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あの動物はどんな目を持ってるの? 生き物たちの目の種類を調べてみた

あの動物はどんな目を持ってるの? 生き物たちの目の種類を調べてみた

私たち人間にとって、重要な感覚器官である“目”。そこから得られる情報量は五感の中でも極めて大きく、一説には約80%の割合を持っているともいわれています。
では、ほかの動物はどうなのでしょうか? 私たちの身近にいるペットや野生動物、あるいは昆虫や魚類にいたるまで、“目”を持つ生き物はたくさんいます。
今回は、さまざまな生き物の持つ“目”について調べてみました。

人間の目、実は『カメラ眼』!?

動物の目_2

人間の目は、感覚器系にあたる眼球と、まぶたや結膜などの附属器によって構成されています。眼球の中には光学的役割を果たす角膜、瞳孔、水晶体などの構造のほか、網膜からの神経情報を脳へ伝達する視神経などがあり、極めて繊細な器官によって成り立っています。
こうした構造を持つ目を『カメラ眼』と呼びますが、こうしたカメラ眼を、人間を含む脊椎動物の多くが持っています。
カメラ眼の特徴の1つが、ピント調整機能、いわゆる“絞り”と呼ばれる能力です。こうした光の量を絞る能力と、広い面積を持つ網膜などの光受容組織を持つことで、私たちの目は詳細な視覚能力を持つことができるのです。

目の種類は大きく分けて3種類?

カメラ眼を持つ生き物は脊椎動物だけではありません。例えば、イカやタコなどもカメラ眼を持っています。
しかし、その進化の過程は私たちとは異なり、脊椎動物の目は脳由来の進化を、イカやタコなどの目は皮膚由来の進化を経たと考えられています。こうした複数の異なる系統を持つグループの身体的な特徴が似通う現象は、“収斂進化(しゅうれんしんか)”と呼ばれています。
このように自然界にはさまざまな進化の過程を経た「目」が存在しますが、その種類は大きく分けて3種類だといわれています。
それが『単眼』『複眼』、そして『カメラ眼』です。

動物の目_3
出典:Wikiwand – Ocellus

3種類の目の中で、もっとも原始的な形態を持つ目が『単眼』です。単眼を持つ生物は、ミミズなどの環形生物や多くの軟体動物、節足動物などにみられます。
一口に単眼といってもさまざまなタイプがありますが、大きな特徴は、光受容体が杯状の構造をしており、その外層部分にレンズ構造を備えている点です。単眼にもレンズと網膜は存在しますが、カメラ眼のようにピント調節をおこなうことはできません。
単眼の役割は主に光の方向を知るためのものと考えられていますが、クモのように像を結ぶことができると思われるものまで、その種類は多岐にわたります。
イカやタコも軟体動物ですが、カメラ眼を備えている点を見ても、やはり特殊な進化を経た生物といえるでしょう。

動物の目_4
出典:Nature Time – Dragonfly Eyes

一方、個眼の集合体によって形成されている目が『複眼』です。個眼は“小眼”とも呼ばれますが、六角形あるいは五角形の断面をもつ個眼が集まることで、複眼として機能します。
複眼の特徴は、非常に広い視野を持つことです。トンボの目をイメージするとよくわかりますが、ドーム状の複眼が頭部のほとんどをおおっています。個眼だけでは物体を識別することはできませんが、無数の個眼が集まり複眼となることで、図形の識別能力を備えることができます。
複眼を構成する個眼の数は種によってさまざまですが、飛翔する昆虫の方がより多い傾向があるようです。個眼の数はトンボで2万個前後、ホタルのオスで2千5百個前後、イエバエでは2千個前後といわれています。
ちなみに飛行する昆虫の中には、複眼とともに光感覚器として複数の単眼を持つ例もあります。

動物の目_5
出典:Wikipedia – Vision in fishes

では、魚の場合はどうでしょうか?
魚類も脊椎動物ですから、私たちと同じカメラ眼を持っています。しかし魚類の場合は陸上生物とは異なり、『魚眼』と呼ばれています。
魚眼には私たちの目とは異なる特徴がいくつかあります。まず、水中で生活する魚は目が乾燥することがないため、一部の例外を除いてまぶたを持ちません。また角膜と水の屈折率がほぼ比例するため、角膜を結像には用いず、代わりに水晶体が球形になっています。
いわゆる“魚眼レンズ”の由来は、魚の視点から見た水面上の景色が、屈折率の関係で円く見えることからきています。

野生動物の中で視力が一番いいのは、どの種類?

単眼、複眼、カメラ眼という分け方をするなら、その中でもっとも高い視力を持つのはカメラ眼だといえるでしょう。
またカメラ眼の中には、ネコの目のように瞳孔が縦に収縮する“長円瞳孔(ちょうえんどうこう)”という機能を持つものもいます。この長円瞳孔により、瞳孔を素早く開閉できるとともに、より大きく開くことが可能となっています。
同じカメラ眼でもさまざまな特徴がありますが、こと視力に関しては、カメラ眼以上の性能を持つ目はないといっていいでしょう。

では、カメラ眼を持つ生き物の中で、もっとも優れた視力を持っているのはどの動物なのでしょうか?
実は動物の中でも、空を飛ぶ生き物ほど高い視力を持つと考えられています。哺乳動物の場合だと、鳥類の中でも猛禽類、特にワシやタカなどの視力が優れているといわれています。

動物の目_6
出典:Moment of Science – Eagle Eyes

いかがでしたでしょうか?
私たちの生活から切り離すことのできない、“目”という存在。かのチャールズ・ダーウィンですら『種の起源』の中で一章をつかい、進化の理論の中でも説明することが難しい例として、目のことを取り上げています。
神秘的なまでに高い能力を有する私たちの目ですが、もちろん多くの欠点も抱えています。そして、私たちの目がもちえない能力を持つ生き物も、この世界には数多く存在します。
身近にいるペットやさまざまな生き物たちにとって、あなたの存在はどのように見えているのでしょうか?
いろいろ思いを巡らしてみるのも興味深いですよ。

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トリビア

ペットにはどう見えている!?
人間と動物の見え方の違いを探ってみた!

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私たち人間と動物たちの見ている世界は同じじゃなかった!?
動物、鳥、爬虫類…彼らの視覚や視野、視力など、ものの見え方についてまとめてみました!

人間と動物、同じものを見ても見え方が違うのはナゼ?

光は人間の目に入ることによって、「色」という感覚を引き起こします。つまり、入ってきた光を色情報に変換し、その情報を脳へ送ることではじめて色の識別ができるのです。そしてこの人間の目に見える光(可視光)は、順に「赤・橙・黄・緑・青・藍・紫」と虹のように7色に分けて表現され、ほかの動物とは見える範囲(可視の領域)が異なります。

人間と動物の見え方

人間が色を知覚できるのは、この中の赤・緑・青の3原色の光に対応した感覚(センサー)が人間の目にあるから、と考えられているからなんです。
ちなみに、犬などの哺乳類は2原色(赤・青)、鳥や昆虫などはなんと4原色(赤・緑・青、そして紫外線!!)なんだとか!だから、動物や鳥などによって見え方はさまざまなんですね。

では、実際の動物たちはどんな見え方をしているのか、彼らの知られざる世界をちょっぴりのぞいてみましょう!

動物・鳥類・爬虫類から見た世界って一体どうなっているの?

★犬

犬の視野は片目で140度。両目になると240~250度の広い視野を持っています。人間が紫~青に区別できる色は、青に。緑~赤までの色はすべて黄色に見えてしまうようです。

犬の見え方
出典:Dog Blog World『Can dogs see color – what color is their world?』
▲左側が人間の目、右側が犬の目の見え方

★猫

人間の6分の1程度の光量でも、物を見分けることができる猫。視野は250度で、赤をはっきり識別することはできず、茶色、黄色、青は認識できると考えられています。

人間と動物の見え方の違い
出典:NAUTILUS『How Animals See the World』
▲左側が人間の目、右側が猫の目の見え方

 

★鳥

人には見えない紫外線を見ることができ、視野が広い鳥類。インコの場合、片目の視野で180度、両目になると330度にもなり、人間と同じように色を識別できる能力もあるんだとか。

鳥の見え方
出典:NAUTILUS『How Animals See the World』
▲左側が人間の目、右側が鳥の目の見え方

 

★ヘビ

日中は解像度の低い視界を持つヘビですが、赤外線の光を感知する能力を持っています。だから、暗闇で周囲よりも体温の高い熱を持つ獲物(ねずみやうさぎなど)に反応することができるんです。

ヘビの見え方
出典:NAUTILUS『How Animals See the World』
▲左側が人間の目、右側がヘビの目の見え方

いかがでしたか?
自分が正しいと思って見ていた世界が、実はいろんな見え方をしている…そんなことを想像するだけで、なんだか物のとらえ方も変わって楽しくなりますね。
もっと詳しく知りたい方は、人間と動物の見え方を比較した動画もあるので、チェックしてみては?

▼その他にも動物の目に関する興味深い記事がありますよ。こちらをチェック!
体の大きさよりも走る速度に由来!?哺乳類の“目のサイズ”の秘密
うちのコは大丈夫…? 犬やネコも『ドライアイ』になる!!

▼視界に「あるはずのない影」が見えたら要注意!
目のトラブルについて~飛蚊症~(ロート製薬 商品情報サイト)

【参考】
AQUOS TECHNOLOGY‐『知っておきたい、色の話』http://www.sharp.co.jp/aquos/technology/color/index.html#02
KONICA MINOLTA‐『色色雑学』http://www.konicaminolta.jp/instruments/knowledge/color/
dog actually‐『犬の目で見てみよう』http://www.dogactually.net/blog/2009/11/post-bc31.html
イヌモネコモ‐『【獣医師が解説!】猫の身体の特徴を知ろう「眼・視覚編」』http://inumo-nekomo.jp/life/猫の身体の特徴を知ろう「眼・視覚編」
マイナビニュース‐『インコの特長-「視野が330度」「首を180度回せる」「人間の3~4倍の視力」』http://news.mynavi.jp/news/2013/07/17/202/
Seiko 快適視生活応援団‐『人間と動物では、色の見え方が違うのでしょうか?』http://www.kaiteki-eye.jp/qa/131/
AFP BB News‐『ヘビが赤外線を「感じる」メカニズムが明らかに、米研究』http://www.afpbb.com/articles/-/2710359
右田眼科『ヘビの目』http://www.migita.net/unome/2006-03-30-15-04-06/

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