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健康体でも幻覚は起きる!幻覚が起こるメカニズムを徹底解説

健康体でも幻覚は起きる!幻覚が起こるメカニズムを徹底解説

幻覚は、病気や薬物使用などによってのみ起こるものと思われていますが、どのような人でも条件さえそろえば幻覚を見たり感じたりします。幻覚は夢などではなく、現実に起こっている「五感の混乱」といえるでしょう。

今回は、幻覚が起こるメカニズムについて詳しく解説していきます。

なぜ幻覚が起こるの?

脳は、外から入ってくるさまざまな情報をそれぞれのカテゴリに分け、意味づけをし、再構成することで脳内に「外の世界と思われるもの」を作り出しています。入ってくる情報が増えるに従い、外の世界そのものと、脳内にでき上がる「外界のモデル」は近くなっていきます。

しかしながら、病気や薬物、外傷などにより、脳が「外界のモデル」を作り出す働きに異常が起きるようになると、実際の世界とは違うものを知覚するようになります。

それは視覚に限らず、匂い、音、皮膚などの感覚においても起こります。幽体離脱や金縛りも、幻覚の1つだといえるのです。

脳は失った感覚を補おうとする

なんらかの原因により視覚や嗅覚などを失ってしまった人では、見えるはずのないものが見えたり、するはずのない匂いを感じたりすることがあります。脳は、感覚機能を失った後でも外の世界とつながろうとし、受け取れるはずのない情報を蓄えた記憶から作り出すからです。

脳が失った感覚を補おうとして見たり感じたりする幻覚には、たとえば、視力を失った人が小人や奇妙な顔、シンプルな図形を見るという『シャルル・ボネ症候群』、匂い物質の存在しないところでも匂いがする『異臭症』、切断して失われたはずの手足が痛む『幻肢』などがあります。

幻覚を引き起こす5つの原因

また、特になんらかの感覚機能を失っていない人でも幻覚が起こる場合があり、その原因としては、主に以下のようなものが挙げられます。

●器質的要因

脳の異常によって幻覚を引き起こします。幻覚の原因となる脳関連の疾患には、ナルコレプシーや脳血管障害、レビー小体性認知症などが挙げられます。

●体の疾患によるもの

代謝や内分泌系の全身性疾患に続き、二次的な作用として幻覚が起こる場合があります。

●心因的要因

PTSDを抱えているときや遭難時など、精神が過度のストレスにさらされた際、脳の防衛反応により幻覚を見ることがあります。

●精神病によるもの

統合失調症や感情障害などの精神病では、幻覚を見たり感じたりすることが代表的な症状の1つとなっています。

●薬理的要因

大麻や覚せい剤などの薬物は脳への異常な刺激となり、幻覚を引き起こします。薬物ではありませんが、炎症などの治療薬に使われるステロイド剤によっても、まれに幻覚が起こることがあります。

このほか、カフェインを過剰に摂取すると幻聴が聴こえるといった報告もあります。

幻覚が長期間にわたって続いている場合には、単なる一時的な五感の混乱ではなく、原因となる疾患がないか検討することも必要です。

正常な心身でも長く見つめ合うと幻覚が起きる?!

幻覚_02

イタリアにあるウルビノ大学での実験において、長時間相手の目を見ることにより、正常な人でも幻覚を起こしたという報告があります。

被験者が2人1組のペアになり、向かい合って座る対面グループと、壁に向かって座るグループに分かれ、それぞれ薄暗い部屋に入ります。対面グループでは10分間相手の目を見続け、壁に向かって座るグループでは目の前の壁を見続けます。

その結果、対面グループでは、相手の顔が変形したり、相手の顔に怪物や自分の顔が見えたり、自分が体外離脱したりする経験をしたという回答が得られました。

これと似た方法として、鏡の中の自分の目を10分間見つめる実験がありますが、こちらでも1分も経たないうちに錯視がはじまったと報告されています。

日常生活では、夜間に高速道路をずっと走っているときのような刺激の少ない状態が継続した場合や、長時間眠らずにいた断眠時などにも幻覚が起こります。

心身の状態に問題がない人でも、条件がそろえば正常な反応として幻覚が起こり得るのです。

いかがでしたか?ここまでご紹介してきたとおり、「幻覚は誰にでも起こる可能性があるもの」です。

もし、突然不思議な感覚に捕らわれることがあったら、まずは慌てずに自分の置かれた状況を振り返りましょう。そして、睡眠不足やストレスなど幻覚の原因に思い当たる節があれば、落ち着いてそれらの問題に対処していくことが大切です。

▼幻覚や錯覚についてはこちらの記事もオススメ!
視聴注意!?見る人に幻覚が見える不思議体験『トリップ動画』
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〈参考〉
【科学ニュース】人の目を10分間見つめると幻覚が起こる? | お知らせ | 科学検定
http://www.kagaku-kentei.jp/news_detail/data/175
幻覚 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%BB%E8%A6%9A
においのトラブル | 嗅覚外来
http://nioi.world/trouble

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顔の色や体の大きさが変わる!?『不思議の国のアリス症候群』とは

顔の色や体の大きさが変わる!?『不思議の国のアリス症候群』とは

『不思議の国のアリス症候群』とは、ものの見え方、自分の体の大きさなどがいつもと違うように感じる病気です。

『不思議の国のアリス』のお話には、薬を飲むとアリスの体が小さく縮んだり大きくなったりする有名なシーンがあります。不思議の国のアリス症候群という病名は、このシーンと症状の特徴が重なることから名づけられました。多くは一過性ですが、脳の異常などが原因の場合は長く続くこともあります。

今回はこの不思議な病気について見ていきましょう。

ものの大きさ・形の見え方・時間感覚に異常が

アリス_02

不思議の国のアリス症候群の症状を持つ人は、ものが歪んで見えたり、体の大きさの感覚が変わったり、世界がスローモーションで動いているように感じたりします。

これらの症状は、エプスタイン・バール(EB)ウイルスに感染した患者で、中枢神経系に炎症が起きた際に見られたという報告が多数あります。

日本では幼少期にEBウイルスにかかることが多いため、「母親が自分より小さく見えた」「時計が歪んで見えた」「スローモーションになった」などと感じたことのある人は意外に多いかもしれません。

また、人によっては、空中に浮かぶような感覚があったり、色覚異常により人の顔が緑色に見えたりすることもあります。しかし、これらの症状はほとんどが一過性のため、「気のせい」として見逃されているケースも多くあります。

背景に脳の異常など深刻な病気があることも

アリス_03

『不思議の国のアリス症候群』が起こるメカニズムは、実はまだはっきりとは解明されていません。しかし、特に大人になっても上記のような症状が定常的に現れる場合、ほかの病気が隠れている可能性があります。

EBウイルスの感染以外に考えられる原因は、脳炎や脳腫瘍、統合失調症、重度の離人症(自分が自分の観察者になるような感覚を持つ精神的な病気)などです。また、てんかんの発作や片頭痛の前兆として不思議の国のアリス症候群の症状が現れる場合、空間を把握する脳の部分に異変があるケースもあります。

お子さんが症状を訴え続ける、または、大人になってからも繰り返し症状が現れる、といった場合は、小児科、脳神経外科、神経内科、精神科などの受診を検討しましょう。

著者ルイス・キャロルもこの病気だったかもしれない

『不思議の国のアリス』を書いたルイス・キャロル自身も、この病気を抱えていたのではないかといわれています。もしそれが本当なら、アリスの体が大きくなったり小さくなったりするのも、彼の体験した世界ということになります。

この病気がなければ、あの愛らしいアリスも不思議な夢のお話も、存在していなかったのかもしれません。

不思議の国のアリス症候群が現れるメカニズムとしては、脳の空間認識力や想像力が異常に作用している、とも考えられています。

私たちは、目に映っているものをそのまま見ている気がしていますが、実はそうではありません。実際には目から得られた刺激をもとに脳が世界を再構成したもの知覚しているので、このように錯覚や幻覚ともいえる症状が起きるのかもしれませんね。

▼“錯覚”にまつわるお話は、ほかにもこんなにあります!
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▼見え方がおかしいな…?と感じたら要注意!
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〈参考〉
不思議の国のアリス症候群 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/不思議の国のアリス症候群
子どもにみられがちな不思議な病気、「不思議の国のアリス症候群」とは?|ベネッセ教育情報サイト
http://benesse.jp/kosodate/201511/20151126-1.html
【健百】「不思議の国のアリス症候群」とは? | あなたの健康百科
http://kenko100.jp/articles/120302001408/#gsc.tab=0
図解入門よくわかる精神医学の基本としくみ – 武井茂樹 – Google ブックス
http://bit.ly/2si30Li

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