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乗り物酔いは「目」から起こる? 酔いと視覚の関係を調べてみた

乗り物酔いは「目」から起こる? 酔いと視覚の関係を調べてみた

乗り物酔いのひどかった人は、子どものころ「窓の景色を見ていなさい」と言われたことはないでしょうか。でも考えてみれば、窓の景色を見ることで、どうして乗り物酔いがやわらぐのでしょう?そこには、視覚と乗り物酔いとの関係があるようなのです。

知ればわかる乗り物酔いの理由

私たちの平衡感覚は、内耳にある「三半規管」によって保たれています。乗り物酔いは、不規則な加速や揺れなどが三半規管を混乱させ、その結果引き起こされる“自律神経の失調状態”のことだといわれています。
その特徴から『加速病』や『動揺病』とも呼ばれる乗り物酔いですが、乗り物酔いを引き起こす人間の平衡感覚に視覚情報は無関係なのでしょうか?

例えば、“映像酔い”という言葉があります。FPS(ファースト・パーソン・シューティングゲーム)など動きの激しいゲームのプレイ中に、乗り物酔いに似た症状を経験した方も少なくないでしょう。
これは、体に物理的な加速や揺れなどの刺激があたえられなくても、三半規管と平衡感覚の間にズレが現れることを示しています。また、「動いている乗り物の中で読書や携帯ゲームなどに熱中していると酔いやすい」という方もいらっしゃると思います。

乗り物酔い_02

実は乗り物酔いには、平衡感覚の他にも“視覚”が大きく関係しています。
内耳にある三半規管は、「前半規管」、「後半規管」、「外半規管」という3つの半規管により形成されていますが、これらの器官は主に“回転による加速度”を受容しています。また、内耳には「耳石器」と呼ばれる器官も存在しており、耳石器は“縦軸の加速度”を受容しています。例えば、エレベーターに乗った時などの加速度を受容している器官が耳石器なのです。
こうした身体感覚に加えて、乗り物酔いに深く関係しているのが、目を通して脳に送られる視覚情報だということができます。

乗り物酔いの予防には、視覚情報を得ることも必要?

乗り物酔い_03

車を運転する人が酔わないのは、視覚情報により車の動きをあらかじめ把握することができているためです。逆に同乗者が車酔いを起こしてしまうのは、車の動きを視覚から得ていないためです。
つまり同乗者が車酔いを起こしてしまうのは、視覚情報から車の動きを予測できず、身体感覚との間にズレが生じて混乱を起こしてしまうからなのです。
子どものころに窓の外の景色を見るようにいわれたのは、こうした視覚から得る情報が乗り物酔いを避けるために必要だということがわかっていたから、かもしれませんね。

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【参考】
快適視生活応援団 – 乗り物酔いに視覚が関係していると聞きましたが、本当ですか?
http://www.kaiteki-eye.jp/qa/132/
乗り物酔い研究室 – 乗り物酔いについて
http://www.norimonoyoi.jp/about/

目ディア

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“目の色”が違えば“見える色”も違う!?
眼科医が教える目の不思議

“目の色”が違えば“見える色”も違う!?<br />眼科医が教える目の不思議

黒い瞳と青い瞳……。
瞳の色は、顔の印象を大きく左右しますが、その違いって、外側から見える色だけ?
瞳の色が違うなら、見える色も違ってくるのではないか?
素朴な疑問を眼科医・岡野先生にぶつけてみると、納得!の答えが見えてきました。

見え方の違いに迫る第一歩!そのカギを握るのが「眩しさ」

ラグビーワールドカップの真っ最中。
プレイを見ていると、目の下に黒いシールを貼って挑む、白人選手に気がつきます。
これは「アイブラック(Eye Black)」などと呼ばれ、日本人選手がつけていることもありますが、とりわけ欧米人選手に多く見られるのは、「アイブラック」が、眩しさを軽減させるアイテムだからです。

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出典:Wikipedia−『Eye black』

サングラスを例にしても、日本人に比べ、欧米人のほうが、圧倒的に利用率が高い。
日本人の場合、ファッション目的のためにサングラスを掛ける人が少なくありませんが、欧米人は、日差しが降り注ぐ炎天下にサングラスなしでは、眩しくて仕方がないのです。

目の色を決めるのは「虹彩」に含まれる色素量!多いほど黒みが強い

眩しさは言うまでもなく、目から伝わる刺激において、日本人と欧米人との間に感じ方の差が生じるワケは、目の色の違いにあります。

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出典:Wikipedia−『虹彩』

目の色はそもそも、目の内部にある「虹彩」という組織の色で決まります。
虹彩に含まれるメラニン色素の量が多ければ多いほど、黒みを帯びた色となるため、欧米人に多い青や緑色の瞳に比べ、日本人に多い黒みの強い瞳のほうが、色素量が多いことになります。
この虹彩、目に入ってくる光の量を調整する役目を担っていますが、黒みが強いほうが光を通しづらいという特徴があるため、日本人のほうが、眩しさに強いのです。

例の画像を見れば納得!光の調節量が違えば、見える“色”も違ってくる

さて、「目の色の違い」と「感じる眩しさの違い」についてお話ししましたが、感じる眩しさが違えば、見え方にも多少、違いが生じます。

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出典:WIRED−THE SCIENCE OF WHY NO ONE AGREES ON THE COLOR OF THIS DRESS

少し前にネットで話題となり、この『目ディア』でも取り上げた画像。
これは脳のバイアスによって、色の見え方が異なるといったカラクリですが、画像の明度を変えてみると、実際の色も変わっていきます。
前述の通り、目の色を決める虹彩は、光の量を調整する組織ですから、目の色の違いによって内部に入ってくる光の量が変われば、見える色が若干、異なったとしても不思議はないのです。

ISOの実験で明らかに?青い瞳のほうが、赤い色をよく見分ける!?

もう一つ、虹彩による光の調節量とは別に、虹彩の色=目の色そのものが、見え方を左右させるといった説があります。
多くの分野において、国際的な標準規格を定める国際標準化機構(ISO)がおこなった実験によれば、「黒い目よりも青い目の方が、赤い色については、4倍の色素視感力があるらしい」という結果が出たと言うのです。

語尾の「らしい」が示す通り、その理由は、はっきり解明されていません。
岡野先生は、虹彩の色そのものが、一種の“色メガネ”のような役割を果たしているのではないか?と推察しているそう。

青い瞳=青い虹彩を持つ人は、青いサングラスをして世界を見ている!?

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“色メガネ”と言っても、慣用句の話ではありません。
例えば、黄色い色をしたサングラスをかけて世界を見ると、黄色いモノや、何色にも染まることができる白いモノは、サングラス通りに黄色く見える一方、赤や青の色みを持つモノのほうが、かえって際立って見えます。

つまり国際標準化機構の言う、「青い瞳のほうが、赤い色について、4倍の色素視感力がある」というのは、青い色のサングラスをかけて世界を見ている状態。
大げさに言ってしまえば、虹彩の色と同化する青とは別の色、すなわち赤い色が、際立って見えているということではないか?という推察です。

ただ、目に見えている色は、見ている“その人自身”にしかわかりません。
同じ瞳の色を持つ日本人同士であっても、信号機の横断OKを示す色を「青!」と言う人がいたり、「緑!」と言う人がいたりと個人差があるのと一緒。
見る人によって、感覚や表現に違いがあるため、そもそも「この色は何色なのか」、一つの答えなんて存在しないのです。

▼日本人と欧米人の目の違いについてはこちら
ただの“おしゃれ”や“かっこつけ”では なかった!? 欧米人の『サングラス事情』
うさぎの目はなぜ赤い? 日本人の目は焦げ茶が多い? 瞳の色の違いには理由があった!
日本人は欧米人に比べて眼球が大きい!? サイズを知れば見えてくる、コンタクトによる健康被害

▼目の錯覚による見える色の違いについてはこちら
同じ色なのに違って見える!? 驚きの錯視と色の世界
モノクロ写真がカラーに見える!? 残像を利用した『色錯覚』動画がおもしろい!

▼目の色を変えるといえば「カラコン」!正しく利用できていますか?
知らないと怖い!カラーコンタクトレンズとの正しい付き合い方(ロート製薬 商品情報サイト)

取材・文/大谷享子
目ディア

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