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《医師監修》気づかないうちに忍び寄る恐ろしい目の病気『高血圧性網膜症』とは?

《医師監修》気づかないうちに忍び寄る恐ろしい目の病気『高血圧性網膜症』とは?

脳卒中をはじめ、死につながる恐ろしい病気の原因になる高血圧。食生活の乱れや運動不足、ストレスなど、現代人にとってなかなか避けるのが難しいさまざまな要素が原因になって起こります。

そんな高血圧、視力にも悪影響を及ぼす可能性があることをご存じですか?『高血圧性網膜症』といって、最悪の場合失明する可能性もある病気です。

今回は高血圧性網膜症について、その特徴治療・予防法を、眼科医の岡野先生に教えていただきました。

高血圧性網膜症ってどんな病気?

高血圧性網膜症_02

高血圧性網膜症とは、名前のとおり、高血圧が原因で網膜がダメージを受ける病気のことです。

血圧が高い状態が続くと、網膜を走る動脈は細く、そして硬くなります。すると、動脈と交差するように張り巡らされている静脈もその影響を受けて詰まり、やがては破れて血液やそのほかの成分の流出につながるのです。

そして結果的に、視野の欠損や視力低下、飛蚊症などといった症状が現れます。眼底出血の程度がひどく、さらに処置が遅れた場合は、失明につながることも……。

そんな高血圧性網膜症の恐ろしいところは、自覚症状がほとんどない点にあります。病気が進行して眼底出血が起きてしまい、視力に異常を感じた段階で気がつくケースが多いのです。普段からきちんと眼科の検診を受けているかどうかが、重症化を防ぐカギとなります。

高血圧性網膜症の治療法・予防法とは

高血圧性網膜症_03

高血圧性網膜症の治療は、何といっても血圧を正常化することに尽きます。具体的には、(基本的に内科で処方されます)の服用と食事療法、そして生活習慣の改善に取り組んで、血圧が下がるように調整。動脈硬化が進んでいる場合は、より専門的な治療を進められる場合もあります。

さらに、ひどい眼底出血や増殖性硝子体網膜症(網膜剥離を引き起こす病気)を引き起こしている場合は、手術での治療を行います。

ただし、ここまで重症化している場合は全身に何らかの大きな異常が起きていることがほとんどなので、手術による治療を行うケースは極めてまれであるといえるでしょう。

高血圧の方は必ず定期的に眼科も受診して

高血圧性網膜症_04

高血圧性網膜症は、基本的に進行するまで自覚症状がないため、自分で気づいたときには目に大きなダメージが残る段階になっていることが珍しくありません。健康診断で高血圧を指摘されている方は、手遅れにならないよう、内科だけでなく眼科もこまめに受診するようにしてください。

また、網膜は体の中で唯一血管を目で見て観察できる部分です。つまり、眼科での検査で全身の健康状態をチェックすることもできます。よく見える目を守るためだけでなく、体の健康を維持するために、面倒くさがらずに眼科へ足を運びましょう。

岡野先生が繰り返し注意喚起していたのが、「高血圧にはなかなか気がつかない」ということ。

健康診断で高血圧気味という結果が出ている方、血圧異常を招くような生活を送っている方、家系的に高血圧になる可能性が高い方……そんなみなさんは、内科と眼科の両方を定期的に受診して、早期発見・治療ができるように心がけてくださいね。

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文/中島香菜
目ディア

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アイケア

《医師監修》目が発信する危険信号を見逃さないで!眼底出血はさまざまな病気を知らせる重要な「サイン」だった

《医師監修》目が発信する危険信号を見逃さないで!眼底出血はさまざまな病気を知らせる重要な「サイン」だった

みなさんは、眼底出血がどんなものかご存知でしょうか?

「目の病気の一種だろう」と思っている方が多いかと思いますが、正確には病気ではなく、病気のサインなのです。眼底出血を引き起こす何らかの病気があって、その症状として起こります。では、眼底出血は一体どんな病気によって引き起こされるのでしょうか?

今回その疑問に答えてくれたのは、眼科医の岡野先生。眼底出血の原因や最新の治療法などについて、詳しく教えていただきました。

眼底出血ってどんな状態なの?

眼底出血_02

眼底出血とは、 網膜や硝子体に血液が漏れ広がってしまう状態を指します。目の血管が破裂することが原因になる場合や、それ以外に単に漏れ出ているだけという場合もあります。出血が少量の場合は自覚症状がないこともありますが、出血量が多いと、以下のような症状が現れます。

・視力が低下する
・ものがかすんで見える
・ものが歪んで見える
・視野の一部が欠けたり、黒っぽく見えたりする
・はっきりしない色の濃淡や明暗を判別しにくくなる

では、なぜ血管から血液が漏れ出てしまうのでしょうか?その原因にはいくつかのパターンがあります。

例えば、病気で血管が壊れてしまうことが挙げられます。糖尿病になると、網膜の血管がもろくなってしまい、破れて出血しやすい状態になるのです。

また、血管が詰まることで血液が行き場を失くし、不完全な血管=新生血管を新たに作り上げ、そこから出血してしまうこともあります。しかもこの新生血管はやっかいもので、硝子体の中で四方八方に広がるケースもあるのです。そうなると、広範囲で出血を起こし、視力に大きな影響を及ぼす可能性が高まります。

眼底出血が起こる原因とは?

眼底出血_03

眼底出血を引き起こす原因としては、以下のようなものが挙げられます。

・糖尿病
・高血圧
・高脂血症
・加齢黄斑変性
・白血病
・外傷

先述した糖尿病に加え、血管を詰まりやすくする高血圧高脂血症、新生血管を発生させる加齢黄斑変性でも眼底出血が起こります。

岡野先生の患者さんの中には、眼底出血をきっかけにして、上記のような全身の病気を発見した方も非常に多いそう。

「目の定期検診で小さな眼底出血を発見し、そこから内科など別の科目の受診をおすすめすることはよくあるんですよ。目で出血が起きているのに、他の部分は問題ないなどということはありませんからね。目は全身の健康の窓です。ぜひ積極的に定期検診を受けてください。」

眼底出血の治療方法とは?

眼底出血_04

眼底出血の治療法には、主にレーザー治療抗VEGF薬注射の2つがあります。また、ごく少量の出血であれば、経過観察内服の場合もあります。ここでは、「レーザー治療」と「VEGF薬注射」についてご説明します。

【1】レーザー治療

レーザー治療と一口にいっても、正確には2つの方法があります。

1つ目は、血管の詰まった部分や出血している部分、または出血を起こしやすい状態になっている網膜に光線を当てて焼き固める方法です。これにより出血はストップしますが、網膜にダメージを与えることで視力が低下したり、白内障の発症を早めたりといったリスクがあることも見逃せません。

治療を受ける際は、必ず眼科医の先生に確認するようにしましょう。

2つ目は、光に反応する性質をもった「新生血管を退縮させる薬剤」とレーザーを併用する方法です。先に薬剤を目に注射してからレーザーを当て、薬剤の働きを促進します。

上記の焼き固める方法よりも弱い光線で治療できるため、網膜や周辺組織へのダメージをぐっと抑えられることが魅力です。ただし、治療と経過観察を長期間続ける必要があるので、忙しい方には負担になるかもしれません。

【2】 抗VEGF薬注射

少し前までは、レーザー治療しか眼底出血を治す方法はありませんでしたが、最近になって抗VEGF薬を目に注射する治療方法が登場しました。これは新生血管を作ろうとする物質「VEGF」の働きを抑制してくれる薬で、「ルセンティス」「アイリーア」「マクジェン」などがあります。

レーザーよりも効果が高く、体への負担も少ないことから、とても大きな注目を集めています。

唯一ともいえるデメリットは、治療費用が高いことと。保険が適用されず、1回あたり20万円弱が必要になり、それを1年間に平均6.5回打たなければなりません。現段階では、経済的な事情が許せば選択できる治療といえるでしょう。

しかしながら、これらは症状を抑える治療であり、根本的な解決にはならないと岡野先生は話します。

「これまでにお話ししたとおり、眼底出血は何らかの病気の症状です。つまり、レーザーや注射で眼底出血を止めても、根本の原因になっている病気を治さなければ意味がありません。眼底出血が起きてしまった方は、必ず全身の健康状態をチェックして、原因の究明と治療に取り組んでくださいね。」

眼底出血が起きたときに考えるべきことは、「出血を止めること」ではなく、「原因となった病気を突き止め、それを治療すること」です。目が発信する危険信号を見逃さず、取り返しのつかない事態になる前に、一刻も早く根本的な対策を講じるようにしてください。

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【参考】
眼底出血|国立 眼科|みたにアイクリニック|国分寺市 国立駅3分の眼科
http://www.mitani-eye.com/gantei.html
眼底出血/池袋の眼科-池袋サンシャイン通り眼科診療所
http://www.ikec.jp/eyes23.html

文/中島香菜
目ディア

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