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目に潜んだ病を告げるサインかも!視界に虫が飛んでいるように見える『飛蚊症』とは?

目に潜んだ病を告げるサインかも!視界に虫が飛んでいるように見える『飛蚊症』とは?

『飛蚊症』とは、読んで字のごとく、蚊が飛んでいるように見える症状。しかし痛みもなければ、外傷も見られない……。
だからって「うっとうしいけど、そのうち慣れるでしょ?」なんて絶対禁物!

どうして放置してはいけないのか、そもそも原因は何なのか。
眼科医・岡野先生が詳しく易しく、『飛蚊症』のアレコレをひも解きます。

『飛蚊症』を理解するヒント!立ちくらみと同時に目がチカチカ!

蚊が飛んでいるように見える症状と書いて、『飛蚊症(ひぶんしょう)』
この症状をご存じでなくとも、例えば、立ちくらみと同時に、視界にチカチカと光のようなものが見えた経験はありませんか?

『飛蚊症』の仲間で、『光視症(こうししょう)』と呼ばれる症状ですが、立ちくらみと同時に起こる場合、一時的な血圧低下が、原因として考えられます。
目の内部にも血管が走っていますから、急激な血圧低下による血管の動きや衝撃が、光として映し出されるのです。

『飛蚊症』も同じく、目の内部で起こっている現象が、視界に映し出される症状。
しかし全部が全部、病気というワケではありません。

多くの場合は老化が原因!老化の進行が“影”として視界に映る

目の内部は「硝子体(しょうしたい)」と呼ばれる、タンパク質を主成分とした組織で満たされています。
同じくタンパク質を主成分とする、卵の白身を思い浮かべてみてください。新鮮なものであれば、プルプルと張りがありますが、日にちが経つとベチャッと水っぽくなるでしょう?
これは鮮度が失われるにつれ、固形の成分と水質性の成分が、分離することで起こります。

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出典:スマイル眼科クリニック「飛蚊症とは?」

「硝子体」も同様、老化によって固形成分と水分質の分離が進みます。すると、水分質の抜けた「硝子体」は、乾燥させたブドウのようにシワシワと縮んでしまうのです。

「硝子体」は、「網膜」に張り付く形で存在していますが、水分質の減少によって縮む、つまりサイズが小さくなると、密接していた「網膜」から、剥がれていくのです。
この剥がれていくときの動きや衝撃、またシワシワとした影が、虫状だったりゴミ状だったりと、形として映り込むのが『飛蚊症』です。

老化ならば仕方ないけれど……。病を知らせるサインの可能性も!

そう、『飛蚊症』は、老化によって、誰にでも発症するのです。老化が原因の場合、目の機能が衰え始める、40歳過ぎからの発症が多いでしょうか。
肌の老化であれば、クリームを塗ることで進行が抑えられますが、目の内部とあれば話は別。放っておくしかありません。

また「硝子体」の収縮、つまりサイズダウンが進行すれば、徐々に視界に映り込む範囲から逃れていき、むしろ気にならなくなるケースも多々あります。

ただし、眼科を受診せずに放っておくのは、いけません。
『飛蚊症』そのものは一つの症状に過ぎませんが、その裏に、失明にもつながる病が隠れていることがあるからです。

『飛蚊症』を引き起こす三大疾患!中には失明の危険を伴う病気も

1.網膜裂孔(もうまくれっこう)・網膜剥離(もうまくはくり)

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出典:スマイル眼科クリニック「飛蚊症とは?」

先ほどもお話しした通り、「硝子体」は本来、「網膜」に張り付く形で存在しています。
これが加齢による収縮で剥がれていくのですが、剥がれていく際、その衝撃で「網膜」が破れたり、穴が空いてしまうのが『網膜裂孔』、「硝子体」と一緒に「網膜」まで剥がれてしまうのが『網膜剥離』です。

『網膜裂孔』では、破れた部分が、影として視界に映り込みます。さらに『網膜剥離』の場合、進行すると、視界の下から影がせり上がるように見え、「もはや視界の数分の一が見えない!」といった症状を引き起こします。

「網膜」とは、光として取り入れた情報を電気信号に変えて脳に伝達する、非常に重要な器官。これが剥がれたまま放置しておけば、最悪、失明の危険さえある怖い病気です。

2.硝子体出血(しょうしたいしゅっけつ)

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出典:スマイル眼科クリニック「飛蚊症とは?」

読んで字のごとく、「硝子体」から出血する病気です。
原因は糖尿病や高血圧によって血管が切れてしまったり、外傷などによって出血したり。この血液が「硝子体」の内部に入ると、血の影が映り込み、まるでハケで絵の具を飛び散らせたように見えることがあります。

出血量が少なければ、ひざの傷が次第にかさぶたとなって治ることと同じように、自然治癒も期待できますが、出血が多い場合には手術が必要です。
また、原因として挙げた通り、糖尿病や高血圧に起因していることも少なくないので、こうした病を早期発見するためにも、やはり眼科の受診が大切です。

3.ぶどう膜炎

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出典:スマイル眼科クリニック「飛蚊症とは?」

「ぶどう膜」とは、「虹彩・毛様体・脈絡膜」という3つの組織をまとめた呼び方。ここに細菌やウイルスが侵入したり、目のアレルギー反応によって炎症が起こると、血管の内部にある成分が「硝子体」にまで入り込み、影として映り込みます。

この「ぶどう膜」も硝子体同様、目の重要な器官である「網膜」と密接しているため、炎症が起これば、視力低下に直結し、失明の危険があります。
細菌やウイルスによって起こるということもあり、プールや海でのレジャーなどで、目に汚れが入りやすい夏の時期、とくに注意が必要です。

以上、『飛蚊症』を引き起こす、代表的な病気を挙げましたが、とにかく、症状を感じたら、まずは眼科へ。
たとえ、老化が原因の症状であっても、病気でないと分かるだけで、気持ちもホッと軽くなるはずです。

▼詳しくは、こちらもチェック!
目のトラブルについて~飛蚊症~(ロート製薬 商品情報サイト)

『加齢黄斑変性症』セルフチェック

欧米では成人の失明原因第一位となっており、日本でも中高年に増加中の「加齢黄斑変性症」という病気をご存じでしょうか?
下の画像は『アムスラーチャートテスト』という「加齢黄斑変性症」の発見に使われるものです。
どのように見えていますか?見え方をチェックしてみましょう。

アムスラーチャートテスト"
診断結果はこちらへ

セルフチェックの結果、「加齢黄斑変性症」の可能性が疑われた方は、眼科の受診をおすすめします。

取材・文/大谷享子
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目の病気

白目の小さなシミ「結膜母斑」発生の原因や治療の必要性など、気になるあれこれを眼科医が解説!

白目の小さなシミ「結膜母斑」発生の原因や治療の必要性など、気になるあれこれを眼科医が解説!

「白目にシミのようなものがあって、目立つ気がする……」と悩んでいる方はいらっしゃいませんか?周りから見れば気にならない程度の小さなシミでも、本人にとってコンプレックスになることはあるもの。また、見た目には気にならないけれど、健康上の問題はないのかと不安な方もいることでしょう。

そこで今回は、そんな目のシミ=結膜母斑について、眼科医の岡野先生に詳しくお話をうかがってきました。

結膜母斑ってどんなもの?治療は必要なの?

結膜母斑_02

結膜母斑とは、目にできる茶色がかったシミのようなもの。大きさや形は人によって異なりますが、白目に大きめのものができると、周りから見て目立つ場合があります。

しかし、岡野先生によれば、結膜母斑は多くの方にあるものなのだそう。

「目をよくよく観察すると、ほとんどの方に結膜母斑は見られます。自分にはないと思っていてもそれは勘違いで、小さくて目立たないだけ。つまり、決して珍しいものではないんですよ」。

そんな結膜母斑は、遺伝的な要因でできる場合がほとんどです。生まれつき目に存在しており、思春期を迎える頃までは大きく成長することもありますが、それ以降は基本的に拡大しません。

なお、結膜母斑は全身にあるホクロのようなものなので、基本的には治療の必要はありません。ただし、眼球ではなくまぶたにできた場合は悪性化しやすいので、治療をすすめられることもあります。

結膜母斑の大きさや色が変わってきたら治療が必要!

結膜母斑_03

ただし、眼球にできた結膜母斑でも、治療が必要になることもあります。これについて、岡野先生は次のように教えてくれました。

「確率的にはまれですが、結膜母斑が悪性化して、悪性黒色腫になることがあるんです。悪性黒色腫とは、わかりやすくいうと目のガンですね。思春期以降しばらくなんの変化もなかったのに、50代・60代になって急に悪性化する……というのがよくあるケースです」。

結膜母斑が悪性黒色腫になると、色が黒っぽく変異します。しかし、結膜母斑はもともと小さなシミなので、自分では気づかないケースも多いのです。黒目の境目あたりにある場合は、さらに見つけにくくなるでしょう。

これを防ぐには、きちんと眼科で定期検診を受けて、プロに目の状態をチェックしてもらうことがとても重要。最近は検査結果の画像を記録として残しておくようになっているので、定期検診を受けさえすれば、シミの色や大きさに変化がないか一目瞭然です。

結膜母斑の治療方法&悪性化を防ぐ方法とは?

結膜母斑_04

結膜母斑は基本的に治療する必要がありませんが、どうしても見た目が気になる場合は、取り除くこともできます。

主な治療方法は手術になります。茶色くなった部分を切除して、元どおりに縫い合わせたら終了です。ただし、手術を受けると傷跡が残ってしまう可能性もあります。担当の医師とよく相談し、リスクを理解したうえで選択しましょう。

また、レーザーで治す方法もありますが、こちらも治療回数が多くなってしまったり、後遺症として飛蚊症に悩まされるリスクがあったりと、デメリットもあります。

結膜母斑の悪性化を予防する方法としては、紫外線をカットできるメガネやサングラスをかけることが効果的です。紫外線には細胞をガン化させる働きがあるため、特に日差しが強くなるシーズンは、これらのアイテムを上手に活用して目を守りましょう。

なお、よく「レンズの色が濃い=紫外線をカット力が高い」と認識している方がいますが、これは誤りです。真っ黒のサングラスで紫外線をまったくカットしないものや、透明のレンズでしっかり目を守ってくれるものもあります。購入時にきちんと確認するようにしてください。

そして、先述のとおりきちんと眼科に通うことも欠かせない予防です。かかりつけの眼科を見つけて、年に1回は通うようにしましょう。

結膜母斑は決して悪いものではありませんが、気になる場合は治療で治すこともできます。また、治療しない場合でも注意して経過観察してあげることは必須。結膜母斑の悪性化に限らず、あらゆる病気を防ぐためにも、大切な目をきちんとメンテナンスしてあげる習慣をつけてくださいね。

▼気になる目の病気はこちらもチェック!
目のトラブルについて~緑内障~(ロート製薬 商品情報サイト)
目のトラブルについて~白内障~(ロート製薬 商品情報サイト)
加齢黄斑変性とは?(ロート製薬 商品情報サイト)

▼その他の岡野先生への取材記事はこちらをチェック!
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【4ヵ月連続花粉症特集1】知っておきたい花粉症の恐ろしさと有効な対策方法
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【参考】
結膜母斑 | 横浜のきくな湯田眼科
http://www.yudaganka.jp/treatment-picup/91.html
【健百】目玉にできる眼球がん (希少部位のがん4) | あなたの健康百科
http://kenko100.jp/articles/121005001697/#gsc.tab=0
眼科専門医が教える。アラフォーから意識したい目の加齢対策とは|メガネスーパー 眼鏡(めがね、メガネ),コンタクト,サングラス,補聴器販売
http://www.meganesuper.co.jp/kodawari/course/int_03/

文/中島 香菜
目ディア

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