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顔の色や体の大きさが変わる!?『不思議の国のアリス症候群』とは

顔の色や体の大きさが変わる!?『不思議の国のアリス症候群』とは

『不思議の国のアリス症候群』とは、ものの見え方、自分の体の大きさなどがいつもと違うように感じる病気です。

『不思議の国のアリス』のお話には、薬を飲むとアリスの体が小さく縮んだり大きくなったりする有名なシーンがあります。不思議の国のアリス症候群という病名は、このシーンと症状の特徴が重なることから名づけられました。多くは一過性ですが、脳の異常などが原因の場合は長く続くこともあります。

今回はこの不思議な病気について見ていきましょう。

ものの大きさ・形の見え方・時間感覚に異常が

アリス_02

不思議の国のアリス症候群の症状を持つ人は、ものが歪んで見えたり、体の大きさの感覚が変わったり、世界がスローモーションで動いているように感じたりします。

これらの症状は、エプスタイン・バール(EB)ウイルスに感染した患者で、中枢神経系に炎症が起きた際に見られたという報告が多数あります。

日本では幼少期にEBウイルスにかかることが多いため、「母親が自分より小さく見えた」「時計が歪んで見えた」「スローモーションになった」などと感じたことのある人は意外に多いかもしれません。

また、人によっては、空中に浮かぶような感覚があったり、色覚異常により人の顔が緑色に見えたりすることもあります。しかし、これらの症状はほとんどが一過性のため、「気のせい」として見逃されているケースも多くあります。

背景に脳の異常など深刻な病気があることも

アリス_03

『不思議の国のアリス症候群』が起こるメカニズムは、実はまだはっきりとは解明されていません。しかし、特に大人になっても上記のような症状が定常的に現れる場合、ほかの病気が隠れている可能性があります。

EBウイルスの感染以外に考えられる原因は、脳炎や脳腫瘍、統合失調症、重度の離人症(自分が自分の観察者になるような感覚を持つ精神的な病気)などです。また、てんかんの発作や片頭痛の前兆として不思議の国のアリス症候群の症状が現れる場合、空間を把握する脳の部分に異変があるケースもあります。

お子さんが症状を訴え続ける、または、大人になってからも繰り返し症状が現れる、といった場合は、小児科、脳神経外科、神経内科、精神科などの受診を検討しましょう。

著者ルイス・キャロルもこの病気だったかもしれない

『不思議の国のアリス』を書いたルイス・キャロル自身も、この病気を抱えていたのではないかといわれています。もしそれが本当なら、アリスの体が大きくなったり小さくなったりするのも、彼の体験した世界ということになります。

この病気がなければ、あの愛らしいアリスも不思議な夢のお話も、存在していなかったのかもしれません。

不思議の国のアリス症候群が現れるメカニズムとしては、脳の空間認識力や想像力が異常に作用している、とも考えられています。

私たちは、目に映っているものをそのまま見ている気がしていますが、実はそうではありません。実際には目から得られた刺激をもとに脳が世界を再構成したもの知覚しているので、このように錯覚や幻覚ともいえる症状が起きるのかもしれませんね。

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〈参考〉
不思議の国のアリス症候群 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/不思議の国のアリス症候群
子どもにみられがちな不思議な病気、「不思議の国のアリス症候群」とは?|ベネッセ教育情報サイト
http://benesse.jp/kosodate/201511/20151126-1.html
【健百】「不思議の国のアリス症候群」とは? | あなたの健康百科
http://kenko100.jp/articles/120302001408/#gsc.tab=0
図解入門よくわかる精神医学の基本としくみ – 武井茂樹 – Google ブックス
http://bit.ly/2si30Li

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トリビア

男女で色の見え方が違うって本当?
色覚の違いに性差がある理由

男女で色の見え方が違うって本当?<br />色覚の違いに性差がある理由

「男性と女性は違う生き物」なんて言う人もいますが、実際に男性と女性は異なる世界を感じながら生活しているのかもしれません。

近年おこなわれた研究によると、色の見分け方には男女で違いがあるらしいことがわかりました。その違いには、どうやら男女間における進化の影響があるようなのです。

女性は男性より多くの色を見ることができる?

男女で色の見え方に違いがある――そんな研究結果を発表したのは、ニューヨーク州立大学ブルックリン校のイズリエル・エイブラモフ心理学教授。

正常色覚を持つ16歳以上の若い男女を対象におこなわれた一連の研究では、色の識別と動体認識を中心とした調査の中で、個体差だけでは説明のつかない男女の見え方の違いがあることが示唆されました。

gender differences_02
出典:RGB|CMY Digital Color Atlas | Blog – Becoming a Colorist

研究によると、おおよそ全ての色について女性は男性よりも色を識別する能力に優れており、より細かな色の違いを見分けることができたそうです。

では、なぜ男女で色の見え方が異なるのでしょうか? エイブラモフ教授によると、男女間における『可視スペクトル』のとらえ方の違いが、このような結果として現れているのだとか。
エイブラモフ教授は、その理由についてこう述べています。

“「可視スペクトルのほぼ全域にわたって、同じ色相を知覚するのに男性は女性よりやや長い波長を必要とする」”

出典:ナショナルジオグラフィック日本版サイト – 男性と女性、ものの見え方に違い

この波長の長さの違いにより、女性はより詳細な色を識別する能力に秀でていると考えられるのです。

また、視覚的には波長が長いほど“暖かい色”として現れるため、男女で異なる波長の捉え方は、色の認識にも微妙な違いとなって現れます。
具体的には、女性は黄色、緑色、青色といった色の識別能力が男性に比べてより高く、男性はオレンジ色が女性に比べて赤みがかった色彩に感じられるなど、やや暖色寄りの色となって認識されるらしいのです。

ちなみに、通常よりも多い色覚を持つ『4色型色覚』の割合も、男性より女性の方が高いということがわかっています。

▼『色覚』おもしろコラムはコチラ
まるで『グリム童話』の世界。 色覚障害を持つカメラマンが写しだす風景が幻想的
色のない世界ってどんなもの? 色覚異常を持つ人のモノの見え方を疑似体験
『4色型色覚』を持つアーティストが描く絵が美しすぎる!

見え方の違いに男性ホルモンが影響?

エイブラモフ教授は、「男女の色覚の違いは、目の構造によるものだけでは説明がつかない」とした上で、「男性ホルモンであるテストステロンが、なんらかの形で男性と女性の視覚認識に重要な役割を果たしている」と述べています。

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では、なぜ男性ホルモンが見え方の違いとなって現れるのでしょうか?

目の構造そのものは男女で異なるわけではありませんから、色相や視覚の捉え方の違いは、脳の処理能力の違いだと考えることができます。また、この研究による男女の見え方の違いで顕著となったのが、“細部の素早い変化を遠くからとらえる能力”。いわゆる『動体視力』でした。

▼『動体視力』なら、こちらもオススメ
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答えはヒトの進化にあり!?

実は、男性は女性に比べて、視覚野(大脳皮質のうち視覚に直接関係のある領域)のニューロン(※)の数が25%ほど多いと言われています。このニューロンに影響を与えるのが、男性ホルモンの一種『テストステロン』なのです。

(※)ニュートロン……原子核を構成する中性(無電荷)の粒子=中性子

研究チームは、このテストステロンにおける男女の違いを、いわゆる『狩猟採集仮説』を裏付けるものだと主張しています。
狩猟採集仮説とは、“人類の進化が狩猟・採集行動によって影響を受けた”とするものですから、動体視力とテストステロンの関係は一定の説得力を帯びてきます。

では、狩猟ではなく、木の実などの“採集”を中心としていた女性にとって、こうした色の違いを見分ける能力は、より重要であったのでしょうか?

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今回の研究で明らかになった、女性は色の識別能力に優れるという傾向と、男性は動体視力に優れるという傾向。こうした視覚の性差は、進化の過程における男女の役割分担と密接につながっています。

なにより、子を生み育てるという役割分担の中で、子どもの顔色の変化や排泄物の色の違いなどの子細な変化を見極める感受性は、女性にとってより必要な能力として進化していったのかもしれません。

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でもこう考えると、この研究は農耕民族と呼ばれる日本人には適用されないのでは? なんて考えてしまいますよね。

しかし、農耕民族という区分けは、農耕社会が確立されて以降の考え方です。人類学上は新石器時代までの全ての人類は狩猟採集社会だったと言われていますから、この結果は私たちにも適応されると考えていいと思います。

いかがでしたか?
女性による多彩な色の感受性。あなたには思い当たるところがあるでしょうか?

▼動物の見え方についてはこちら
ペットにはどう見えている!?人間と動物の見え方の違いを探ってみた!

▼年齢が気になってきたら…
年齢とともに起こる目の機能低下とは?(ロート製薬 商品情報サイト)


【参考】
Daily Mail Online – Men and women really DO see things differently: Our brains process colours in different ways
http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2197888/Men-women-really-DO-things-differently-Our-brains-process-colours-different-ways.html
ナショナルジオグラフィック日本版サイト – 男性と女性、ものの見え方に違い
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/6703/

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