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レーシック手術を受けると老後に困る!?手術前に知っておきたい視力矯正と老眼の関係

レーシック手術を受けると老後に困る!?手術前に知っておきたい視力矯正と老眼の関係

メガネやコンタクトレンズが手放せない方にとって、魔法のような治療とも思えるレーシック手術。手術費は高額ではありますが、「遠くまでよく見える目が手に入るならば」と検討している方は多いことでしょう。

しかし、そんなレーシック手術には、意外なところに落とし穴があることをご存知でしょうか?実は、レーシック手術を受けると、老眼になったときに近くのものが見にくくなってしまうというのです。

今回は、そんなレーシック手術(視力矯正)と老眼の関係について、眼科医の梶田先生に教えていただきました。

レーシック手術で視力を矯正すると老後に本が読めなくなる?

「レーシック手術を受ける前に必ず知っておいてほしいのが、老眼になったときの見え方の変化です。それをきちんと理解したうえで、やっぱり視力を矯正したいということであれば、レーシック手術を選択したらいいと思います」。

梶田先生は、視力矯正のデメリットを知らずにレーシック手術を選択してしまう方が多いと警鐘を鳴らしています。では、レーシック手術を受けた方が老眼になると、具体的にはどのようにものが見えるのでしょうか?

スライド1

「上記の図は、人間の目を横から見たものです。上が正視の人の目、下はメガネをかけた近視の人の目を表しています。見てのとおり、近視の人の目は正視の人の目よりも長いんですよ。これによって網膜に映る像に差が生じるため、メガネをかけて映り方を調整しているんです」。

スライド2

「上記の図は、上が正視の人の目、下がレーシック手術を受けた人の目です。これを見てみると、手術を受けたことで像のサイズが大きくなっているのがわかるでしょう。では、この状態で老眼になるとどうなるでしょうか?」

スライド3

「上記の図は、正視の人(上)と生まれつき近視でレーシック手術を受けた人(下)が老眼鏡をかけた状態を表しています。老眼鏡は、近くを見やすくするように拡大するもの。レーシック手術を受けて像が拡大されているところに老眼鏡をかけてしまうと、像がさらに大きく拡大されてしまうのです。とはいえ、近くのものを見るには老眼鏡が必要不可欠。この状態は避けられません」。

スライド4

「では、この状態で文字を見るとどうなるのか……レーシック手術を受けた人は、図のようにかなり拡大された像が見えるため、一字一字を追うことになる=文章のつながりを把握しにくくなってしまいます。これでは、小説や新聞を読む気力が失せてしまいますよね」。

スライド5

「では、もしもレーシック手術を受けずに近視のままだった場合はどうでしょうか?上記の図をご覧ください。なんと、近視の人が裸眼で近くを見たときと、正視の人が老眼鏡をかけて近くを見たときとはほぼ同じになるのです」。

ちなみに、これはレーシック手術に限った話ではありません。眼内コンタクトレンズを入れたり、白内障の手術で度数の入ったレンズを入れたりする場合にも、同じことがいえます。つまり、いかなる方法でも近視を正視に治した場合は、このような状況に陥るのです。

近くのものが見えないことは認知症のリスクを高める

レーシック_02

レーシック手術などで視力を矯正すると、老眼になったときに近くのものが見にくくなる……こう聞いて「老眼なんてまだ先の話だし、今遠くが見えたほうがいい」と思われる方もいらっしゃるでしょう。

しかし、老眼は35歳くらいからはじまるもの。「老眼」という字面から、50歳を過ぎた頃からはじまるものと思っている方は多く見られますが、実際はもっと早くから症状が現れるのです。

スマートフォン、パソコン、テレビ、本……現代の情報源のほとんどは、遠くではなく近くにあります。これらが見にくくなると、情報をインプットすること自体がストレスに。すると自然に頭を使わなくなって、認知症を患うリスクが格段にアップしてしまいます。梶田先生は、次のように話します。

「日本はこれから、超高齢化社会を迎えます。そんな状態で人々が幸せに生活していくためには、高齢者の健康寿命を延ばすことが必要不可欠。認知症にかかる人が増えるなんて、もってのほかです。だからこそ、近くが見えなくなることの危険性を、みなさんに知ってほしいと思っています」。

現代人の目は「絶対に近視のほうがいい」という事実

レーシック_03

さらに梶田先生は、老眼になる以前も、近視の目のほうがいいと教えてくれました。

「スマートフォンやパソコンを長時間使うことが当たり前になった昨今では、近視のほうが生活しやすいんですよ。むしろ視力が1.2もあるいわゆる“目のいい人”は、そうした近くを見る作業で目に疲れが溜まってしまい、頭痛や肩こりに悩まされることになります」。

デスクワークが必須の職業に就いている方、日頃から長時間スマートフォンをいじっている方は、近視であったほうが圧倒的に目の負担が少ないのです。

「遠くが見える目のほうがいいという考え方は根強くありますが、どうかそんな固定観念に振り回されず、自分のライフスタイルにはどういう目がベストかを考えるようにしてください。きっと多くの方が、近視のままでいいという答えにたどり着くはずです」。

近視の方にとって、裸眼でもよく見える目は憧れかもしれません。しかし、そんな目で得をする時代ではなくなってきています。

レーシック手術をはじめとした視力矯正の治療を受けようとしている方は、今一度自分のライフスタイルを見直して、自分にぴったりの目はどんな目なのかを考えてみてくださいね。

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文/中島香菜
目ディア

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視力回復

手術を受けたのに視力が低下する……レーシックの近視戻りはどうして起こるの?

手術を受けたのに視力が低下する……レーシックの近視戻りはどうして起こるの?

レーザーを使用した手術によって視力を回復できる、レーシック。メガネもコンタクトレンズもいらない生活が手に入るとあって、近年大きな注目を集めています。

しかしその一方で、「手術を受けてもすぐに視力が悪くなってしまった」という声が聞かれるのも事実です。高額な治療であるだけに、近視戻りのリスクは気になるところですよね。

そこで今回は、眼科医の岡野先生に、レーシック手術後の近視戻りについて原因や注意点を教えていただきました。

レーシック手術を受けた後に視力が低下する3つの要因

近視戻り_02

レーシック手術後に視力が低下する要因は、大きく3つ挙げられます。

1つ目は、手術後に角膜が予想と異なる変化を見せたとき。これは、手術前にコンタクトレンズを使用している方に見られます。

コンタクトレンズを使用しているとき、角膜はレンズで押さえつけられている状態です。これがコンタクトレンズを使わなくなると、その影響から開放されて、角膜の形状がよくなる=形状に変化が起こります。

そのためレーシックの手術前には、ハードコンタクトレンズの使用を中止する期間を設定し、角膜の形状変化が安定するのを待つのです。

普通はこの期間中に状態が安定しますが、手術後まで変化が続くケースもまれにあります。すると度数にズレが生じて、視力が低下してしまいます。

そして2つ目は、眼圧やまぶたの加齢によって角膜が変形してしまったとき。手術で薄くなった角膜は、眼圧や加齢によるまぶたの下垂の影響を受けやすく、形が変わってしまうことがあるのです。

特に強度近視の方は角膜を大きく削ることになるため、より影響を受けやすい状態に。眼圧は年齢を問わずかかるものなので、若い方にも角膜が変形するリスクがあります。

ここまでご紹介した2つの要因で視力が低下するのが、いわゆる「近視戻り」です。しかし、手術後に視力が低下する要因は、これだけではありません。

要因の3つ目は、目に悪影響を与える行動をとることです。暗い部屋で本を読んだり、長時間パソコンやスマートフォンを使用したり……レーシック手術を受けても、その後の生活習慣によっては視力が低下すること覚えておきましょう。

レーシック手術後に視力が低下するのは当たり前!?

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レーシック手術後の近視戻りで再手術を受ける方の割合は、全体の2~3%といわれています。しかし岡野先生は、個人差があるものの、ほとんどの方が手術後に視力が低下すると教えてくれました。

「レーシック手術を受けると、角膜にむくみが起こるんです。むくみの程度や引くまでの期間は人それぞれですが、長い方だとむくみが改善するまでに1年近くかかってしまうこともあるんですよ。すると、“せっかく手術をしたのに思ったほど視力が回復しない”と感じるわけです。これは手術を受けたほとんどの方に起こる現象なので、治療を選択する際には必ず確認しておきたいポイントですね」。

一時的ではあるものの、手術後の視力低下は必ず起きるもの。「手術が失敗したのでは……」と無駄な不安に苛まれることのないよう、きちんと理解しておきましょう。

レーシックを選択する前に必ず知っておきたいポイント

近視戻り_04

近視戻りのリスクがあるレーシック、選択する前にどんなことに注意しておけばよいのでしょうか?

まずは、手術を受ける病院の保証を確認しておくことです。もし近視戻りが起きて再手術となった場合、保証がないとまた費用を負担することになっていまいます。

また、岡野先生は「そもそもレーシックが自分にとって必要かどうかをしっかり見極めるべき」とも指摘しています。

「レーシック手術を受けると、視力が1.2程度まで回復して、遠くが見えるようになります。しかし、仕事でもプライベートでもパソコンやスマートフォンが手放せない、つまり近くばかりを見ている現代人にとって、遠くが見えることが本当に必要でしょうか?まずは自分のライフスタイルを見直して、どんな目であることが望ましいかをよく考え、そのうえでレーシックを選択するかどうかを決めてください」。

デスクワークの時間が長い方など、人によってはやや近視であったほうが生活しやすいこともあります。レーシックを選択する際は、今一度“自分にとって適切な視力”について考えてみてください。

視力を回復したい方にとって、レーシックは魅力的な選択肢の1つといえるでしょう。しかし、生身の人間に対して行う治療であるため、どうしても近視戻りのリスクがともなうことも認識しておく必要があります。

リスクと効果、ライフスタイルなどを総合的に評価して、自分にとって最善の方法を選べるようにしてください。

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文/中島香菜
目ディア

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