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社会人ならマスターしたい! 視覚障がい者の正しい手助け方

社会人ならマスターしたい! 視覚障がい者の正しい手助け方

白杖を使って街を歩く視覚障がい者に出会ったとき、手助けしたい気持ちはあるものの、なにをしていいのかわからず、やり過ごしてしまった経験はありませんか? いざというときでも迷わない、正しいサポート術をお届けします。

いきなり体に触れるのはNG! 最初にひと声かけるのが正解

「白杖を持っているのにスマホを使っていた」「白杖を持っているのに読書……? 目が見えないんじゃないの?」など、このような誤解がネット上で多く見られるので、最初に訂正しておきます。
白杖を持っている方がすべて全盲とは限りません。視覚障がい者の半数以上は『弱視』といわれており、顔を接近させれば見える『強度弱視』、見える範囲が狭い『視野狭窄(しやきょうさく)』など、見えにくさは人それぞれです。
弱視の方は人や障害物にぶつかることを未然に防ぐために白杖を使用しており、これは法律で義務付けられているものです。ぜひ覚えておきましょう。

そして、ここからが本題です。街中で視覚障がい者の方を見かけたとき、あなたはどちらを実践しますか?

まずは声をかける まずは肩を叩く
この答えは……正解!

「なにかお手伝いしましょうか?」
「どちらへいらっしゃるんですか?」
「なにかお困りですか?」
このような言葉で手助けを申し出れば、
その後のやりとりがスムーズです。

この答えは……不正解!

いきなり肩を叩く、手を握るなどの行為
は視覚障がい者をひどく驚かせ、思わぬ事
故につながることがあります。
絶対にやめましょう!

視覚障がい者は道に迷い困っていても、周りが見えないために自分から声をかけにくいものです。視覚障がい者の方を見かけたら積極的に声をかけてみましょう。

視覚障害者の手助け術_2

たとえ相手が申し出を断ったとしても、気にしないでください。その場所に慣れているか、誰かと待ち合わせしているのかもしれません。

誘導する際の基本スタイルは腕組み 常に声をかける優しさを忘れずに

ここでは具体的な誘導法をご紹介します。

基本の誘導スタイル

視覚障がい者の方は腕をつかまれる、体を押される、白杖を持たれる行為は恐怖でしかありません。あなたが視覚障がい者の腕をつかむのではなく、つかまらせてください。
白杖を右手に持っている場合は、あなたが視覚障がい者の左側に立ち、右肩や右腕を貸してあげましょう。腕を組んでもらってもいいかもしれません。こうすることで安心して歩くことができます。

横断歩道を渡るとき

「今は赤です」「青になりました」「これから渡ります」と、そのつど声をかけながら誘導します。

階段の昇り降り

階段に対して直角に近づき、「昇り(降り)の階段です」と、ひと声かけてから昇ります。昇り(降り)終わる前に「残り1段です」と付け加えるとより親切です。

電車やバスの乗り降り

「ここが入り口です」「これが手すりです」と手すりに触れさせてあげると、乗り降りがスムーズです。電車の乗り口とホームに隙間がある場合は具体的な隙間の広さを教えてあげましょう。

視覚障害者_3

道を教えるとき

「あちらです」「北に進みます」と答えるのではなく、視覚障がい者の立ち位置を起点として、前後左右で指示しましょう。

トイレを教えるとき

トイレの案内を頼まれたときは、個室の中まで付き添い、便器の位置と方向、紙とレバーの位置をしっかり教えてから外に出ましょう。異性の場合は、同性の方を見つけてお願いしてあげましょう。

ハーネスをつけた盲導犬は仕事中! 無闇に接触せず静かに見守ろう

日本国内で活躍する盲導犬の数はわずか1010頭。実際に盲導犬を見かけたことがある方は少ないと思います。そこで、盲導犬に出会ったときにやってはいけない4つのポイントをご紹介します。

【1】頭を撫でたり、体やハーネスに触ったりする

【2】声をかけるなどして、注意を引く

【3】食べ物を与える、食べ物を見せる

【4】自分が連れている犬と接触させる

視覚障害者の手助け術_4
引用:http://www.guidedogs.com/site/PageServer?pagename=programs_dog_guide

ハーネス(白い胴輪)をつけた盲導犬は仕事中です。飼い主である盲導犬ユーザーの指示に対して的確に応えるべく、周囲の状況に気を配っています。上記の4つは盲導犬の気を散らし、仕事を邪魔する行為でしかありません。
盲導犬の健気で愛らしい風貌から声をかけたくなる気持ちもわかりますが、周囲の人間は静かに見守るだけでいいのです。もしも盲導犬ユーザーの方が困っていたら、盲導犬ではなく、ユーザー本人に声をかけましょう。
視覚障がい者に出会ったときのマナー、いかがでしたか?
堅苦しく考えるのではなく、思いやりの気持ちを添えたコミュニケーションを目指しましょう。

▼視覚障がいに関する記事はコチラ
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【参考】
視覚障者の誘導方法
http://home.c00.itscom.net/t2oho4no/fukusitaiken/yuudou/yuudou.htm
補助犬
http://www.seibi.ac.jp/college/student/is/027/hojoken_1.html
5.補助犬使用者への対応:身体障害者補助犬受け入れマニュアル(事業者編)
http://www.jsdra.jp/files/jigyosha-txt/5.html

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誕生から引退までの10年に密着 もっと盲導犬を知ろう!

誕生から引退までの10年に密着 もっと盲導犬を知ろう!

出典:https://www.flickr.com/photos/kenjonbro/7167416842/

視覚障がい者を安全に誘導するパートナーとして知られる盲導犬。彼らはどこで生まれ、どんな訓練を受けて立派な盲導犬へと成長していくのでしょうか。
産声を上げたその日から引退するまでの10年間の物語をお届けします。

生後2ヶ月で親もとから巣立ち ボランティア家庭で人間社会を学ぶ

将来的に盲導犬を目指す子犬たちは、繁殖奉仕と呼ばれるボランティア家庭で産声を上げます。一回のお産で平均6頭、多いときには10頭以上も産まれるそうです。
主な犬種は『ラブラドール・レトリーバー』で、それから『ゴールデン・レトリーバー』、両者の交雑種の3つで盲導犬は成り立っています。

生後2ヶ月を過ぎると、子犬たちは母犬や兄妹犬のもとを離れ、1頭ずつ『パピーウォーカー』と呼ばれる子犬飼育ボランティアのもとへと巣立っていきます。
小さな子どもや祖父母などが一緒に暮らす家庭でさまざまな世代に触れ、愛情を一身に受けて育てられます。毎日のお散歩や子どもたちの学校への送迎や家族旅行などを通じて、「人間と一緒にいると心地いい、楽しい」という情緒を育むだけでなく、人間の食べ物をほしがらない、といった社会的マナーや適応性も学ぶそうです。

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1歳から2歳までの約1年間 盲導犬になるための本格訓練へ

1歳の誕生日を迎えた子犬たちは、人間でいうところの20歳。立派に成長した盲導犬の候補生たちはパピーウォーカーのもとを離れ、犬舎で集団生活を送りながら本格的な訓練に入ります。

訓練内容は大きくわけて次の3つです。

【その1 人に注意を向けてその指示に従う『基礎訓練』】

これまで「お手」程度しか知らなかった犬たちが、「お座り」「ふせ」「待て」といった号令(コマンド)に従えるように訓練します。

盲導犬_3

出典:http://www.aaha.org/blog/petsmatter/post/2015/03/05/268696/How-to-take-the-lead-as-a-guide-dog-puppy-raiser.aspx

方言や男女の言葉の違いによる犬の混乱を避けるため、
「Come(おいで)」
「Sit(お座り)」
「Down(ふせ)」
「Wait(待て)」
「Go(前進」

このような英語が使われます。

【その2 ハーネスを装着し、視覚障がい者を安全に誘導する『誘導訓練』】

誘導訓練では、次の5つをおこないます。

【1】道の左に寄って歩く……視覚障がい者が車道に飛び出さないように誘導します。
【2】交差点で止まる……信号機や横断歩道の有無に関わらず、交差点では必ず止まります。
【3】障がい物を避ける……電柱をはじめ、歩行者や自転車、看板など、あらゆる障がい物を認識して誘導します。
【4】目的物を探す……階段やドアノブといった目的物を探し、触れる位置まで誘導します。
【5】不服従の服従……視覚障がい者の命令が間違っているとき、指示に従わず安全を優先させます。

【その3 訓練士が自ら目隠しをして一緒に歩く『アイマスク・テスト』】

訓練が終盤に近づくと、アイマスクを使った歩行訓練をおこないます。担当訓練士がアイマスクをつけて視覚障がい者と同じ状況で犬と歩き、訓練内容がしっかり身についているかを確認します。訓練士と盲導犬候補生のこれまでの努力が試される瞬間です。

2歳で盲導犬デビューを果たし 10歳を迎えると引退、余生へ

アイマスクをした訓練士を安全に誘導できるようになると、いよいよ将来のパートナーである視覚障がい者と出会うことになります。視覚障がい者の方と犬でペアを組み、寝食をともにしながら4週間にわたる共同訓練をおこないます。さまざまな喜びや苦難を一緒に乗り越えることで、絆を深め合うのが狙いです。
この共同訓練が終了してはじめて、盲導犬と盲導犬ユーザーという関係になれるのです。

それから約8年間、盲導犬が10歳の誕生日を迎える日まで、盲導犬とユーザーは家族の一員として生活をともにします。
そして、盲導犬が10歳の誕生日を迎えると、いよいよ引退です。これまでの感謝の気持ちを込めて、その後はリタイア犬ボランティアの家庭でのんびりと余生を過ごすそうです。

盲導犬_4

現在、全国に盲導犬の希望者が約4000人いるのに対して、実際に活動している盲導犬の数はわずか1010頭です(2014年調査)。ひとりでも多くの視覚障がい者の方が素晴らしい盲導犬と出会えるよう、私たちも寄付や募金を通じて貢献したいものです。

▼視覚障がい者向けのマナーについてはコチラ
社会人なら知っておきたい 点字ブロックの豆知識

【参考】
盲導犬の誕生から引退まで – 公益財団法人 関西盲導犬協会
http://www.kansai-guidedog.jp/knowledge/training/
公益財団法人北海道盲導犬協会公式ホームページ
http://www.h-guidedog.org/

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