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肉眼では見えない世界【1】
ハッブル宇宙望遠鏡でたどる“大宇宙の旅”

肉眼では見えない世界【1】<br /> ハッブル宇宙望遠鏡でたどる“大宇宙の旅”

1990年4月24日にハッブル宇宙望遠鏡が打ち上げられてから、今年で25年を数えます。そこで今回は、多大な功績をあげたハッブル宇宙望遠鏡の撮影画像を中心に、建設計画が進められている30メートル望遠鏡『TMT』の未来についても考えてみましょう。

“宇宙の天文台”ハッブルの写した宇宙

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出典:ESA Hubble – Hubble in orbit

天文学者エドウィン・ハッブルの名を冠されたハッブル宇宙望遠鏡は、90年の打ち上げから現在にいたるまで、もっとも功績を挙げた宇宙望遠鏡としてその名前を不動のものとしています。
いわば「宇宙の天文台」といえるハッブル宇宙望遠鏡は、地球上の大気の制約や天候の影響を受けることなく、理想的な天体像を撮影するために計画されました。以来、ハッブル宇宙望遠鏡の撮影したさまざまな写真は、私たちを遥か宇宙のロマンへと導いてくれました。

1.へび座わし星雲『創造の柱』

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出典:Hubble Site – Picture Album: Entire Collection

へび座に位置する“わし星雲”は、低温のガスと塵でできた巨大な三本の柱状星雲です。1995年にハッブル望遠鏡によって撮影された姿は、その美しさから『創造の柱(The Pillars of Creation)』と呼ばれました。
上の画像は、ハッブルの25周年にあわせてNASAが新たに撮影したものです。20年前の画像に比べて、より解像度が増し、欠けていた右上部の角もクリアに撮影できています。

2.キャッツアイ星雲

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出典:Hubble Site – Picture Album: Entire Collection

ウィリアム・ハーシェルによって1786年2月15日に発見されたキャッツアイ星雲は、りゅう座にある惑星状星雲です。現在知られている中で、もっとも複雑な構造を持つ星雲の1つといわれています。

3.ソンブレロ銀河

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出典:Hubble Site – Picture Album: Entire Collection

おとめ座にある銀河を真横から撮影したもの。単なる渦巻き銀河ではなく、楕円銀河の中に円盤が収まった複雑な構造を持っています。

4.エクストリーム・ディープ・フィールド

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出典:Hubble Site – Picture Album: Entire Collection

ハッブルが撮影した究極の深宇宙『エクストリーム・ディープ・フィールド』は、ハッブルに搭載された掃天観測用高性能カメラ(ACS)と広域観測カメラ3(WFC3)を使用することで撮影された画像です。
なんと、5,500個を越える銀河がとらえられているそうです!

5.銀河のバラの花

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出典:Hubble Site – Picture Album: Entire Collection

3つの銀河が、たがいに引きつけあう『銀河のバラ」。大銀河とやや小さい銀河、矮小銀河の3つの銀河がそれぞれの重力の作用でゆがみ、まるでバラの花のような姿に見えます。

6.砂時計星雲

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出典:Hubble Site – Picture Album: Entire Collection

ハッブル宇宙望遠鏡が1995年に撮影した惑星状星雲の1つです。一生を終える恒星が、超新星にならずに赤色巨星となることで、放出されたガスが輝いて見えます。
砂時計の中に、こちらをじっと見つめる“目”があるように見える、そんな形が特徴的です。

7.バタフライ星雲

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出典:Hubble Site – Picture Album: Entire Collection

レースのような羽を広げるバタフライ星雲。さそり座にある双極性の惑星状星雲で、その美しい姿から“天空の蝶”とも呼ばれます。

8.もう1つの『創造の柱』

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出典:Hubble Site – Picture Album: Entire Collection

ハッブル25周年を記念し、NASAは、わし星雲の『創造の柱』を赤外線でも撮影しました。ガスを透過した星雲の姿を確認できたことで、柱の先端部分にある誕生したばかりの星の姿を見ることができます。

9.ホーグの天体

US-SPACE-NEW HUBBLE IMAGE
出典:Hubble Site – Picture Album: Entire Collection

へび座にある代表的な環状銀河の1つ『ホーグの天体』。黄色い中心核の周りを環状銀河が取り巻くという、非常に珍しい姿をしています。

10. 馬頭星雲

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出典:Hubble Site – Picture Album: Entire Collection

ハッブル望遠鏡の広視野カメラでとらえた、馬頭星雲の内部です。赤外線撮影をおこなうことで、暗い姿しか撮影できなかった馬頭星雲の新たな姿が浮き彫りになっています。

11.宇宙の打ち上げ花火

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出典:Hubble Site – Picture Album: Entire Collection

NASAは毎年記念日にはお祝い画像を公開していますが、25周年の今年選ばれたのは、りゅうこつ座の方向約20,000光年の距離に位置する『ウェスターランド2』と呼ばれる星団の画像でした。まさに打ち上げ花火のように、無数の星がきらめいています。

ハッブルも次の世代へ

そして現在、ハッブル宇宙望遠鏡の後継機となるジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が2018年の打ち上げを目指して開発が進められています。赤外線カメラを搭載したウェッブ宇宙望遠鏡は、宇宙誕生からわずか2億年後の光を集めることが可能となっています。
いずれ役目を終えるハッブルですが、ウェッブがその後を継いで、より深い宇宙の姿を私たちに示してくれることでしょう。

『30メートル望遠鏡』が挑む原子の宇宙

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出典:Thirty Meter Telescope – Thirty Meter Telescope

最後に、2024年の稼働を目指して建設中の、超大型望遠鏡『TMT (Thirty Meter Telescope)』をご紹介します。
TMTは有効口径30mという巨大な主鏡をもつ、次世代の光学赤外線超大型望遠鏡です。世界最大を誇った『すばる望遠鏡』の一枚鏡とは異なり、492枚の六角鏡を組み合わせた複合鏡を主鏡とすることで、30mという巨大な口径を実現させています。

“TMTでは、宇宙で最初の星々からなる銀河を調べます。ハッブル宇宙望遠鏡やすばる望遠鏡は、宇宙初期の銀河を多数発見してきていますが、その正体を調べるには、TMTによる分光観測や補償光学を用いた高解像度観測が威力を発揮します。これにより、宇宙の夜明けの時を見るだけでなく、理解することが可能となります。”
出典:国立天文台TMT推進室 – Thirty Meter Telescope (TMT)の概要

ビッグバン後9億年の宇宙の観測を可能とした『すばる望遠鏡』。しかしTMTは、暗黒時代と呼ばれる宇宙誕生後30万年から3億年の姿まで、確認することが期待されています。
そこにあるのは、宇宙で初めて生まれた星「ファーストスター」の姿です。TMTにより、私たちは初めて、宇宙誕生の姿を目にすることになるのかもしれません。

▼『幻想的』な写真ならこちらもオススメ!
まるで『グリム童話』の世界。色覚障害を持つカメラマンが写しだす風景が幻想的

【参考】
Hubble Site – Picture Album: Entire Collection
http://hubblesite.org/gallery/album/entire/
国立天文台TMT推進室 – Thirty Meter Telescope (TMT)の概要
http://tmt.mtk.nao.ac.jp/intro-j.html
三菱電機サイエンスサイト – 暗黒時代を突き抜けろ! 次世代超大型望遠鏡TMTとは
http://www.mitsubishielectric.co.jp/dspace/column/c1010_2.html

目ディア

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『4色型色覚』を持つアーティストが描く絵が美しすぎる!

『4色型色覚』を持つアーティストが描く絵が美しすぎる!

出典:ODDYTYCENTRAL COLLECTING ODDITIES−Tetrachromat Artist Can See 100 Times More Colors Than an Average Human

4色型色覚』という特殊な能力を持つ、女性アーティストの存在をご存知ですか?

彼女が描く美しい絵を通して、私たち常人では見ることができない不思議な色彩の世界を垣間見ることができるのです。もしかしたら、今まで見ていた世界がガラリと変わる……、かも?

彼女の見える色は、普通の人の100倍!

人間の目に見えるのは、通常3原色と言われていますが、アメリカ・カリフォルニア州のサンディエゴに住む画家のConcetta Antico(コンセッタ・アンティコ)さんは、それより1色多い4原色の色覚を持っています。そんな彼女の描く絵は、とにかく色彩が豊か!

それもそのはず、なぜなら彼女は、常人が見ることができる100万色の100倍にあたる1億色を見ることができるからなのです。

では、そもそもなぜ彼女が4原色の色覚を持つことがわかったのでしょうか?
それは、2012年に彼女の主催する絵画教室に参加していた神経学者のWendy Martin(ウェンディ・マーチン)博士が、彼女の描く絵のランダムで不思議な色使いに「なぜこの色を選んだの?」と質問をしたことから始まります。これに対して彼女は、「あなたには、この黄色と紫と青が見えないの?」と答えたんだそう。しかし周囲の人々にとって、そのモチーフ(対象物)は、黄色一色にしか見えなかったんだとか。

彼女は、ほかの人には見ることができないけれど、自分の目に映る色を忠実に絵で表現していたんですね。
その後、色覚の研究をしているワシントン大学医学部のJay Neitz(ジェイ・ナイツ)博士によって、彼女は4色型色覚の持ち主であることが確認されたのです。

彼女だけが見える、4色型色覚の世界とは……?

百聞は一見に如かず!そんな彼女の描く素晴らしい絵の数々を、ご紹介しましょう。

tetrachromacy_02

Galaxy a Go-Go!

tetrachromacy_03

Bulging Budgie Branch!

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Beautiful & Rare… (The Black Swan)

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A Tetrachromat Moon 12-28-12 at 11:52 pm

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Peacock In Heaven’s Meadow…

出典:concetta antico−The Art

彼女の目を通して描かれた4色型色覚の世界は、なんとも言えない魅力的な色彩で溢れています。これらの作品以外にも、下記の彼女のサイトから詳しく見ることができますよ!

concetta antico

4色型色覚は、才能のひとつ!?

ちなみに先述のナイツ博士によると、この力は女性だけが持つことができる能力である可能性が高いのだとか。

一方で、この4原色の色覚は、「世界の女性の2~3%が持っているかもしれない」という説や、「いや、女性は50%で男性は8%が4色の光色素を持つのだ」といった説も……。まだ詳しく解明されていないのが実情ですが、この類まれな能力を持つ彼女は、まさに絵を描くために生まれてきた、といっても過言ではないのかもしれませんね!

特殊な色覚を持つ人々の世界をのぞいてみよう!

4色型色覚の他にも特殊な色覚を持つ人々が存在します。彼らの目に世界はどのように映っているのか、のぞいてみましょう。

▼色覚異常の人々の世界はこちら
色のない世界ってどんなもの? 色覚異常を持つ人のモノの見え方を疑似体験

▼色覚障害のカメラマンの見る世界はこちら
まるで『グリム童話』の世界。 色覚障害を持つカメラマンが写しだす風景が幻想的

▼近視の人の見る世界はこちら
視力0.1の人にはこう見える!? 近視の人が見た世界を再現する絵画が幻想的

▼子どもの目にも注意を向けてみて
気づいてる?気づいていない!子どもの目 実態調査(ロート製薬 商品情報サイト)

【参考】
BUZZAP!−4原色の色覚を持ち、常人の100倍の1億色を視ることのできる女性画家
http://buzzap.jp/news/20141029-concetta-antico-tetrachromat/
ODDYTYCENTRAL COLLECTING ODDITIES−Tetrachromat Artist Can See 100 Times More Colors Than an Average Human
http://www.odditycentral.com/art/tetrachromat-artist-can-see-100-times-more-colors-than-an-average-human.html
Tokyo Fuku−blog−4原色の視覚をもつ女性見つかる
http://tokyo.txt-nifty.com/fukublog/2012/06/post-e30b.html

目のテストに挑戦!

下記のカラーチャートに何種類の色が使われているか、あなたは見分けることができますか?

tetrachromacy2_02
答えはこちら!!

見えた色の数によってはもしかしたら、あなたは「4色型色覚者」かもしれません!

目ディア

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