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目の病気

夏を過ぎてもご用心!
気の緩む季節こそ注意したい「はやり目」

夏を過ぎてもご用心! <br />気の緩む季節こそ注意したい「はやり目」

夏に注意したい目のトラブルとして、『目ディア』でもお届けした「はやり目」。しかし症状を引き起こすウイルスは、季節を問わず活動しています。
そこでトップシーズンを過ぎたからこそ、あらためて注意したい「はやり目」ついて、眼科医・岡野敬先生に聞いてきました!

「夏に流行る」という意味にあらず!「はやり目」の由来は強い感染力

夏に話題にのぼる機会の多い「はやり目」は、その言葉のイメージもあいまって、夏以外には印象の薄い疾患ですが、決して「夏に流行る」という意味ではありません。その強い感染力から、「はやり目」と呼ばれているのです。

「はやり目」の正式名称は「流行性角結膜炎(りゅうこうせいかくけつまくえん)」で、結膜炎の一種です。そもそも「結膜(英名:conjunctiva)」とは、眼球の表面を覆っている半透明の粘膜のこと。ここが炎症を起こすことを広く結膜炎と呼びますが、その原因となる細菌やウイルスにより、種類は細分化されています。

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出典:Allergic Conjunctivitis Treatments『What Is The Conjunctiva?』

なかでも「はやり目」を引き起こしているのは、『アデノウイルス』です。風邪の原因ともなるウイルスの一種で、これに感染すると結膜だけでなく、「角膜(黒目)」にまで炎症が及ぶケースも多くなっています。
目の充血やかゆみ、ショボショボ感やゴロゴロ感を引き起こすほか、まぶたの裏側にブツブツと発疹ができ、目やにや涙の量が増えます。また、目だけに限って発症するウイルスではないため、のどや扁桃腺に発症して腫れや発熱を引き起こしたり、腸管に発症して、下痢や嘔吐を引き起こしたりもするのが特徴です。

水中で暗躍するアデノウイルス!プールはもちろん、温泉でも要注意

「はやり目」がどうして夏に多いかというと、海やプールが原因として挙げられます。アデノウイルスに限ったことではありませんが、結膜炎を引き起こすウイルスにとって、水中は格好の住みかなのです。
以前、『目ディア』の記事「海中で目を開けても痛くないのはナゼ!? 夏の瞳にまつわるトリビア&トラブル」でもお伝えした通り、空気中に漂っているウイルスであれば、乾燥によって60時間程度で死滅しますが、乾燥とは無縁の水中ではウイルスが死なず、浮遊し続けてしまうのです。

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夏を過ぎると海に入る機会は減りますが、プールや温泉となれば話は別ですよね。むしろ温泉は、寒くなるこれからの季節にトップシーズンを迎えます。
また、「はやり目と言えば夏」といったイメージが強いことから、「夏場の目の違和感=結膜炎かも?」と疑いが生じやすいのですが、秋や冬となると、結膜炎による目の違和感を覚えても疾患とむすびつかず、発見が遅れるケースも少なくありません。

手洗い・うがいは当たり前!さらに体力維持がウイルスをやっつける

「はやり目(流行性角結膜炎)」を引き起こす『アデノウイルス』は、前述した通り、強い感染力をもっています。では、どうすれば感染を防げるのでしょうか?

空気感染はしないものの、口から感染したり、ちょっとした傷から感染したりするため、体に傷がある場合には、プールや温泉に入るのは控えるほうがよいでしょう。家族に発症者がいる場合、自宅でもタオルの使い回しはやめ、お風呂は、感染者の方が最後に入ることをオススメします。
また、ウイルスは水中だけでなく、生活環境のあらゆる場所に潜んでいるため、帰宅後の手洗い・うがいも欠かせません。

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そしてウイルスに打ち勝つには、体力の維持が大切です。日ごろからの手洗い・うがいによって、ウイルスを体内に取り込まないことに加え、しっかりと体力をつけておくようにしましょう。
体が持つ免疫力によって、症状を発症する前に、ウイルスを退治できる場合もあります。普段から強い体づくりを心がけ、ウイルスや病気を遠ざけましょう。

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取材・文/大谷享子
目ディア

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コンタクト

使い方を間違えると大惨事!! コンタクトレンズトラブル事例まとめ

使い方を間違えると大惨事!! コンタクトレンズトラブル事例まとめ

いまや国民の10人に1人はコンタクトレンズを使っているとも言われていますが、その影で眼疾患に悩まされている人も急増中!!
そこで今回は、最近多発しているコンタクトレンズによるトラブルについてまとめてみました。あなたの周りでも、こんな非常事態が起こっていませんか?

本当にあった! コンタクトレンズトラブル集

【トラブル事例①】朝起きたら目が真っ赤!黒目に小さな斑点が…

~会社員のTさん(20代・女性)のケース~
1日使い捨てタイプのコンタクトレンズを外さず、そのまま寝てしまったところ、朝起きて鏡を見てびっくり!ひどい目の充血と強い痛み、そして黒目部分にいくつもの白い小さい斑点ができていることに気がついたTさん。眼科に行くと、角膜の細胞が傷む『角膜びらん』と診断されたそうです。

※『角膜びらん』……角膜の表面を覆う5層の上皮細胞のうち、上層の2~3層の細胞がとれた状態になり、細菌が侵入しやすくなる眼障害。ひどくなると視力低下や失明にいたることも。

【トラブル事例②】仕事中、頭痛やひどい肩こりに悩まされるように

~OLのHさん(20歳・女性)のケース~
仕事柄、デスクワークが中心というHさんはコンタクトレンズ使用歴15年。しかし最近、頭痛が治らず、肩こりも続くように。また夕方になると目の奥のほうが重くなり、視界がかすみます。眼科で診てもらったところ、原因はコンタクトレンズの度数が強すぎたこと。3カ月ほど前に、今までのタイプとは違うものを勧められて使い始めたものの、どうやらそれが合わなかったようです。

【トラブル事例③】カラーコンタクトレンズを使っていたら、失明の危機に!

~大阪府の学生(中学3年生・女性)のケース~
量販店でカラーコンタクトレンズをファッション用に購入し、寝るとき以外は 1 カ月ずっと装用していたという彼女。両目に痛みを感じて目が開けられなくなり、眼科に行ったところ、医師に「角膜に傷がついている。失明の可能性もあるので大きな病院を紹介する」と言われてしまったそう……。

【トラブル事例④】ケアは怠っていないのに、まぶたの裏に謎のブツブツが…

~会社員のYさん(30歳・男性)のケース~
2週間交換タイプのソフトコンタクトレンズを使用していたYさん。毎日ケアしているはずなのに、レンズに汚れがつきやすく、目にかゆみまで出てくるように。眼科医に見せると、レンズの汚れによってまぶたの裏側にブツブツができる、『乳頭性結膜炎』と診断されたそう。

※『乳頭性結膜炎』……コンタクトレンズの汚れによるアレルギー性の眼障害。この方の場合、レンズのこすり洗いが不十分で、汚れがしっかり落ちていなかったことが原因でした。

【トラブル事例⑤】半年間コンタクトをつけっぱなしにしていたら、とんでもないことに!

~台湾の女子大生のケース~
1カ月交換タイプのコンタクトレンズを使っていたものの、勉強の忙しさでコンタクトレンズの洗浄を怠り、寝るときさえもレンズを外さない生活を半年間も続けていた女子大生。そんなある日、目が赤く充血し、痛みを感じるようになり、眼科にかかったところ『アカントアメーバ角膜炎』と診断されたという。瞳には混濁が見られ、視力も低下、角膜も本来の半分の薄さになっていたそう…。こ、怖すぎる!!

▼『アカントアメーバ』による詳しい説明はこちら
コンタクトレンズでまさかの失明…!?『アカントアメーバ』が怖すぎる!

上記のほかにも考えられる目のトラブルとして、下記の症状が挙げられます。

①流行性角結膜炎

「はやり目」とも言われ、ウイルスで感染する結膜炎。目が充血し、涙や目やにが出る。

②角膜上皮障害

酸素不足やドライアイ、そして目に合わないレンズ、汚れたレンズを使い続けたり装着したまま就寝してしまったといった原因により、角膜上皮が剝がれたり、傷がつく状態。放置すると角膜の奥に病状が進むこともある。

③角膜腫瘍

角膜上皮の障害から、細菌やカビといった菌類が入り込んで感染を起こします。角膜が白く濁り、完治後も視力に影響が残ることも。

なお、最近とくに多いのが、カラーコンタクトレンズ(カラコン)によるトラブル。カラコンは、もともと酸素透過性が低く、市場にも粗悪品が多く出回っていることから、色落ちなどによって角膜障害を引き起こすケースも増えています。使用する際には医師の診断を受け、医療機器として承認された、高い品質のものを選ぶようにしたいですね。
そして何より重要なのは、“使用方法をきちんと守ること”です。

知らなかった…、コンタクトレンズの間違った使い方とは?

【コンタクトレンズのNG使用法】

長時間の装着

最近のコンタクトレンズは装用感が良いため、つい、つけっぱなしで眠ってしまう人も…。長時間の装用は、角膜に傷がついたり、乾き目、結膜炎といった角膜障害や結膜障害などの眼障害を引き起こす危険性があります。
1日の装用は8時間くらいを目安にし、週に1日はコンタクトレンズを装用しない日を設けて、目を休めてあげることも重要です。

医師の処方なしに使用しない

最近増えているのが、このケース。ネットなどで手軽に買えることもあり、度数やサイズが合わないものや、使用期限が過ぎたレンズを長く使い続けて目のトラブルに発展することも。必ず定期的に医師の診断を受けましょう。

不適切なケアや取扱い

水道水で洗浄していたり、汚れた指先でレンズを触ったり、レンズケースが汚れていたり…といった誤った使い方をしているケースが圧倒的に多いようです。

▼正しいレンズケアの方法を知りたいときは、こちら!
つけ置き洗浄のみはNG!!コンタクトレンズの正しいお手入れ法

視力を矯正するための強~い味方になるはずのコンタクトレンズが、逆に悪影響を及ぼすことがないよう、トラブルには注意しましょうね!

▼トラブル回避のために!正しいレンズケアはコチラ
正しいレンズケアのすすめ(ロート製薬 商品情報サイト)

【参考】
All About 視力矯正・コンタクトレンズ・メガネ/コンタクトレンズの選び方・メリット・デメリット 大丈夫?コンタクトのトラブルvol.1
http://allabout.co.jp/gm/gc/299446/
Coopervision Live Brightly-コンタクトレンズ装用と目のトラブル
http://coopervision.jp/lessons/trouble
国民生活センター‐カラーコンタクトレンズの安全性 カラコンの使用で目に障害も
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20140522_1.pdf
ポシュロムオンライン サービス&サポート-間違った使い方と目のトラブル
http://support.bausch.co.jp/safety/trouble.html
ロケットニュース24‐女子大生が半年間コンタクトレンズをつけっぱなし→「アカントアメーバ角膜炎」にかかり失明の危機/微生物に角膜を食べられる危険な病気
http://rocketnews24.com/2014/07/04/461372/

目ディア

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