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あなたの見る夢は白黒?それともカラー?夢にまつわる『色』のお話

あなたの見る夢は白黒?それともカラー?夢にまつわる『色』のお話

睡眠中にだけ出現する、「夢」というもう1つの世界。あなたの見る夢はフルカラーでしょうか、それともモノクロームの世界なのでしょうか。私たちは見た夢のほとんどを忘れているといわれますが、それでも夢という体験の一部を記憶しています。

人は夢をカラーで見るのか、それとも白黒の世界として見るのか。今回はさまざまな角度から、夢の不思議に迫ってみました。

カラーテレビの普及で夢がカラーになった?

そもそも白黒の夢とは、どういう心理的な構造から生まれるのでしょうか。色覚異常などの症状を持つ人ならともかく、一般の方々は皆、世の中をカラーで認識しながら生活をしています。ごく普通に考えれば、夢もカラーであることの方が自然な気がしませんか?

しかし近年おこなわれた研究では、夢をカラーで見るか白黒で見るかは、世代によって異なるという結果が報告されています。その理由となるのが、なんと“テレビ”なのだそうです。

白黒の夢、カラーの夢_02

人が夢をカラーで見るのか、それとも白黒で見るのかを確かめる実態調査は、1993年と2009年に2度に分けておこなわれ、それぞれの世代にどのような変化が現れるのかが調査されました。

1993年の調査は男性1194人、女性883人、10歳から85歳までの被験者を対象におこなわれ、16年後の2009年は男性596人、女性732人、11歳から85歳までの被験者を対象としておこなわれました。

その結果、30歳未満の被験者の約80%がカラーの夢を見たと答えましたが、世代と共に数値は減少し、60代ではカラーの夢を見たと答えた被験者は20%にまで減少したそうです。この調査はアメリカ心理学会(APA)の機関誌で発表され、その中で世代間における夢の違いは、カラーテレビの普及によるものだという報告がおこなわれたのです。

白黒の夢、カラーの夢_03

また1915年から1950年頃にかけておこなわれた別の研究では、人々が見る夢の大半が白黒だったという記録が残されています。

確かに世界初のテレビのカラー放送は1954年にアメリカのWNBC局でおこなわれ、それ以前のテレビは全て白黒でしたから、時代的には符合しているようにも感じられます。ただ、白黒テレビの普及する以前には、人がどのような夢を見ていたかも気になるところですね。

夢の色彩には人の内面が現れる?

意識の研究者であるカーチス・ホフマン博士と神経生物学者のロバート・ホス氏が2004年に発表した共同研究によれば、レム催眠から起こされたばかりの被験者の70%に明確な色の記憶があり、13%にはボンヤリとした色の記憶が見られたのだそうです。この研究では、人が見る夢のなんと83%までがカラーである可能性が示されています。

そして同じ研究の中では、色彩には“無意識の心理的反応”が現れるとしています。共同研究者のホス氏は、夢や魂を心理・生物学の観点から研究する試みをおこなっており、色に人間の“生理”と“心理”が現れると考えています。

白黒の夢、カラーの夢_04
出典:The Significance of Color in Dreams

論文に載せられた上のチャートでは、心理的には紫に近づくほどエモーショナルな部分は冷たさを示し、赤へ近づくほど熱さを示すとされています。また生理的には、紫に近づくほど自律神経系は副交感系に近づき、赤へ近づくほど交感神経系に近づきます。

副交感神経は休息中やリラックスしている時に優位となり、交感神経は活動中やストレスを感じている時に優位に働きますから、心理的な色と生理的な色の感覚がお互いを補うように推移しているというわけです。

夢は科学で解明できる?

dream_05

かつて精神分析学派の創始者であるジークムント・フロイトは、夢のことを「顕在夢」と呼び、無意識的に抑圧された願望だと考え、またカール・グスタフ・ユングは、夢を「集合的無意識をイメージで把握する重要な方法」だと考えました。

現在では夢を脳科学などで解き明かそうとする試みも盛んにおこなわれていますが、かといって夢を見るメカニズムが解明されているわけではありません。

何にもまして「夢」には神秘的なイメージを喚起する力があり、つねに想像力を刺激してくれます。いつの日か夢を見るシステムが解明される日が来るかもしれませんが、違う意味での「夢」が失われる気もします。

今回ご紹介した夢と色に関する研究の中にも、どこかに見落とした真実の一端が隠されているのかもしれません。あなたの見る夢はカラーですか?モノクロームですか?それとも……?

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トップアスリートに不可欠な能力 『スポーツビジョン』とは?
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【参考】
APA PsyNET – Record Display
http://psycnet.apa.org/psycinfo/2011-10976-001/
The Significance of Color in Dreams
http://www.dreamscience.org/articles/Significance%20of%20Color%20in%20Dreams.pdf
科学ものおきば – モノクロテレビ世代はカラーの夢を見るか?
http://www.riverplus.net/sci/2008/10/post_214.html
医療情報 – 夢分析
http://smart-hearing.sakura.ne.jp/www.iryou-jyouhou.com/glossary/14/3/32138626.html

目のテストに挑戦!

下記のカラーチャートに何種類の色が使われているか、あなたは見分けることができますか?

tetrachromacy2_02
答えはこちら!!

見えた色の数によってはもしかしたら、あなたは「4色型色覚者」かもしれません!

目ディア

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19世紀に誕生した新印象派が描く 美しい「点描画」の世界

19世紀に誕生した新印象派が描く 美しい「点描画」の世界

出典:Wikimedia commons

19世紀末から20世紀初めに活躍した画家、ジョルジュ・スーラをご存知ですか?彼が生み出した「点描画」と呼ばれる手法は、色彩の革命を起こしたとも言われるほど画期的なものでした。そんないまなお人々を魅了してやまない、点描画の世界についてご紹介します。

点描画を編み出した新印象派の創始者「ジョルジュ・スーラ」

絵画などを線ではなく点の集合やごく軽いタッチで表現する「点描画」。この手法が登場するまで、印象派と呼ばれる画家たちは、絵の具が混じることで色彩が濁って暗く見えてしまうことを解消するために、「筆触分割」と呼ばれる描画法を用いるのが主流でした。
「筆触分割」は色を混ぜずに絵の具を並べ置くような手法なのですが、スーラはそれを色彩理論や光学理論に基づき発展させ、独自の手法を編み出したのです。

スーラは、色を混ぜれば混ぜるほど暗くなる「加法混色」を避け、少しでも色を鮮やかに見せるために「並置加法混色」と「捕色対比」という方法を用いました。
「並置加法混色(視覚混合)」とはパレットで色を混ぜるのではなく、キャンバスなどに混ぜたい色を点で配置し、“目の中で混合された色彩を見せる”こと。たとえば青の点とオレンジの点は、近くで見るとそれぞれ異なる色に見えますが、遠ざかると混ざり合い、別の一つの色(茶色)に見えるという視覚効果があるのです。

一方の「捕色対比」は、色相環(色をリング状に順序立てて並べた表)の反対側に位置する2色(補色)を配色することです。下記の画像は「マンセル・カラー・システム」と呼ばれる、色相環です。この図でそれぞれ向かい合う色が、補色となります。

印象派_02
出典:Munsell 101 for the artist

たとえば黄緑色の芝生の合間に補色関係に近い紫を用いることで、お互いの色を強調し合う効果が生まれます。スーラは作品全体の調和をとりながら、補色関係にある色を配色することで、明るい色彩を演出することを可能にしたのです。

この手法はやがて新印象派と呼ばれる芸術活動へとつながっていきます。他にも、スーラの友人でもあるポール・シニャック、そして後にフィンセント・ファン・ゴッホも影響を受けたと言われているのです。
そんなスーラをはじめとする新印象派の画家たちの作品をいくつかご紹介します。

ため息が出るほどの美しさ。新印象派の作品とは?

印象派_01
出典:Wikimedia commons

「グランド・ジャット島の日曜日の午後」ジョルジュ・スーラ
こちらはスーラの代表作です。この絵の制作には下書きや習作を多数作るなど、念入りな下準備をしながら2年の月日をかけて描かれたそうです。

印象派_03
出典:Artble

「サーカス」ジョルジュ・スーラ
こちらはスーラの遺作となった作品です。サーカスのゆかいな雰囲気が見事にとらえられていますね!

印象派_4

「フェリックス・フェネオンの肖像」ポール・シニャック
スーラの友人でもあるポール・シニャックの作品です。モデルとなっているフェリックス・フェネオンはスーラの作品を見て「新印象派」と名付けた批評家です。
ちなみにスーラは31歳という若さでこの世を去っており、大作を仕上げるまでに長い時間を要したということもあり、作品の数は多くは残されていないそうです。
新印象派の作品を集めた展覧会は、定期的に行われています。機会があればぜひ実際の作品を間近で見て、そのすごさに触れてみてくださいね!

【参考】
日本文教出版‐高校教科書×美術館(高等学校 美術/工芸)
https://www.nichibun-g.co.jp/column/education/k-bi-museum/k-bi-museum064/
NHKONLINE‐ひるまえほっと “色彩の革命”点描画の世界
https://www.nhk.or.jp/shutoken/hirumae/athot/2013-11/1112.html
ウィキペディア‐
http://bit.ly/1ZLBrbm

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