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目が発信する危険信号を見逃さないで!眼底出血はさまざまな病気を知らせる重要な「サイン」だった

目が発信する危険信号を見逃さないで!眼底出血はさまざまな病気を知らせる重要な「サイン」だった

みなさんは、眼底出血がどんなものかご存知でしょうか?

「目の病気の一種だろう」と思っている方が多いかと思いますが、正確には病気ではなく、病気のサインなのです。眼底出血を引き起こす何らかの病気があって、その症状として起こります。では、眼底出血は一体どんな病気によって引き起こされるのでしょうか?

今回その疑問に答えてくれたのは、眼科医の岡野先生。眼底出血の原因や最新の治療法などについて、詳しく教えていただきました。

眼底出血ってどんな状態なの?

眼底出血_02

眼底出血とは、 網膜や硝子体に血液が漏れ広がってしまう状態を指します。目の血管が破裂することが原因になる場合や、それ以外に単に漏れ出ているだけという場合もあります。出血が少量の場合は自覚症状がないこともありますが、出血量が多いと、以下のような症状が現れます。

・視力が低下する
・ものがかすんで見える
・ものが歪んで見える
・視野の一部が欠けたり、黒っぽく見えたりする
・はっきりしない色の濃淡や明暗を判別しにくくなる

では、なぜ血管から血液が漏れ出てしまうのでしょうか?その原因にはいくつかのパターンがあります。

例えば、病気で血管が壊れてしまうことが挙げられます。糖尿病になると、網膜の血管がもろくなってしまい、破れて出血しやすい状態になるのです。

また、血管が詰まることで血液が行き場を失くし、不完全な血管=新生血管を新たに作り上げ、そこから出血してしまうこともあります。しかもこの新生血管はやっかいもので、硝子体の中で四方八方に広がるケースもあるのです。そうなると、広範囲で出血を起こし、視力に大きな影響を及ぼす可能性が高まります。

眼底出血が起こる原因とは?

眼底出血_03

眼底出血を引き起こす原因としては、以下のようなものが挙げられます。

・糖尿病
・高血圧
・高脂血症
・加齢黄斑変性
・白血病
・外傷

先述した糖尿病に加え、血管を詰まりやすくする高血圧高脂血症、新生血管を発生させる加齢黄斑変性でも眼底出血が起こります。

岡野先生の患者さんの中には、眼底出血をきっかけにして、上記のような全身の病気を発見した方も非常に多いそう。

「目の定期検診で小さな眼底出血を発見し、そこから内科など別の科目の受診をおすすめすることはよくあるんですよ。目で出血が起きているのに、他の部分は問題ないなどということはありませんからね。目は全身の健康の窓です。ぜひ積極的に定期検診を受けてください。」

眼底出血の治療方法とは?

眼底出血_04

眼底出血の治療法には、主にレーザー治療抗VEGF薬注射の2つがあります。また、ごく少量の出血であれば、経過観察内服の場合もあります。ここでは、「レーザー治療」と「VEGF薬注射」についてご説明します。

【1】レーザー治療

レーザー治療と一口にいっても、正確には2つの方法があります。

1つ目は、血管の詰まった部分や出血している部分、または出血を起こしやすい状態になっている網膜に光線を当てて焼き固める方法です。これにより出血はストップしますが、網膜にダメージを与えることで視力が低下したり、白内障の発症を早めたりといったリスクがあることも見逃せません。

治療を受ける際は、必ず眼科医の先生に確認するようにしましょう。

2つ目は、光に反応する性質をもった「新生血管を退縮させる薬剤」とレーザーを併用する方法です。先に薬剤を目に注射してからレーザーを当て、薬剤の働きを促進します。

上記の焼き固める方法よりも弱い光線で治療できるため、網膜や周辺組織へのダメージをぐっと抑えられることが魅力です。ただし、治療と経過観察を長期間続ける必要があるので、忙しい方には負担になるかもしれません。

【2】 抗VEGF薬注射

少し前までは、レーザー治療しか眼底出血を治す方法はありませんでしたが、最近になって抗VEGF薬を目に注射する治療方法が登場しました。これは新生血管を作ろうとする物質「VEGF」の働きを抑制してくれる薬で、「ルセンティス」「アイリーア」「マクジェン」などがあります。

レーザーよりも効果が高く、体への負担も少ないことから、とても大きな注目を集めています。

唯一ともいえるデメリットは、治療費用が高いことと。保険が適用されず、1回あたり20万円弱が必要になり、それを1年間に平均6.5回打たなければなりません。現段階では、経済的な事情が許せば選択できる治療といえるでしょう。

しかしながら、これらは症状を抑える治療であり、根本的な解決にはならないと岡野先生は話します。

「これまでにお話ししたとおり、眼底出血は何らかの病気の症状です。つまり、レーザーや注射で眼底出血を止めても、根本の原因になっている病気を治さなければ意味がありません。眼底出血が起きてしまった方は、必ず全身の健康状態をチェックして、原因の究明と治療に取り組んでくださいね。」

眼底出血が起きたときに考えるべきことは、「出血を止めること」ではなく、「原因となった病気を突き止め、それを治療すること」です。目が発信する危険信号を見逃さず、取り返しのつかない事態になる前に、一刻も早く根本的な対策を講じるようにしてください。

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【参考】
眼底出血|国立 眼科|みたにアイクリニック|国分寺市 国立駅3分の眼科
http://www.mitani-eye.com/gantei.html
眼底出血/池袋の眼科-池袋サンシャイン通り眼科診療所
http://www.ikec.jp/eyes23.html

文/中島香菜
目ディア

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目の病気

「年をとると涙腺がゆるむ」って本当!? もしかしたらそれ、『涙目』の症状かも!

「年をとると涙腺がゆるむ」って本当!? もしかしたらそれ、『涙目』の症状かも!

「年をとると、涙腺がゆるくなってねぇ」——。
ドラマでも、日常生活でもお馴染みのフレーズ。

ですがこれ、医学的に証明できるのでしょうか?
眼科医・岡野先生に尋ねたところ、見えてきたのは、ひと口には語れない涙のメカニズム。
さらにデスクワーカーを悩ませる、『涙目』という症状まで見えてきました!

眼科医の見地からズバッと斬る!「年をとると涙腺がゆるむ」はウソ

単刀直入に言いましょう。
「年をとると涙腺がゆるむ」——。それは、あり得ません。
医学的な話をすれば、そもそも涙腺には、「ゆるむ」という表現が見合う、蛇口のような器官が存在しないからです。

合わせて、人間の肌を例に考えてみましょう。
肌は加齢によって水分の分泌量が少なくなり、カサつきを感じ始めます。
涙を分泌する器官である涙腺も同様、年を追うごとに機能が低下し、分泌量が減っていきます。
つまり「年をとると涙腺がゆるむ」=「年をとると涙がよく出る」とは正反対、眼科医の見地からすると、むしろ「年をとると涙が出づらくなる」というほうが正しいのです。

しかし「年をとると涙がよく出る」と感じるのは、間違いではありません。
なぜ、涙腺の状態とは正反対、矛盾とも言える感覚に見舞われるのか?
それを知るには、そもそも「涙」とは何なのかを知る必要があります。

加齢で「脂」が減少!それでも目を守ろうと「塩水」が過剰分泌される

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涙は主に「塩水・脂・タンパク質」の3つで成り立っています。
私たちは「涙」と聞くと、さらさらととろみのない液体を思い浮かべますが、これは「塩水」の割合が多い状態。
しかし塩水ばかりでは、空気に触れるとすぐに乾いてしまい、目を守るには物足りません。
目は、涙に含まれた「脂」によって乾燥から守られ、「タンパク質」によって栄養が届けられるのです。

3つのうち、加齢とともに特に減少するのが「脂」。
脂が不足した涙では、目を乾燥から守るには不十分のため、それをどうにか補おうと、体はひたすら「塩水」を分泌させようと躍起になります。

程よくタンパク質(ムチン)や脂を含んだ「とろっとした涙」と、塩水のみの「さらさらとした涙」。
前者は粘度によって、まぶたの内側にとどまりますが、後者は目からこぼれ落ちるため、「涙が出ている」と認識しやすくなります。
加齢によって涙全体の分泌量は減少しているものの、「さらさらとした涙」が分泌される割合が増えるため、「年をとると涙が出やすくなる」と勘違いをしているのです。

孫の成長に号泣!さらさらとした涙は、感情の高ぶりで分泌される!?

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出典:ヘルスケア倶楽部−目の健康

この勘違いを引き起こすには、もうひとつの要因があります。
実は、「塩水」と「脂」では分泌される器官が異なり、「脂」の減少に乗じて、「塩水」が躍起に分泌される器官は、感情に左右される側面が大きいからです。

「塩水」は「涙腺」から、「脂」は「マイボーム腺」から分泌されますが、前者は、感情をコントロールする脳の器官「前頭前野」と深い関わりを持ちます。
感動的な場面に出会ったとき、また悲しい場面に遭遇したとき、前頭前野が涙腺を刺激。
加齢とともにさまざまな経験を積めば、その分、感情が豊かになるため、ちょっとしたことでつい涙…という状況を生み出しているのでしょう。

加齢だけじゃない!「脂」を補う「塩水」の過剰分泌は「涙目」の症状

一方、「脂」が分泌される「マイボーム腺」は、まつげの生え際に沿うように存在し、パチパチとまばたきをすることで機能します。
まばたきによって、ポンプのように押し出されてくるのです。

つまり正常にまばたきができていないと、涙に含まれる「脂」の量が減り、目が乾燥しやすくなります。
すると先に説明したように、「塩水」が多く分泌され始める。
「妙に涙がよく出るなぁ」と感じたら、これは『涙目』という症状です。

となれば、「年をとったから…」と放っておいてはいけません。
『涙目』とは言わば、ドライアイの発症を告げるシグナルです。

『涙目』は、加齢に関わらず発症します。
とりわけ、仕事に集中を強いられるデスクワーカーは要注意。あまりに集中が続くと、まばたきを忘れてしまうことがあります。
正常にまばたきができる=正常に「脂」が分泌される環境をつくるため、パソコンと目の距離を調整したり、適度に休憩をとったりなどの対策が必要です。
それでも、あまりに涙が出るようなら、アレルギーや逆さまつげなどの要因も考えられるので、早めに眼科を受診しましょう。

▼「最近涙が出やすくなった」と感じる方は、こちらもどうぞ!
目のトラブルについて~なみだ目~(ロート製薬 商品情報サイト)

目のテストに挑戦!

下記のカラーチャートに何種類の色が使われているか、あなたは見分けることができますか?

tetrachromacy2_02
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見えた色の数によってはもしかしたら、あなたは「4色型色覚者」かもしれません!

取材・文/大谷享子
目ディア

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