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人間の脳力ってスゴイ! 努力の画家『エスレフ・アーマガン』

人間の脳力ってスゴイ! 努力の画家『エスレフ・アーマガン』

出典:L.I.S.A.

色鮮やかに描かれたこちらの1枚の絵をよ~くご覧ください。一見すると普通の作品なので、「これがなにか?」と思いがちですが、実は驚くべき秘密が隠されているのです。

今回は、この絵を描いた画家のエスレフ・アーマガンさんに迫ります。人間の持つ脳力の底知れぬ可能性に、きっと驚愕すること間違いなし!

見えないのに絵が描ける?天才画家がトルコにいた!

エスレフ・アーマガン_02

出典:Esref Armagan officialsite

これらの絵の作者は、トルコ在住のエスレフ・アーマガンさん(1953年~)。
彼の描く色鮮やかな絵に魅了されたファンは世界中にいます。

しかし、驚くことなかれ!実は、彼は生まれつき目が見えない『盲目の画家』なのです。

なぜ目が見えないのに、このような美しい絵を描くことができるのでしょうか。

彼はまず、描く物の手ざわりを確かめてから、頭でイメージを描きます。そしてそれを鉛筆でデッサンし、おおまかな構図を決めると、手や指を絵筆の代わりにして、丁寧に1色1色、色をつけていくそうです。

この独自の手法は、「目が不自由でも画家になりたい!」と夢をあきらめきることができなかったアーマガンさんが、35年かけて身につけたそうです。想像を絶するほどの努力をされてきたことがわかりますね。

目が見えないのに、なぜ物の色がわかるのか?

エスレフ・アーマガン_03

出典:NEW YORK TIMES

ここでもうひとつ疑問がわいてきます。生まれてから今まで1度も目が見えたことがないにも関わらず、どうして景色や物の色がわかるのでしょうか?

アーマガンさんの類まれな能力に興味をもったアメリカの神経学者たちが、彼が絵を描いている時の脳の活動を分析しました。すると、今まで物を見たことがないにも関わらず、脳の視覚野(物を見た時の情報が処理される場所)が活発に活動していたことがわかったそうです。

目からの情報ではなく、触れる(時に耳を傾ける)ことで色彩までも想像して描くことができるようになったというのですから、驚きですよね。

ちなみに上のご本人が写っている画像は、車メーカーのボルボが彼に新型車「S60」に触れてもらい、感じたまま絵を描いてもらったもの。車を描くのは初めてだったというアーマガンさんですが、プロモーションの一環としてCMにもなり、話題となりました。

それでは、最後にそのほかの彼の作品をご紹介しましょう!

エスレフ・アーマガン_04
出典:Esref Armagan

エスレフ・アーマガン_05
出典:Esref Armagan officialsite

エスレフ・アーマガン_06
出典:Esref Armagan

人間の脳力はまだまだ理屈では説明できない、無限の可能性を秘めているようですね!

▼不思議な能力をもつ画家は他にも……!
『4色型色覚』を持つアーティストが描く絵が美しすぎる!
幻想的な数々の絵画に隠されたヒミツ あの天才画家は実は白内障だった!?

▼子どもにも視力低下が増えています!
ライフスタイルの変化で、クラスの約4人に1人がメガネっ子(ロート製薬 商品情報サイト)

【参考】
ロケットニュース24-手の感覚だけで描く目が見えない画家の絵がスゴイ
http://rocketnews24.com/2010/08/26/手の感覚だけで描く目が見えない画家の絵がスゴ/

文/よしだみすず
目ディア

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19世紀に誕生した新印象派が描く 美しい「点描画」の世界

19世紀に誕生した新印象派が描く 美しい「点描画」の世界

出典:Wikimedia commons

19世紀末から20世紀初めに活躍した画家、ジョルジュ・スーラをご存知ですか?彼が生み出した「点描画」と呼ばれる手法は、色彩の革命を起こしたとも言われるほど画期的なものでした。そんないまなお人々を魅了してやまない、点描画の世界についてご紹介します。

点描画を編み出した新印象派の創始者「ジョルジュ・スーラ」

絵画などを線ではなく点の集合やごく軽いタッチで表現する「点描画」。この手法が登場するまで、印象派と呼ばれる画家たちは、絵の具が混じることで色彩が濁って暗く見えてしまうことを解消するために、「筆触分割」と呼ばれる描画法を用いるのが主流でした。
「筆触分割」は色を混ぜずに絵の具を並べ置くような手法なのですが、スーラはそれを色彩理論や光学理論に基づき発展させ、独自の手法を編み出したのです。

スーラは、色を混ぜれば混ぜるほど暗くなる「加法混色」を避け、少しでも色を鮮やかに見せるために「並置加法混色」と「捕色対比」という方法を用いました。
「並置加法混色(視覚混合)」とはパレットで色を混ぜるのではなく、キャンバスなどに混ぜたい色を点で配置し、“目の中で混合された色彩を見せる”こと。たとえば青の点とオレンジの点は、近くで見るとそれぞれ異なる色に見えますが、遠ざかると混ざり合い、別の一つの色(茶色)に見えるという視覚効果があるのです。

一方の「捕色対比」は、色相環(色をリング状に順序立てて並べた表)の反対側に位置する2色(補色)を配色することです。下記の画像は「マンセル・カラー・システム」と呼ばれる、色相環です。この図でそれぞれ向かい合う色が、補色となります。

印象派_02
出典:Munsell 101 for the artist

たとえば黄緑色の芝生の合間に補色関係に近い紫を用いることで、お互いの色を強調し合う効果が生まれます。スーラは作品全体の調和をとりながら、補色関係にある色を配色することで、明るい色彩を演出することを可能にしたのです。

この手法はやがて新印象派と呼ばれる芸術活動へとつながっていきます。他にも、スーラの友人でもあるポール・シニャック、そして後にフィンセント・ファン・ゴッホも影響を受けたと言われているのです。
そんなスーラをはじめとする新印象派の画家たちの作品をいくつかご紹介します。

ため息が出るほどの美しさ。新印象派の作品とは?

印象派_01
出典:Wikimedia commons

「グランド・ジャット島の日曜日の午後」ジョルジュ・スーラ
こちらはスーラの代表作です。この絵の制作には下書きや習作を多数作るなど、念入りな下準備をしながら2年の月日をかけて描かれたそうです。

印象派_03
出典:Artble

「サーカス」ジョルジュ・スーラ
こちらはスーラの遺作となった作品です。サーカスのゆかいな雰囲気が見事にとらえられていますね!

印象派_4

「フェリックス・フェネオンの肖像」ポール・シニャック
スーラの友人でもあるポール・シニャックの作品です。モデルとなっているフェリックス・フェネオンはスーラの作品を見て「新印象派」と名付けた批評家です。
ちなみにスーラは31歳という若さでこの世を去っており、大作を仕上げるまでに長い時間を要したということもあり、作品の数は多くは残されていないそうです。
新印象派の作品を集めた展覧会は、定期的に行われています。機会があればぜひ実際の作品を間近で見て、そのすごさに触れてみてくださいね!

【参考】
日本文教出版‐高校教科書×美術館(高等学校 美術/工芸)
https://www.nichibun-g.co.jp/column/education/k-bi-museum/k-bi-museum064/
NHKONLINE‐ひるまえほっと “色彩の革命”点描画の世界
https://www.nhk.or.jp/shutoken/hirumae/athot/2013-11/1112.html
ウィキペディア‐
http://bit.ly/1ZLBrbm

文/よしだみすず
目ディア

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