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『義眼』はコンタクトのように装用するもの!?意外と知らない義眼の基礎知識

『義眼』はコンタクトのように装用するもの!?意外と知らない義眼の基礎知識

出典:PZ C – eye

もしあなたの体の一部が、病気やケガにより失われてしまったとしたらどうしますか?
あまり考えたくないことですが、このような事態は十分に考えられることです。

そして、それが「眼」であった場合、もちいられるのが『義眼』です。今回は、あまり知られていない義眼について、基礎的な知識をまとめてみました。

審美的な理由だけじゃない!『義眼』の役割

「義眼」とは、何らかの原因により眼球を摘出あるいは内容除去手術をおこなった方、または先天的、後天的な理由により眼球の萎縮がおこるなど、眼球機能の喪失が生じてしまった方に対して使用される“人工の眼”のことです。

一般に審美的な理由で使用されると思われがちな義眼ですが、それ以上に大切なのが、眼窩(がんか)や眼瞼(まぶた)の形成状態の維持、骨格の発育をうながすといったことです 。

現在、日本の義眼のほとんどはPMMA(ポリメチルメタクリレート)というアクリル樹脂で作られています。PMMAはコンタクトレンズや眼内レンズにも使用されている素材で、生体融合性が高く、体に害をおよぼすことがありません。

義眼はどのように作られる?

義眼の役割と種類_03
出典:Custom Prosthetic Designs, Inc

では、義眼はどのように作られるのかみてみましょう。

眼球自体が失われてしまった場合には、眼窩(眼球の収まるくぼみ部分)に嵌まるように、半球状の厚みを帯びた形状の義眼を作製します。

また、『眼球ろう』や『眼球萎縮』などの症状で、眼球が残存しているものの義眼が必要な場合は、眼球の上にのせる薄型の義眼もあります。

どちらの場合でも、眼窩(眼球の収まるくぼみ部分)の形状や、どういった状態で眼球が残存しているかは、それぞれのケースで違ってくるため、患者さんに合わせてカスタムメイドすることがほとんどのようです。

中には既製品を選べる場合もありますが、状態によって既製品の使用が不可能であるケースも少なくないこと、しっかりカスタムメイドした方がメリットが大きいことなどから、既製品の取り扱い自体を行っていない義眼作製ラボもあるようです。

そのため、義眼を作る際には、ご自身の状態を踏まえ眼科医や義眼師の方としっかり相談することが大切です。

義眼は埋め込むものではなく、「装用するもの」

義眼の役割と種類_02
出典:Childhood Eye Centre Trust – ARTIFICIAL EYES

義眼は「失くしてしまった眼球の代わりに埋め込むもの」といったイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではなく、コンタクトレンズのように装用するものです。

それも特殊な方法ではなく、コンタクトレンズのように自分でまぶたを引っ張り上げて、付け外しをおこないます。外しにくい場合はスポイトを使用しますが、それもご自身でおこなうことができます。そして、これもコンタクトレンズと同様なのですが、毎日取り外して洗浄することが必要です。

「義眼は埋め込むもので、手術が必要なのでは?」といった不安をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、実際にはこのようにご自身に合ったものを作製し、それを装用して使用します。

ご自身の状態に合った義眼を作製するために型取りをしたり、慣れて安定するまで仮の義眼を入れたりすることはありますが、手術などは必要ありません

義眼についての基礎的な知識をご紹介しました。いかがでしたでしょうか?

義眼は広く医療用の意味を持ちますが、審美的な意味も含めて、その目的の多くはQOL(Quality Of Life=生活の質)を高めるためのものです。

自分に合ったものをしっかりと作ってもらえる、また、コンタクトレンズのように装用して使うもの、と分かれば心理的なハードルも下がるのではないでしょうか。

もしも何らかの病気や事故などで義眼が必要になった場合には、必要以上に恐れずに、眼科医や義眼師にしっかりと相談し、義眼を正しく使用できるようにしましょう。

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【参考】
株式会社 日本義眼研究所
http://www.gigan.co.jp/index.html
義眼クリエイター カジヤマプロテーゼ
http://www.meishi.com/kajiyama/index.html
河村義眼研究所
http://kawamuragigan.com/
アツザワ・プロテーゼ九州
http://art-eye.jp/sp/
医療法人 藤田眼科 – 義眼について
http://www.fujitaec.or.jp/qanda/prostheticlens/
株式会社アツザワプロテーゼ
http://www.atsuzawa.jp/index.html
日本顔面補綴学会
http://square.umin.ac.jp/jamfp/index.htm
E&Aコンタクト義眼研究所 – 義眼の歴史
http://artificialeye119.com/jp/section_2/page_1.html

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19世紀に誕生した新印象派が描く 美しい「点描画」の世界

19世紀に誕生した新印象派が描く 美しい「点描画」の世界

出典:Wikimedia commons

19世紀末から20世紀初めに活躍した画家、ジョルジュ・スーラをご存知ですか?彼が生み出した「点描画」と呼ばれる手法は、色彩の革命を起こしたとも言われるほど画期的なものでした。そんないまなお人々を魅了してやまない、点描画の世界についてご紹介します。

点描画を編み出した新印象派の創始者「ジョルジュ・スーラ」

絵画などを線ではなく点の集合やごく軽いタッチで表現する「点描画」。この手法が登場するまで、印象派と呼ばれる画家たちは、絵の具が混じることで色彩が濁って暗く見えてしまうことを解消するために、「筆触分割」と呼ばれる描画法を用いるのが主流でした。
「筆触分割」は色を混ぜずに絵の具を並べ置くような手法なのですが、スーラはそれを色彩理論や光学理論に基づき発展させ、独自の手法を編み出したのです。

スーラは、色を混ぜれば混ぜるほど暗くなる「加法混色」を避け、少しでも色を鮮やかに見せるために「並置加法混色」と「捕色対比」という方法を用いました。
「並置加法混色(視覚混合)」とはパレットで色を混ぜるのではなく、キャンバスなどに混ぜたい色を点で配置し、“目の中で混合された色彩を見せる”こと。たとえば青の点とオレンジの点は、近くで見るとそれぞれ異なる色に見えますが、遠ざかると混ざり合い、別の一つの色(茶色)に見えるという視覚効果があるのです。

一方の「捕色対比」は、色相環(色をリング状に順序立てて並べた表)の反対側に位置する2色(補色)を配色することです。下記の画像は「マンセル・カラー・システム」と呼ばれる、色相環です。この図でそれぞれ向かい合う色が、補色となります。

印象派_02
出典:Munsell 101 for the artist

たとえば黄緑色の芝生の合間に補色関係に近い紫を用いることで、お互いの色を強調し合う効果が生まれます。スーラは作品全体の調和をとりながら、補色関係にある色を配色することで、明るい色彩を演出することを可能にしたのです。

この手法はやがて新印象派と呼ばれる芸術活動へとつながっていきます。他にも、スーラの友人でもあるポール・シニャック、そして後にフィンセント・ファン・ゴッホも影響を受けたと言われているのです。
そんなスーラをはじめとする新印象派の画家たちの作品をいくつかご紹介します。

ため息が出るほどの美しさ。新印象派の作品とは?

印象派_01
出典:Wikimedia commons

「グランド・ジャット島の日曜日の午後」ジョルジュ・スーラ
こちらはスーラの代表作です。この絵の制作には下書きや習作を多数作るなど、念入りな下準備をしながら2年の月日をかけて描かれたそうです。

印象派_03
出典:Artble

「サーカス」ジョルジュ・スーラ
こちらはスーラの遺作となった作品です。サーカスのゆかいな雰囲気が見事にとらえられていますね!

印象派_4

「フェリックス・フェネオンの肖像」ポール・シニャック
スーラの友人でもあるポール・シニャックの作品です。モデルとなっているフェリックス・フェネオンはスーラの作品を見て「新印象派」と名付けた批評家です。
ちなみにスーラは31歳という若さでこの世を去っており、大作を仕上げるまでに長い時間を要したということもあり、作品の数は多くは残されていないそうです。
新印象派の作品を集めた展覧会は、定期的に行われています。機会があればぜひ実際の作品を間近で見て、そのすごさに触れてみてくださいね!

【参考】
日本文教出版‐高校教科書×美術館(高等学校 美術/工芸)
https://www.nichibun-g.co.jp/column/education/k-bi-museum/k-bi-museum064/
NHKONLINE‐ひるまえほっと “色彩の革命”点描画の世界
https://www.nhk.or.jp/shutoken/hirumae/athot/2013-11/1112.html
ウィキペディア‐
http://bit.ly/1ZLBrbm

文/よしだみすず
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