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点字のスマートウォッチ、睡眠効果UPのアイマスク……視覚に関するウェアラブル・デバイスの進化がすごい!

点字のスマートウォッチ、睡眠効果UPのアイマスク……視覚に関するウェアラブル・デバイスの進化がすごい!

科学技術の発展によって、私たちの“視覚”機能をサポートするさまざまな製品が開発されています。その中でも最近は、外出時などに便利なウェアラブル・デバイスの分野で革新的な製品が次々に誕生しているようです。

今回は、そんな最新のウェアラブル・デバイスを3つご紹介します!

ウェアラブル・デバイスとは?

ウェアラブル・デバイス(ウェアラブル端末)とは、身に着けるタイプのデバイス(電子機器/装置)のことです。

製品のカテゴリーとしては、メガネのように装着する「スマートグラス」や腕時計のように腕にはめる「スマートウォッチ」が代表的です。身近な例だと、グーグルのGoogle Glass、アップルのApple Watchなどが挙げられます。

人工知能をとり入れたヘッドセット型デバイス『Horus(ホルス)』

視覚に関連したデバイスまとめ_02
出典:HORUS

最初にご紹介するのは、スイスのベンチャー企業が開発した視覚障がい者向けのウェアラブル・デバイス『Horus(ホルス)』です。

Horusは、イヤフォンと小型カメラを搭載したヘッドセットと、手のひらサイズの本体とでできています。基本的な機能は、ヘッドセットのカメラが撮影した画像を本体のエンジンが解釈し、イヤフォンを通じ音声でユーザーに情報を与えてくれるというものです。

Horusの最大の特徴は、本体のエンジンに人工知能のディープ・ラーニング(深層学習)技術をとり入れているところです。ディープ・ラーニングによって、非常に高度な画像認識が可能となっています。そのため、次のような革新的なサービスが搭載されているそうです。

・歩行をナビゲートし、行く先に障害物があったら知らせる
・物体を3次元で把握し、形状や物体が“何か”を教えてくれる
・人の顔認識をして、知人かどうかを知らせる
・文字を読み上げる
・目の前の風景について説明する

音声は英語だけでなく、日本語、イタリア語にも対応しているとのこと。すでに早期ユーザーによる実証実験も終えており、一般向け製品としてのリリースも遠くないようです。

手軽に入手できるようになれば、目の見えない人の外出を強力にサポートしてくれるアイテムになりそうですね。

点字で時刻やメッセージを伝えるスマートウォッチ『Dot Watch(ドットウォッチ)』

視覚に関連したデバイスまとめ_03
出典:WORLD DESIGN GUIDE

次にご紹介するのは、この腕時計型デバイス。視覚障がい者向けのスマートウォッチ『Dot Watch(ドットウォッチ)』です。

その最大の特徴は、音声ではなく“点字”で情報を伝えてくれるという点。Dot Watchの円盤には小さな凹凸が出るようになっており、4文字分の点字を表示できます。

これまで、スマートデバイスを視覚障がい者に対応させるためには、本体やアプリの“音声”機能を使うのが基本でした。けれど、周囲が騒がしかったり逆に静かで音を出しづらかったりする状況では使用しにくいという問題もありました。

その点、点字なら音声が使用しにくい環境にも強いうえ、視覚と聴覚両方に制限がある人にも対応が可能です。

視覚に関連したデバイスまとめ_04
出典:FOXMY STYLE

Dot Watchが表示できる情報は、時刻だけではありません。Bluetooth(近距離無線通信)を使ってスマートフォンと連携することで、メールやツイッターなどのメッセージも表示できます。書籍の文字情報をスマホ経由で点字として表記することもでき、いわば「身に着けられる電子点字リーダー」にもなるという革新的な製品です。

開発した韓国のDot社は、製品の低価格化もアピールしており、実現すれば平均的な電子点字リーダーよりもはるかに低価格での入手が可能になるようです。

睡眠効果をサポートするアイマスク型デバイス『Neuroon(ニューローン)』

視覚に関連したデバイスまとめ_05
出典:DIGITAL TRENDS

最後にご紹介するのは、睡眠の質をアップするためのアイマスク型デバイス『Neuroon(ニューローン)』。実際に装着した画像がこちらです。

Neuroonはポーランドのスタートアップ企業が開発した高機能アイマスクで、すでに世界中で発売され話題になっています。快適な睡眠をサポートするための「スリープトラッカー」というジャンルの製品で、たとえばこんな機能があります。

【睡眠を分析して可視化】

脳波、心拍、体温、体の動きを計測し、分析結果を睡眠スコアとして可視化。睡眠の質の向上に役立てられる

【高照度ライトセラピー】

日の出のように光を照射して快適な目覚めをもたらす

【時差ぼけの予防】

フライト前からプログラムを利用することで、移動先のタイムゾーンに徐々に体内時計を調整する

【仮眠プログラム】

ユーザーの睡眠データを分析し、最適な仮眠時間帯やおすすめの仮眠プログラムを提案

視覚に関連したデバイスまとめ_06
出典:SleepTrackers.io

Neuroonのアイマスクの額部分には脳波などを測るためのセンサーが、目の部分にはLEDライトがついています。そのマスクをBluetoothでスマホと連携させ、ダウンロードしたアプリを使ってアイマスクを操作したり、睡眠データを見たりできるようになっています。

長距離移動の多いビジネスマンや睡眠に問題をかかえる人たちを中心に、注目が集まっているようです。シンプルな外見ながらこんなにたくさんの“仕事”をしてくれるとは、おどろきですね。

今回は、視覚に関するウェアラブル・デバイスの最前線をご紹介しました。いかがでしたか? 日々進化していく技術から、今後も目が離せませんね!

▼便利なデバイスが続々登場していますが、画面の見過ぎには注意しましょうね!
あなたも注意!デジアイ症候群!(ロート製薬 商品情報サイト)

▼視覚に関する最新技術にはこんなものも……!
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【参考】
視覚障害者用ウェアラブルデバイス「ホルス」、2016年内に出荷開始|ASCII.jp
http://ascii.jp/elem/000/001/260/1260747/
This Powerful Wearable Is a Life-Changer for the Blind|NVIDIA
https://blogs.nvidia.com/blog/2016/10/27/wearable-device-for-blind-visually-impaired/
視覚障がい者にもスマートウォッチを–点字で伝える「Dot Watch」|CNET
http://japan.cnet.com/news/service/35085463/
Dot watch Info|Dot Incorporation
http://fingerson.strikingly.com/#dot-watch-info
ビジネスマンにもおすすめのアイマスクNeuroon(ニューローン)、質の高い睡眠をもたらすウェアラブルデバイスが話題に!|FUNDO
http://fundo.jp/81125

目ディア

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まるでSFの世界! 3Dプリンターでハイテク義眼を印刷するプロジェクト

まるでSFの世界! 3Dプリンターでハイテク義眼を印刷するプロジェクト

出典:ASK – BIOTECH FIRM MAKING FAKE EYES TO ENHANCE HUMAN VISION

ヘッドマウントディスプレイなどの普及により、私たちの視覚環境には劇的な変化がおとずれています。すでに、メガネ型ウェアラブル端末ですら新鮮味を感じない時代になっていますが、そんな中、イタリアのベンチャー企業・MHOX社が驚くべきプロジェクトを公開しました。
なんと、眼球そのものを3D出力したハイテク義眼と取り替えるというのです。まさに近未来SFそのままのこのプロジェクト。一体どのようなものなのでしょうか?

3Dプリンターで義眼を印刷!?

MHOX社が研究を進めているプロジェクトは、「Enhance Your Eye(あなたの目を強化する)」の頭文字を取って『EYE』と呼ばれています。3Dバイオプリンターを使って、合成されたヒトの眼球を作りだそうというのが『EYE』のコンセプトです。

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出典:MHOX EYE – 3D bioprinted sight augmentation

こうして作りだされた人工の眼は、視力を補完するだけではなく、さまざまな機能を持っています。その1つが、合成義眼EYEにWi-Fiを接続することで、視界情報をオンデマンドで記録・シェアできるという機能です。
こうしたコンセプトは、EYEが持つ「視力を増強する」という考えにもとづくもので、目に外部機器と同様の機能を持たせるという一種の“身体セグメント”という側面を持っています。

EYEのタイプは機能にあわせて3種類

3D印刷される合成義眼・EYEのタイプは3種類に分かれており、それぞれ、『HEAL』(医療)・『ENHANCE』(強化)・『ADVANCE』(進化)というコンセプトにもとづいています。

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出典:MHOX EYE – 3D bioprinted sight augmentation

・『HEAL』――“医療”を目的とした『HEAL』は、失われた視力を回復させるもので、標準的な目の機能に代わるものとして開発されるモデルです。

・『ENHANCE』――“強化”を目的とした『ENHANCE』は、ハイパー網膜を使用し1.0の視力を1.5にまで向上させるなど、視力強化機能を備えています。

・『ADVANCE』――“進化”を目的とした『ADVANCE』は、Wi-Fi通信をサポートすることで、視覚情報を記録したりシェアしたりするなどの機能を備えています。

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出典:MHOX EYE – 3D bioprinted sight augmentation

その他の機能として、『ENHANCE』では画像フィルター機能を備えています。
視覚情報を“ビンテージ”や〝モノクローム“などに変換する一種の視覚編集アプリですが、MOHX社によると、フィルターの切り替えは錠剤を飲むことで特殊な視覚腺を通しておこなわれるそうです。

EYEの取り付けには眼球摘出が必須!

そしてEYEを生来の眼球に置き換える手術は、実際に眼球を摘出し、脳と目を接続する「デッキ」と呼ばれるデバイスを移植することによりおこなわれます。
このデッキとEYEとを接続することで、各種の拡張機能をインストールし、EYEを通じた視覚情報を読み取ることが可能となります。理論的にはコネクターであるデッキに差し替えることでEYEを交換できるため、ハードウェアのアップグレードや拡張製品の交換もユーザーが任意でおこなうことが可能となります。

生体組織を印刷する3Dバイオプリンティング

EYEの製造は、“3Dバイオプリンティング”という技術によっておこなわれます。
3Dバイオプリンティングとは、一言でいえば生体組織を3次元的にプリントアウトするという技術です。近年話題となっている3Dプリンターの生体版といえるでしょう。
EYEの出力は「バイオインク」と呼ばれる特殊なインクによっておこなわれますが、このバイオインクには、眼球の異なる組織を再構成するために必要な各種の細胞が含まれています。このバイオインクを特殊な針を通してドロップさせ、組織ごとにEYEを3次元的に構成していくというのがMOHX社によるコンセプトです。

ハイテク義眼を印刷_05
出典:MHOX EYE – 3D bioprinted sight augmentation

にわかには信じられない気がしますが、事実「バイオファブリケーション(※)」の研究は近年になって飛躍的な進化を遂げています。
(※バイオファブリケーション……組織や臓器の形成を機械的なアプローチでおこなおうとする組織工学)

例えば、富山大学の中村真人教授はインクジェットプリンターを利用した“3Dバイオプリンター”の開発に成功していますし、スコットランドのヘリオット・ワット大学ではヒトES細胞を3D印刷することにも成功しています。また、耳や血管、腎臓など、再生医療に使用可能な生体由来の細胞や組織を3Dプリンターで作成するための研究は、世界中でおこなわれています。

もちろん、MHOX社のSF的なプロジェクトと現実の研究には、大きな隔たりがあるでしょう。しかし、最新のバイオプリンティングやバイオハッキングが、有機的な組織を簡単にプリントアウトできる未来を想像させることも事実です。
しかもMOHX社によると、EYEプロダクトは、2027年1月には市場で入手可能とすることを想定しているのだそうです。
果たして、MHOX社のプロジェクトが実現した未来では、人間の標準とされるパフォーマンスにはどのような変化が訪れているのでしょうか。もしかしたらそれは、人間という“種”が異なる領域に進化することを意味するのかもしれませんね。
SFが想像した近未来……あなたはどう思われますか?

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【参考】
MHOX EYE – 3D bioprinted sight augmentation
http://mhoxdesign.com/eye-en.html
IOPscience – Development of a valve-based cell printer for the formation of human embryonic stem cell spheroid aggregates
http://iopscience.iop.org/article/10.1088/1758-5082/5/1/015013/meta
あなたの健康百科 – 生きた細胞をインクジェットで打ち出す「3Dバイオプリンター」
http://kenko100.jp/articles/131115002691/#gsc.tab=0

目ディア

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