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《医師監修》メガネをかけている人は白内障になりやすいって本当?強度近視とさまざまな目の病気の深い関係とは

《医師監修》メガネをかけている人は白内障になりやすいって本当?強度近視とさまざまな目の病気の深い関係とは

みなさんは、「メガネをかけている人は白内障になりやすい」という話を聞いたことはないでしょうか?これはある意味では正解。厳密にいえば、メガネをかけている方全員ではなく、強度近視の方が白内障になりやすいのです。

「強度近視の方がなりやすい病気は白内障だけではありませんよ」と話すのは、スマイル眼科クリニック院長の岡野先生。岡野先生によると、強度近視の方はさまざまな目の病気になるリスクが高いそうです。

そこで今回は、強度近視と白内障をはじめとした目の病気の関係についてご説明します。

強度近視の目は白内障にかかりやすい

白内障とは、レンズの役割を担っている水晶体が濁って光を通さなくなる病気のこと。視界に白いもやがかかったように見えたり、光を眩しく感じたりするようになります。年齢を重ねれば多くの人が発症し、簡単な手術で治る病気ですが、強度近視の方は少々わけが違うのです。

強度近視_02

強度近視の目は若いうちから水晶体に混濁が起こりやすく、しかも手術には合併症や視力低下のリスクがともないます。つまり、強度近視の方は、白内障にかかる可能性もその影響も大きくなることが多いのです。

さらに岡野先生は、次のように指摘します。

「強度近視の方は、もともと水晶体が濁りやすいうえに、ほかの目の病気にもかかりやすい……その治療で手術を受けるようなことがあると、白内障になるリスクはさらにアップします」。

最近ものがかすんで見えるようになった、明るい場所にいるとやたらと眩しく感じる。強度近視の方は、そんな変化がないかよく注意して確認し、異常を感じたら速やかに眼科にかかりましょう。

強度近視の方がかかりやすい目の病気とは

強度近視_03

冒頭でも触れたとおり、強度近視の方がかかりやすい病気は白内障だけではありません。以下のような病気にも注意が必要です。

飛蚊症

硝子体の混濁が原因で、視界に糸くずや小さな虫のようなものが見えるようになる病気です。白内障と同様に、加齢にともなって発症することが多い病気ですが、強度近視の方は若いうちから悩まされることがあります。

網膜剥離

名前のとおり網膜がはがれてしまう病気で、視力低下や、ひどいときは失明につながる病気です。前段階として飛蚊症がひどくなるケースが多いので、兆候を感じたら早めに眼科医に相談しましょう。

緑内障

視神経の異常により、視野がどんどん狭くなってしまう病気。進行すると失明にもつながります。これも中高年の方に多く見られる病気ですが、強度近視の方は早くから発症することがあります。

黄斑部変性

黄斑部(網膜の中心にある部分)に異常が起きて、視力が低下してしまう病気です。

強度近視を予防するカギは「意識を変えること」

強度近視_04

強度近視を予防する一番のカギは、「これ以上視力を低下させない」という意識を持てるかどうかにあると岡野先生は指摘します。

「最近は医療がどんどん進歩して、レーシック手術で視力を矯正できるようになりましたし、コンタクトレンズも広く普及しています。しかしそのせいで、視力が悪くなっても大丈夫と考える方が増えました。平気で目を酷使し、誰が見ても視力が低下するとわかるような生活を送る。メガネやコンタクトレンズの度数調整は長らくしていない……そんな状態では強度近視になっても不思議ではありません」。

目にやさしい生活習慣を心がけ、定期的に眼科で視力およびメガネやコンタクトレンズの度数をチェックする。岡野先生は、そんな当たり前のことを徹底することが大切だと教えてくれました。

また、成長期に目に負荷をかけないようにすることも重要なポイントなのだそう。保護者の方は、お子さまの学習環境にもしっかりと気を配ってあげてください。

「今や強度近視は、日本における失明原因の第4位になっています。いつまでも健康でよく見える目でいるために、ぜひ今日から意識を変えてくださいね」。

白内障をはじめ、失明につながる病気の原因にもなる強度近視。今一度自分の目の状態や生活習慣について見直し、この先も健康な目でいるために何をすべきかを考えてみてください。

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▼気になる目の病気についてはコチラもチェック!
目のトラブルについて~緑内障~(ロート製薬 商品情報サイト)
目のトラブルについて~白内障~(ロート製薬 商品情報サイト)
目のトラブルについて~飛蚊症~(ロート製薬 商品情報サイト)

<参考>
白内障とは|白内障と白内障手術|白内障の症状・原因・予防・治療・手術・費用・眼内レンズ
http://www.asahi-net.or.jp/~pd2k-nim/sub1.htm
白内障を知る | 白内障事典 | くりっくeye
http://clickeye.jp/cataract/

文/中島香菜
目ディア

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眼精疲労

《医師監修》デジタル社会における現代病!大人の目に起こる「近視」とは

《医師監修》デジタル社会における現代病!大人の目に起こる「近視」とは

出典:Williamson Eye Institute『Suffering from blurry vision?』

以前、『目ディア』の記事で「近視の進行も体の成長に伴い、21歳頃までで止まる」とお伝えしましたが<大人だって要注意!!「近視」は何歳くらいまで進行するの?>、昨今、近視にならずに成長したはずの大人にも、近視に似た症状が増えています。

そこで今回は、ご自身が院長を務めるクリニックにも、この症状に悩む患者さんが多く訪れるという眼科医・岡野先生に、原因から予防法、さらに治療法まで、詳しく教えていただきました!

まずはモノをはっきり見る仕組みと『近視』についておさらい!

大人の近視_02
出典:MYOPIA ( Nearsightedness )『The cause and prevention』
(※)Lens=水晶体、Ciliary muscle=ピント調節筋(毛様体筋)

目の仕組みは往々にしてカメラに例えられますが、カメラ同様、対象物をはっきり捉えるためにはピント調節が欠かせません。目においてピント調節を担っているのが「水晶体」と「ピント調節筋(毛様体筋)」です。

カメラにおけるレンズの働きをする水晶体は、伸縮性をもっています。
そして水晶体とつながり、伸ばしたり縮めたりする役目を担っているのがピント調節筋です。
しかし近くのモノばかり見ていたり、暗所で目を使う機会が多くなったりすると、ピント調節筋が凝り固まった状態となりピント調節がスムーズにいかなくなります。すると遠くを見たときにピントが合わせづらくなり、「遠くが見えづらい」、つまり「近視」の状態を引き起こすのです。

デジタル社会における現代病!見えづらさの原因は目の酷使

Poor Eyesight Man Trying To Watch His Phone Display
出典:Rebuild Your Vision『What Does it Mean to Have Low Vision?』

成長期にある子どもの場合、近視の状態が続いたままでいると、その状態に合わせて目の内部構造を変化させてしまう結果、近視が定着することとなりますが、成長期を終えた大人であれば、定着することはありません。
しかし仕事中はパソコンとにらめっこ、余暇の時間にもスマートフォンが手放せない方が少なくない昨今では、ピント調節筋が凝り固まった状態が続き、まるで近視が定着したような症状に悩まされる方が増えているのです。

実は以前、『目ディア』でお伝えした「スマホ老眼」<あなたは大丈夫!?若者に急増中の『スマホ老眼』 近くがぼやけたら要注意! >も、この一種です。
遠くが見えづらくなるのが「近視」なのに対し、「老眼」は近くが見えづらくなることから正反対の症状に思えますが、どちらも目を酷使したことによる、ピント調節筋の疲れに起因しています。
また、仕事で目を酷使したことで、朝には問題なかったはずが夕方になると見えづらさを感じる「夕方老眼」と呼ばれる症状に悩まされる人も増加傾向にあるようです。

その症状は『調節機能障害』!目薬によって緩和はするけれど…

大人の近視_04

大人に起こる「近視」の状態も、「スマホ老眼」や「夕方老眼」も、ピント調節の不具合に起因することから、医学的には『調節機能障害』と呼ばれます。
とりわけレンズの役目を担う水晶体は、30歳前後から加齢の影響を受け、目の酷使に関わらず伸縮性が少しずつ衰え始め、ピント調節に障害が起こりやすくなります。そういった場合は、目を休ませることでピント調節筋の緊張が解け、見えづらさも解消されます。

しかし、あまりにも目の酷使が続くと、ちょっとやそっと目を休ませただけでは、正常な状態に戻りません。そうした場合、岡野先生が院長を務めるスマイル眼科クリニックでは、筋肉を弛緩させる目薬を処方しているそうです。
ただし目薬で症状が緩和されたからといって、その後もパソコンやスマートフォンとのにらめっこが続けば、同じ症状を繰り返すばかりです。事実、岡野先生のクリニックにも、二度、三度と足を運ぶ人がいるといいます。

いわば目に起こる“生活習慣病”!生活を見直すことが第一

では、どうすれば『調節機能障害』を予防できるのでしょうか?
その答えは、これまで『目ディア』でもお伝えしてきた通り、

モニターを見るような作業を90分間続けたら、必ず5分間の休憩を取る
モニターを見るにも背筋を伸ばし、位置はやや見下げるくらいに設置する
就寝前など不要な場合は、スマートフォンから手を放す

など、生活環境を見直すほかありません。

デジタル社会といって過言ではない現代では、どれも容易ではないかもしれませんが、見直す努力が健康な目をつくるのです。

▼「近視」については、コチラの記事もオススメ!
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取材・文/大谷享子
目ディア

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