• HOME
  • 専門家
  • “目の色”が違えば“見える色”も違う!?眼科医が教える目の不思議
読み物

“目の色”が違えば“見える色”も違う!?
眼科医が教える目の不思議

“目の色”が違えば“見える色”も違う!?<br />眼科医が教える目の不思議

黒い瞳と青い瞳……。
瞳の色は、顔の印象を大きく左右しますが、その違いって、外側から見える色だけ?
瞳の色が違うなら、見える色も違ってくるのではないか?
素朴な疑問を眼科医・岡野先生にぶつけてみると、納得!の答えが見えてきました。

見え方の違いに迫る第一歩!そのカギを握るのが「眩しさ」

ラグビーワールドカップの真っ最中。
プレイを見ていると、目の下に黒いシールを貼って挑む、白人選手に気がつきます。
これは「アイブラック(Eye Black)」などと呼ばれ、日本人選手がつけていることもありますが、とりわけ欧米人選手に多く見られるのは、「アイブラック」が、眩しさを軽減させるアイテムだからです。

eyecolor_02

出典:Wikipedia−『Eye black』

サングラスを例にしても、日本人に比べ、欧米人のほうが、圧倒的に利用率が高い。
日本人の場合、ファッション目的のためにサングラスを掛ける人が少なくありませんが、欧米人は、日差しが降り注ぐ炎天下にサングラスなしでは、眩しくて仕方がないのです。

目の色を決めるのは「虹彩」に含まれる色素量!多いほど黒みが強い

眩しさは言うまでもなく、目から伝わる刺激において、日本人と欧米人との間に感じ方の差が生じるワケは、目の色の違いにあります。

eyecolor_03

出典:Wikipedia−『虹彩』

目の色はそもそも、目の内部にある「虹彩」という組織の色で決まります。
虹彩に含まれるメラニン色素の量が多ければ多いほど、黒みを帯びた色となるため、欧米人に多い青や緑色の瞳に比べ、日本人に多い黒みの強い瞳のほうが、色素量が多いことになります。
この虹彩、目に入ってくる光の量を調整する役目を担っていますが、黒みが強いほうが光を通しづらいという特徴があるため、日本人のほうが、眩しさに強いのです。

例の画像を見れば納得!光の調節量が違えば、見える“色”も違ってくる

さて、「目の色の違い」と「感じる眩しさの違い」についてお話ししましたが、感じる眩しさが違えば、見え方にも多少、違いが生じます。

eyecolor_04

出典:WIRED−THE SCIENCE OF WHY NO ONE AGREES ON THE COLOR OF THIS DRESS

少し前にネットで話題となり、この『目ディア』でも取り上げた画像。
これは脳のバイアスによって、色の見え方が異なるといったカラクリですが、画像の明度を変えてみると、実際の色も変わっていきます。
前述の通り、目の色を決める虹彩は、光の量を調整する組織ですから、目の色の違いによって内部に入ってくる光の量が変われば、見える色が若干、異なったとしても不思議はないのです。

ISOの実験で明らかに?青い瞳のほうが、赤い色をよく見分ける!?

もう一つ、虹彩による光の調節量とは別に、虹彩の色=目の色そのものが、見え方を左右させるといった説があります。
多くの分野において、国際的な標準規格を定める国際標準化機構(ISO)がおこなった実験によれば、「黒い目よりも青い目の方が、赤い色については、4倍の色素視感力があるらしい」という結果が出たと言うのです。

語尾の「らしい」が示す通り、その理由は、はっきり解明されていません。
岡野先生は、虹彩の色そのものが、一種の“色メガネ”のような役割を果たしているのではないか?と推察しているそう。

青い瞳=青い虹彩を持つ人は、青いサングラスをして世界を見ている!?

eyecolor_05

“色メガネ”と言っても、慣用句の話ではありません。
例えば、黄色い色をしたサングラスをかけて世界を見ると、黄色いモノや、何色にも染まることができる白いモノは、サングラス通りに黄色く見える一方、赤や青の色みを持つモノのほうが、かえって際立って見えます。

つまり国際標準化機構の言う、「青い瞳のほうが、赤い色について、4倍の色素視感力がある」というのは、青い色のサングラスをかけて世界を見ている状態。
大げさに言ってしまえば、虹彩の色と同化する青とは別の色、すなわち赤い色が、際立って見えているということではないか?という推察です。

ただ、目に見えている色は、見ている“その人自身”にしかわかりません。
同じ瞳の色を持つ日本人同士であっても、信号機の横断OKを示す色を「青!」と言う人がいたり、「緑!」と言う人がいたりと個人差があるのと一緒。
見る人によって、感覚や表現に違いがあるため、そもそも「この色は何色なのか」、一つの答えなんて存在しないのです。

▼日本人と欧米人の目の違いについてはこちら
ただの“おしゃれ”や“かっこつけ”では なかった!? 欧米人の『サングラス事情』
うさぎの目はなぜ赤い? 日本人の目は焦げ茶が多い? 瞳の色の違いには理由があった!
日本人は欧米人に比べて眼球が大きい!? サイズを知れば見えてくる、コンタクトによる健康被害

▼目の錯覚による見える色の違いについてはこちら
同じ色なのに違って見える!? 驚きの錯視と色の世界
モノクロ写真がカラーに見える!? 残像を利用した『色錯覚』動画がおもしろい!

▼目の色を変えるといえば「カラコン」!正しく利用できていますか?
知らないと怖い!カラーコンタクトレンズとの正しい付き合い方(ロート製薬 商品情報サイト)

取材・文/大谷享子
目ディア

この記事が気に入ったら
いいね!してね♪

読み物

“見ない”で描いた絵がスゴイ!全盲の画家ジョン・ブランブリット氏のおどろくべき才能

“見ない”で描いた絵がスゴイ!全盲の画家ジョン・ブランブリット氏のおどろくべき才能

出典:boredpanda

色鮮やかで迫力あるこの絵。実は、全く目の見えないアーティストによる作品なのです! 対象を“見ない”で、どうやってこんなにすばらしい絵を描けるのでしょうか?

今回は、全盲の画家ジョン・ブランブリット氏をご紹介します。

失明してから画家としての活動をスタート

盲目の偉人:ジョン・ブランブリット_02
出典:Little Things

アメリカ・テキサス州のジョン・ブランブリット氏は、幼い頃から絵を描くことが大好きな少年でした。しかし、幼少期からてんかんの持病があり、発作に苦しんでいたそうです。

29歳のとき、てんかんの合併症で視力を失いはじめ、ついには全盲となります。そして、その頃から画家としての活動をスタートしました。

希望を失いかけていたブランブリット氏を救ったのが、幼い頃から親しんできた「絵を描くこと」だったのです。

対象や絵の具に“触れた感覚”で描く

盲目の偉人:ジョン・ブランブリット_03
出典:Little Things

全盲のブランブリット氏は、対象となるものの輪郭や色や明暗を実際に“見る”ことはできません。しかし、上の絵のように、実際の人物の肖像画を描くこともできます。いったいどうやって描いているのでしょうか?

ポイントは“触覚”です。

ブランブリット氏は、まずモデルや対象となるものに触れて、輪郭を把握します。それを頭のなかで絵としてイメージします。次に、白い絵の具で下描きをしていきます。絵の具で凹凸をつけることで、その後に色を塗る場所がわかるようにしているのです。

さらにおどろくべきことに、彼は使う絵の具の色も“触る”ことで選んでいます。絵の具に触れることで、1000種類もの色を判断できるそうです。

盲目の偉人:ジョン・ブランブリット_04
出典:boredpanda

出来上がった作品のすばらしさを見れば、彼の能力がいかに驚異的かは一目瞭然ですね!

視覚の代わりに触覚や記憶力が発達

盲目の偉人:ジョン・ブランブリット_05
出典:boredpanda

ブランブリット氏は、視力を失う代わりに触覚や立体感覚、記憶力が発達したと考えられます。そしてその能力を、画家としての活動に最大限活かしているといえるでしょう。

彼のように、目が見えなくなったことで別の感覚器官が発達するというケースは少なくありません。そのパターンはさまざまですが、“見える”人からするとおどろくような能力を持つ“見えない”人はたくさんいるのです。

いかがでしたか? 視力を失っても、こんなにすばらしい絵が描けるなんておどろきですよね。ブランブリット氏の他にも、全盲や弱視のアーティストはたくさんいます。この機会に、ぜひ彼らの作品をチェックしてみてくださいね!

▼加齢とともに気をつけたい目の病気はこちら
加齢黄斑変性とは?(ロート製薬 商品情報サイト)

▼視覚とアートの関係をもっと知りたい方にはこちら!
『4色型色覚』を持つアーティストが描く絵が美しすぎる!
視力0.1の人にはこう見える!? 近視の人が見た世界を再現する絵画が幻想的
人間の脳力ってスゴイ! 努力の画家『エスレフ・アーマガン』
キャンバスは『手』! アイディアが光るトリックアート集
鉛筆だけで描いた絵が飛び出す!? 永井秀幸の3Dトリックアートがすごい!

【参考】
全盲の天才画家、ジョン・ブランブリットが描く色鮮やかな絵画|ラビトーク!
http://news.rabbitalk.com/archives/1023676478.html
全盲の画家!ジョン・ブランブリットさんが絵を描けるのは何故ですか?|ココロスキップ
http://www.cocoro-skip.com/fukushi/10135.html
Blind Artist – John Bramblitt – www.TinasArt.net – Artists With Disabilities|YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=ogI6J3sgLtw

目ディア

この記事が気に入ったら
いいね!してね♪

関連記事

RELATION POST

  • Amazon ロート製薬
  • ロートV5粒
  • ロートVアクティブ
  • ロートV11 目を酷使する人のつらい疲れ目に。
目ディアの最新情報をチェック!
  • 目ディア facebook
  • 目ディア Twitter
  • 目ディア RSS
ページ上部へ