえません。

そこで今回は、パソコンやスマホから目を守るのに心がけてほしいことや実際にやっていることを、眼科医・岡野先生に聞いてきました。

パソコンやスマホを使うときの目への影響は?

デジタルデバイス対策_02

パソコンやスマホ(以下、デジタルデバイス)を使うときに、目の健康を守るためにはどのような点を注意しなければいけないのでしょうか。

●緊張し続ける目の筋肉

ものを見るにはピントを合わせなければなりません。同じ距離のものを見続けるには、同じ力で筋肉を動かす必要があります。しかし、人間は同じ力を出し続けることが苦手です。同じ場所を見続けることが目の筋肉疲労を起こします。

●紫外線(UV)

光には有害な成分がありますが、皮膚はメラノサイトで守られています。目では、角膜や水晶体が多くのUVを吸収しますが、長期間さらされることで白内障の原因になります。また、同じく光が当たる網膜はルテインで守られていますが、ルテインは加齢によって減少するため、加齢とともにダメージを受けやすくなります。

●ブルーライト

デジタルデバイスから発せられる強い単一波長の青色光(通称:ブルーライト)は、長時間目に当たることによって、網膜経由でホルモンや精神的影響を及ぼす可能性があることを指摘されています。

●ドライアイ

目の表面が乾く病気で、デジタルデバイスの使用の他にもさまざまな原因で発症します。涙の量が不足したり、涙の質や成分のバランスが崩れることによって涙が均等に目に行きわたらなくなり、不快感や見え方の悪化、さらには角膜に傷が生じたりする病気です。

●部屋の明るさ

オフィスなどの照明も気を使いましょう。室内全体は500ルクス程度、デスクは周囲より明るく750〜1000ルクス程度がよいといわれています。暗いところや明るすぎるところでの使用は目によくありません。またLEDの照明では、散乱光が少なくて部屋が暗かったり、ブルーライトが発生していたりする製品もあります。

●画面の明るさ

高輝度な製品が増えたこともあり、使用環境などによって画面の照度を調整する必要もでてきました。また画面に太陽光が反射した状態での作業や、100ルクス以下の室内照明も目の負担になるといわれているので注意が必要です。

●悪い姿勢

パソコンを一日中見なければならないデスクワーカーが陥りがちな症状です。「猫背」「ストレートネック」が代表的で、目だけでなく、肩こりや首の痛みにもつながってきます。

目を守るための対策4選

では、デジタルデバイスとはどのように接していけば目を守ることができるのでしょうか。過去記事で紹介した対応方法を一度まとめてみましょう。

(1)UV・ブルーライト対策

メガネや保護フィルムでの遮断と思われる方も多いでしょう。おもしろい対策としては、ブルーライトカットサポートアプリをスマホにダウンロードしてしまうという方法もあります。

モニターばかり見ているあなたに捧げる ブルーライト対策グッズ&アプリ5選

(2)ディスプレイの設定

コントラストを明るすぎたり、暗すぎたりする設定で使っていると目が疲れてしまうため、使用環境によって照度の調整を行いましょう。過去記事では、白いプリント用紙を使った簡単にできる調整方法を紹介しているので見てみてください。

デスクワーカーなら即実践すべし! ディスプレイの設定で目の疲れを軽減

(3)姿勢の矯正

普段から背筋を伸ばして猫背対策を心がけるのはもちろん、机の整備をすれば姿勢も改善できます。顔を真っすぐにして正面を見たときの視界の中心よりも15度ほど下にモニターの中心が来る位置に椅子や机・モニターの高さを調整し、腕の疲れを緩和させるリストレストやアームレストを活用しましょう。

眼科医直伝!目に負担がかかるデスクでの“NG姿勢”と対策法

(4)休憩

適度な休憩は必ずとるようにしてください。平成14年に厚生労働省が発表した『VDT(Visual Display Terminals)作業における労働衛生管理のためのガイドライン』では、作業の継続は60分を超えないようにし、作業と作業の間には10〜15分の休憩をとることを推奨しています。

【現代病VDT症候群】その体調不良やこころの不調は目の疲れが原因かも?

また「デジタルデトックス」という脱スマホ生活もおすすめです。ランチの間の1時間はスマホの電源を切ったり、週末はデジタルデバイスの電源をオフにしたりとできるところから始めて徐々に慣らしていけば自然と目も休められるようになります。

週末は脱スマホが新常識! デジタルデトックスのすすめ

実際に眼科医がやっていること3選

デジタルデバイス対策_03

では、岡野先生は実際、デジタルデバイスを使用する際にどのようなことをされているのでしょうか。3つのポイントを聞いてきました!

(1)なるべく大きな画面を使用する

岡野先生は、普段からスマホを選ぶときはなるべく画面の大きいものを選ぶようにしているのだとか。チャットアプリを使用する際も、画面の大きいPCの方で見ることを心がけているようです。

(2)メガネをしっかり選ぶ

安価なメガネは、「ブルーライトカット」とうたっていても、実はUV対策がなされておらず、過大な表示をした製品もあるそうです。今年の4月から発売された東海光学株式会社の「LUTINA(ルティーナ)」などは、UVもしっかりカットしてくれるだけでなく、ブルーライトカットでも青く光ったりしなくてTPOを気にすることなく使えるのでおすすめだとか。

参照:東海光学株式会社「LUTINA(ルティーナ)」

(3)使用環境に気をくばる

岡野先生が使用しているデスクトップPC画面の位置は、しっかり15度ほど目線が下になるようにおかれていました。部屋の明るさを確認できる「ルクスカメラ」というスマホアプリを使って照度を図られたり、ブルーライトの発生しないディスプレイで作業をされていたりしました。

参照:Lux Camera – Light Meter & Measurement

いかがでしょうか。診察作業の関係でデジタルデバイス対策も「完璧」というわけにはいかないようですが、岡野先生も目のことを考えて日常的に対策をされているようです。現代日本で仕事を続けていく上では、デジタルデバイスとは切っても切り離せません。

みなさんも、紹介した方法を試して、デジタルデバイスとよいお付き合いを心がけてくださいね。

▼目の健康を守るための記事はこちらから!
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【参考】
目だけの病気でないVDT症候群(テクノストレス眼症)http://www.jfpa.info/wh/body_information/detail/index.php?aid=11
パソコンによる目の疲れの正しいケア方法
http://www.skincare-univ.com/article/005942/

文/田中利知
目ディア

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