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起源はこんなに古かった!
読んで納得? メガネとアイウェアの歴史

起源はこんなに古かった!<br /> 読んで納得? メガネとアイウェアの歴史

10月1日が「メガネの日」であることをご存じですか?
メガネの日は、日本眼鏡関連団体協議会(日眼協)によって1997年に制定されました。その由来は、10月1日を“1001”と表記することで、両端の1をメガネのツルに、内側の0をレンズに見立てたことからきているのだそうです。
そこで今回は、メガネの歴史についてまとめてみました。

レンズの発明は紀元前?

現存する世界最古のレンズは、イラク北部にある古代アッシリアの考古遺跡ニムルドで発見されました。紀元前750年から710年ごろにつくられた水晶製の平凸レンズといわれており、“ニムルドのレンズ”と呼ばれています。
しかしこのレンズは、視力補正用レンズの発明を大きくさかのぼるオーバーテクノロジーのため、一時はオーパーツ(その時代の技術などに合っていない発掘品)とされていました。

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出典:The British Museum – The Nimrud Lens / The Layard Lens

しかし発見者のオースティン・ヘンリー・レヤードの見解は異なり、“ニムルドのレンズ”のことを「木製か象牙でできたオブジェクトにはめられていた、“象嵌用(ぞうがんよう)”の破片と考えられる」との報告を残しています。
“ニムルドのレンズ”を収蔵している大英博物館のキャプションにも同様の記述がみられ、現在ではレンズ状の形は偶然によるものとの見方が有力とされています。

紀元前3世紀ごろになると、ようやくレンズと呼べるものが登場します。バビロニアやエジプト、ローマ、インドや中国などで使用されていたレンズで、視力補正のためではなく、太陽光を集めて火をおこすために用いられていました。
当時の技術でレンズを作ることは大変な手間のかかることですから、非常に数も少なく、神聖なものとして扱われていたようです。

メガネの誕生

補正用レンズの発明は9世紀ごろ、イスラム教の科学者アッバース・イブン・フィルナスによるものだといわれています。彼は非常に透明なガラスの製造方法を考案し、それによってつくられた拡大レンズは『リーディングストーン』と呼ばれました。
この頃のレンズは読書用で、本の上に直接置いて、文字を拡大するために使用されました。顔にかけるタイプのメガネが登場するのは、13世紀中ごろのイタリアと考えられています。
当時のヴェネツィアでは、ヴェネツィアン・グラス発祥の地である高いガラス製造技術を背景に、レンズ素材として不可欠な透明度の高いレンズが製造されていました。しかしメガネの発明者については正確な記録が残されておらず、この当時のレンズは全て凸面レンズだったといわれています。遠視と老視の矯正が可能でしたが、もっぱら老眼用にのみ使用されていたようです。

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出典:colore digitale blog – Risultati per la parola ‘tommaso da modena’

上の画像は、ヴェネツィアのサン・ニコロ教会に今も残る、トンマーゾ・ダ・モデナによる『枢機卿ウーゴ・ディ・プロヴェンツァ』の肖像画。1352年に描かれたフレスコ画で、世界でいちばん最初に描かれたメガネの絵とされています。

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メガネの日本伝来は16世紀

日本にメガネを伝えたのは、宣教師のフランシスコ・ザビエルだと言われています。布教のために日本を訪れたザビエルは天文20年(1551年)、周防国の守護大名・大内義隆との2度目の謁見の際、他の文物とともに義隆にメガネを献上しました。これが日本にメガネが持ち込まれた、初めての事例とされています。

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出典:Wikipedia – Glasses

当時のメガネは、ほとんどが手持ち式のタイプで、西欧では15世紀から17世紀にかけて、徐々に庶民にも浸透していきました。17世紀に入ると「スパニッシュイタリアン型」と呼ばれる、紐で耳にかけるタイプのメガネが登場します。
ちなみにメガネの“鼻当て”を発明したのは、日本人だといわれています。鼻の高い西洋人とは異なり、日本人がこのタイプのメガネをかけると、まつ毛がレンズにふれてしまうため、それを防ぐための創意工夫だったのだとか。

この頃になると、日本でのメガネの普及も広がりはじめます。当初は輸入に頼っていた日本でも、江戸時代もなかばになると、京や大坂、江戸などの大都市を中心にメガネを売る店が出店をはじめ、国産のレンズやフレームが職人の手により作られるようになっていきました。

ファッションとしてのメガネへ

テンプル(つる)式のメガネを初めて開発したのは、ロンドンの眼鏡商エドワード・スカーレットだといわれています。1727年に開発され、特許まで取得したスカーレットのメガネでしたが、しばしば頭痛を引き起こしたために普及にはいたりませんでした。ヒンジで頭を挟み込むタイプだったことも、理由の1つだったといわれています。

Steel Edward Scarlett Spectacles Circa 1727
出典:Eyeglasses Warehouse – Steel Edward Scarlett Spectacles Circa 1727

現在のようなテンプル式のメガネが普及するのは、18世紀後半から19世紀初頭にかけてのことです。この頃になると、ヨーロッパ、特に英国を中心にさまざまなタイプのメガネがつくられるようになります。
単なる視力矯正のためのメガネではなく、フィンチ型と呼ばれる“鼻メガネ”や、長柄手持ち式の“ローネット”、巻きつる式のテンプルメガネなどがつくられ、高い装飾性を持つメガネがつぎつぎと登場しました。やがて20世紀に入ると、二度の世界大戦がメガネの発展にも大きく影響し、さらなる実用性を備えたメガネの基本形がほぼ完成します。

いかがでしたか? 私たちが当然のようにファッション性を求めているメガネも、長い歴史の中で定着し、その技術を高めてきたのです。
21世紀に入り、ウェアラブル端末としてのアイウェアも現実のものとなった現代。これからどのような進化が生まれることになるのか、とても楽しみです。

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【参考】
The British Museum – The Nimrud Lens / The Layard Lens
http://www.britishmuseum.org/research/collection_online/collection_object_details.aspx?objectId=369215&partId=1
東京メガネ – メガネの歴史
http://www.tokyomegane.co.jp/museum/progress.html
Wikipedia – 眼鏡
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9C%BC%E9%8F%A1

文/キネコ
目ディア

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“C”だけじゃなかった!? 世界の『視力検査表』にまつわるトリビア

“C”だけじゃなかった!? 世界の『視力検査表』にまつわるトリビア

なにかと目を酷使してしまいがちな現代人。メガネやコンタクトレンズなど視力補正器具のお世話になっている人も多いかと思いますが、視力検査の時に誰もが目にするのが、大きさと方向の異なる“C”が描かれた視力検査表です。

実はこの“C”マーク、正式な名称を『ランドルト環』といい、国際眼科学会で標準指標として採用されている由緒正しいデザインなのです。

でもこの視力表、世界ではちょっと事情が異なるみたいです。

1. Cの切れ目はどちらを向いていますか?

ランドルト環
出典:Amazon – 視力表 山地式 3m

視力検査の時には、いつも聞かれるこの言葉。きっと誰もが、黒いスプーンのような器具で片目を押さえて検査を受けた経験があるはず。

この黒いスプーンのような器具、正式な名称を『遮眼子(しゃがんし)』 というのですが、遮眼子を用いた検査方法は万国共通。しかし国際基準としてのランドルト環を用いた検査表には、日本独自のバリエーションもあるようなのです。

ランドルト環と平仮名を組み合わせた『大島式』や、平仮名と数字を組み合わせた『中村式』。“双魚指標”と呼ばれる魚2匹のシルエットが平行に並んだ『山地式』など、日本独自の視力表もさまざま。

このように各国ごとに異なる文字や記号を使用した視力検査表のことを、『万国式試視力表』と呼ぶそうです。

ランドルト環と双魚指標、平仮名を組み合わせたものなど、日本独特の視力表は海外から見ると奇抜なデザインに映るかもしれませんね。

2. 国際指標だけど世界標準じゃない?

ランドルト環
出典:Snellen chart – Wikipedia

ランドルト環が国際的な標準指標として採用されたのは1909年といいますから、明治42年のこと。スイスの眼科医エドマンド・ランドルト氏によって開発されたランドルト環は、イタリアの国際眼科学会で全世界共通の標準指標として採用され、今では『国際標準ランドルト氏環』と呼ばれています。

ところが世界を見渡すと、ランドルト環を採用していない国も多く存在しています。

3. ランドルト環、実は少数派?

ランドルト環
出典:Tumbling E Eye Chart

既述のとおり、国際的な標準指標として採用されているランドルト環。しかし、必ずしも全世界共通で使用されているわけではありません。

例えば中国で視力検査表として広く用いられているのは、ランドルト環ではなくて“E”を用いた『Eチャート』と呼ばれるもの。
古典的なラテンアルファベットを基礎とした視力表で、中国のように母国語としてアルファベットを用いない国でも多く採用されているようです。

ちなみに欧米で広く用いられているのは、複数のアルファベットを用いた『スネレン指標』と呼ばれるもの。1862年にオランダの眼科医ハーマン・スネレンによって考案されたスネレン指標は、現在も多くの国で使用されています。

4. 世界の視力検査表

ランドルト環
出典:C.R.Williams Opticians Blog – New Year Resolution for Your Eyes

左から『Eチャート』、『ランドルト環』、『スネレン指標』です。
日本人にとって、一番見慣れているのはもちろんランドルト環ですが、ひと口に視力を測る指標といってもさまざまなバリエーションがあるのですね。

ちなみにランドルト環の形には規定があり、円の直径と円弧の幅、開いている幅の比率は5:1:1に定められているのだとか。

また、かつて広く用いられていた、斜めの方向に切れ目の入ったランドルト環は、被験者が答えにくいという理由から姿を消し、現在では上下左右の角度のみが使用されるようになったそうですよ。

▼その他「視力検査」にまつわる関連記事はこちらをチェック
目の検査は『視力検査』だけじゃない! 知らなかった目に関する『○○検査』
男性向けや動物まで!思わず両目で 見たくなる『おもしろ視力表』まとめ

▼「最近物が見えにくいな…」という方、もしかしたら目の老化のせいかも?
年齢とともに起こる目の機能低下とは?(ロート製薬 商品情報サイト)

【参考】
Excite bit 小ネタ – 前から気になっていた視力検査の“C”にせまる
http://www.excite.co.jp/News/bit/E1270439302823.html
目の辞典・治療、検査について
http://www.ocular.net/jiten/jiten013.htm

目ディア

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