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《医師監修》それって『緑内障』かも!うっかりミスが伝える危険のシグナル

《医師監修》それって『緑内障』かも!うっかりミスが伝える危険のシグナル

コップに水を注ぐにもこぼしてしまう、靴の左右を履き間違えてしまう、ドアにぶつかってしまう……。
どれも日常によくあるうっかりミスですが、頻発したら要注意!もしかしたらそれ、失明の危険まである怖い病気、『緑内障』かもしれません。
全国に360万人以上の患者がいるとされ、その9割以上に自覚症状がないという緑内障。病気の怖さやうっかりミスが頻発するワケ、さらには気になる予防方法まで、眼科の先生に聞いてきました。

そもそも『緑内障』ってどんな病気?お年寄りがかかるものじゃないの!?

視神経という神経の集合体が、眼球に集められた情報を脳に伝達することにより、私たちは「目で見る」ことができます。しかし眼圧の上昇によって視神経が傷つけられると、視野の一部が欠けたり、最悪、失明したりします。これが『緑内障』という病気です。

この視神経ですが、一生、万能というワケにはいきません。年齢を重ねるごとに眼圧から受ける影響が強くなり、視神経の欠損も多くなっていきます。そこで、ようやく見え方に疑問を感じ、眼科を受診される方がほとんど。「緑内障はお年寄りの病気でしょ?」というイメージが強いのもそのためですが、実は20代からジワジワと進行が進んでいるというパターンも、少なくありません。

頻発したら要注意!人間の驚くべき機能がうっかりミスを引き起こす

「盲点を突く」という言葉がありますが、単なる慣用句ではありません。盲点は医学用語で、人間には生まれながらに、「見えない箇所」が存在しています。それでも私たちは、視界に欠損を感じることはありませんよね?それは脳が欠損した部分を補い、「見えているように見せてくれている」からです。

しかし緑内障が進行すると、視野の欠損が増加していきます。「コップに水を注ぐ」という行為を例にしましょう。私たちは日常生活で何度もコップに水を注ぎ、その行為と場面を脳が記憶します。すると、ちょっと視野が欠けていても、これまでの経験をもとに脳が視野の欠損を補い、「見えていないのに見えている」状態をつくり出します。けれど現実には、視野の一部が欠けている。そこで手元に狂いが生じ、ちゃんとコップに水を注いでいたつもりなのに、上手に注げない、こぼしてしまうといった、うっかりミスが起こります。

うっかりミスから気づくようでは手遅れ!?緑内障を早期発見するには?

うっかりミスを頻発するようになったら、緑内障が進行している可能性も。脳が視野の欠陥を補填できない状況、例えば初めて訪れる場所で「見え方に違和感がある!」と気づいて眼科を受診される方もいますが、やはり、初期の段階は過ぎています。

緑内障を早期に発見するのは、素人判断では難しいところ。となると、重要なのは健康診断です。会社にもよりますが、視力検査に加え、眼底検査が組み込まれているはずです。この検査で『視神経乳頭陥凹(ししんけいにゅうとうかんおう)』の結果が出たら、視神経が眼圧に負け、一部が凹んでいる状態かもしれません。早めに眼科を受診しましょう。

笑う門には福来たる!ストレスフルな生活が緑内障を予防する!?

眼圧、つまり眼球にかかる圧力の巡りをスムーズにするため、体を冷やさないように心がけるなど、代謝を高める生活が先決です。冗談のようですが、いつもイライラして、眉間にシワを寄せているのもよくありません。目元に力が入っているだけで眼球にかかる圧力が強くなり、積み重なれば視神経の欠損に繋がります。

残念ながら、健やかな生活を心がけること以外に、明確な緑内障予防の対策がないのが実情。しかし失明に陥る前に、健康診断で症状に気づければ、目薬の点眼ひとつで進行を抑えることができます。会社の健康診断に眼底検査が組み込まれていない場合も、自治体が補助金を出してくれることがあるので、お近くの眼科に尋ねてみてくださいね。

▼緑内障の詳しい症状や治療法はコチラ
目のトラブルについて~緑内障~(ロート製薬 商品情報サイト)

【参考】
NHK『ためしてガッテン:うっかりミスで発覚!40代を襲う謎の病』 http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20130731.html

日本眼科学会『視神経の病気』 http://www.nichigan.or.jp/public/disease/shishinkei_shishinkei.jsp

取材・文/大谷享子
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目の病気

働き盛りの男性に多いこの病名、読めますか?『中心性漿液性脈絡網膜症』とは

働き盛りの男性に多いこの病名、読めますか?『中心性漿液性脈絡網膜症』とは

30~50代の働き盛りの男性に多く見られる『中心性漿液性脈絡網膜症』という目の病気。「ちゅうしんせい・しょうえきせい・みゃくらく・もうまくしょう」と読みます。

発症すると「ものがゆがんで見える」といった見え方の異常をきたすだけでなく、再発リスクも高いといわれているこの病気について、詳しくご紹介します。

ものを見るために重要な黄班部に水がたまる病気

中心性漿液性脈絡網膜症_02

網膜の中心には、ものを見るためにもっとも重要な働きをしている『黄班(おうはん)』という部分があります。今回ご紹介する中心性漿液性脈絡網膜症は、この黄班部において、網膜の下に水がたまることで軽い網膜剥離を引き起こす病気です。

ここで、黄班に水がたまるメカニズムを解説していきましょう。

網膜のすぐ外側には『脈絡膜(みゃくらくまく)』という血管がたくさん集まっている組織があり、網膜に必要な酸素や栄養分を送り届ける働きをしています。

この働きには網膜と脈絡膜の境目に存在する『網膜色素上皮細胞』が大きく関わっており、網膜色素上皮細胞が壁となって、余分な水分や成分が行き来しないようにシャットアウトしています。

ところが、何らかの原因で網膜色素上皮細胞の働きが悪くなると、通常なら漏れるはずのない血液成分が漏れ出し、黄班の網膜下部にたまってしまうのです。

過労やストレスをため込むタイプほど発症しやすい!?

中心性漿液性脈絡網膜症_03

中心性漿液性脈絡網膜症を発症すると、どのような症状が現れるのでしょうか?代表的な症状はこちらです。

●中心暗点…視野の中心部が暗く、見えづらくなる
●変視症…ものがゆがんで見える
●小視症…ものが実際よりも小さく見える
●色覚異常…ものが実際の色と違って見える
●視力低下…軽度の視力低下が見られる

このように症状は明確ですが、発症する原因はいまだ明らかになっていません。過労ストレスが引き金になることが多いほか、ステロイド薬の副作用によって発症する場合もあります。

加えて、30~50代の働き盛りの男性が多く発症しているというデータがあることから、中心性漿液性脈絡網膜症は仕事などで無理を重ねた体に起こりやすい病気といえるでしょう。

後遺症に要注意!視野のゆがみや低下した視力が回復しないことも

中心性漿液性脈絡網膜症は発症から半年くらいの間に自然治癒することが多い一方で、約1割の方に「視野のゆがみ」などの症状が残ったり、再発をくり返すことで低下した視力が回復しなかったりするケースも報告されています。

診断が下された場合の治療法としては、まずは経過観察となります。網膜剥離の状態が長引いたり再発をくり返したりする場合は、医師の診断の下、症状に応じて次のような治療が行われます。

中心性漿液性脈絡網膜症_04

【治療法その1】レーザー治療

漿液が漏れ出している部分にレーザーを照射することで回復を促す治療です。外来診療で受けられる手術ですが、黄班の中心部から漿液が漏れ出している場合は手術を受けられません。

【治療法その2】薬物療法

末梢循環改善薬やタンパク分解酵素薬、ビタミン剤、ヨウ素製剤などを投与することで、網膜の回復や視細胞の活発化を促す治療法です。

【治療法その3】保険適用外の最新治療

光感受性のある薬と特殊なレーザーを組み合わせた光線力学療法(PDT)や、薬を眼球内に注入する抗VEGF療法などの試みもはじまっています。ただし、これらの治療法は現時点では健康保険適用外のため、費用は全額自己負担となります。

中心性漿液性脈絡網膜症は失明するような恐ろしい病気ではありません。しかしながら再発しやすく、この病気になった方は加齢黄班変性症を発症するリスクも高いことがわかっているため、注意が必要です。

また中心性漿液性脈絡網膜症は、過労やストレスの影響を受けやすい病気でもあります。心身の疲れを感じたときは無理をせず、休息をとることを心がけましょう。

▼中心性漿液性脈絡網膜症と密接に関わる網膜剥離についてはコチラ
《医師監修》運動をする人には他人事ではない! 痛みなく進行する『網膜剥離』
ボクサーだけじゃない! 本当は誰でもなる可能性のある『網膜剥離』
《医師監修》視界に光が見えるのは閃輝暗点だけじゃない!知っておきたい「閃輝暗点」と「網膜剥離につながる光視症」の違い

▼加齢黄斑変性症についてはこちらをチェック!
加齢黄斑変性とは?(ロート製薬 商品情報サイト)

〈参考〉
中心性漿液性脈絡網膜症
http://www.skk-health.net/me/08/
中心性漿液性網脈絡膜症 目の病気 – 名古屋市中区大須の安間眼科
http://www.yasuma-ganka.or.jp/eye-disease/central-serous-chorioretinopathy/
中心性漿液性網脈絡膜症に対する治療
http://www.isao.com/csc.html
働き盛りの男性に多い「中心性漿液性脈絡網膜症」とは? 次世代ヘルスケアメディア・ホスピタクリップ
https://www.hospita.jp/medicalnews/20180220e/
中心性漿液性脈絡網膜症とは?30代〜50代の働き盛りの男性に多い目の病気◇ メディカルノート
https://medicalnote.jp/contents/161018-004-AM
『図解 やさしくわかる目の病気 白内障、緑内障、加齢黄班変性症』ナツメ社

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