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あれ、前にも見たことがあるような……「デジャヴ」はなぜ起こるの?

あれ、前にも見たことがあるような……「デジャヴ」はなぜ起こるの?

初めて訪れた場所で初めて目にするモノなのに、すでに経験したことがあるような不思議な感覚に襲われたことはありませんか?

『デジャヴ』と呼ばれるこの現象は、長らく謎のベールに包まれてきましたが、最近になって3つの有力説が登場しました。今回は、デジャヴの謎についてご紹介します。

デジャヴはめずらしい現象ではない!72%の大学生が経験済み

デジャヴ_02

『déjà vu(デジャヴュ/デジャヴ)』という言葉は、超能力の研究をしていたフランスの超心理学者、エミール・ブワラック氏が1917年に提唱したものです。デジャヴ=すでに見たことがある、という意味のフランス語で、日本では『既視感(きしかん)』と呼ばれています。

アメリカ・テキサスA&M大学の調査から、一般大学生の72%がこれまでの人生の中で一度はデジャヴを体験していることがわかってはいましたが、最近までその謎を解き明かす有力な説は存在しませんでした。デジャヴという現象はなんの前触れもなく突然起こることから、研究自体が限りなく不可能に近い状態であり、100年もの間は推測ばかりされていたのです。

ところが近年、脳科学認知心理学というふたつのアプローチを試みたことによって、3つの可能性に絞られました。早速ご紹介しましょう。

脳内の情報伝達のタイムラグがデジャヴの原因だった!?

デジャヴ_03

デジャヴが起こるメカニズムをひとりでも多くの方に理解していただくために、「喫茶店で店員が運んできたコーヒーをこぼしてしまう」というシチュエーションに置き換えて話を進めていきます。

有力説1【二重過程理論】

あなたのテーブルにやってきた店員が、手を滑らせてコーヒーを床にこぼしてしまいます。コーヒーカップが滑り落ちる様子、「あっ!」と叫ぶ店員の声、あたり一面に漂うコーヒーの香り。これらの情報は瞬時にさまざまな回路をかけ抜け、ドジな店員が起こした一瞬の出来事としてあなたの脳で認識されるわけです。

それぞれの情報は通常ならば互いに同期するのですが、まれに情報のひとつが遅れて届く場合があります。この情報伝達のタイムラグによって、あとから届いた情報が脳では別の出来事として処理されてしまいます。

そのため、コーヒーカップが滑り落ちるシーンを目にした瞬間、「これ、以前にも見たことがある!」と感じてしまうのです。それもそのはず、1000分の1秒ほど先に届いた情報(店員の叫び声とコーヒーの香り)によってすでに体験していたからです。

古い記憶、思い込み、錯覚……第2、第3の有力説とは?

デジャヴ_04

第2の有力説【ホログラム理論】も、先ほどのシチュエーションを例にご説明しましょう。

ドジな店員がいる喫茶店のテーブルには、ターコイズ色の小さな花びんが飾ってあります。そして、これとよく似た花びんをあなたは遠い昔に親戚の家でも見たことがあるのですが、古い記憶のために断片的にしか思い出せません。

これにより、あなたの脳は花びんに見覚えがあるのに思い出せない状況に陥ります。その結果、「初めてこの喫茶店に来たのに、この花びんを見たことがある」と思い込んでしまうわけです。

最後は第3の有力説、【分散的注意による錯覚理論】です。
こちらはひとつのことに集中するあまり、そのほかの出来事が頭に入っていかない状態のことです。

先ほどの喫茶店を例にあげると、ドジな店員がコーヒーカップを落とした際、あなたは下に落ちていくコーヒースプーンばかりに気をとられていたとしましょう。もちろん、叫び声をあげる店員の姿や床一面に広がるコーヒーも視界には入っているのですが、自分では意識していない状態での記憶です。そして、最終的にコーヒースプーンから注意を戻して全体を見た瞬間、「こんなこと、前にもあった!」と感じてしまうのです。なぜなら、全体に注意を向けていなかっただけで、すでに無意識下では見ていたからです。

デジャヴの謎を解く3つの有力説、いかがでしたか? もし、みなさんがデジャヴを体験したら、自分はどの説に当てはまるのか考えてみましょう。これまでにない第4の説が見つかるかもしれません。

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【参考】
あれ?前に見たことがあるぞ?科学者がついにデジャヴ(既視感)の謎を解く(スコットランド研究) カラパイア
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52223541.html
日本心理学会
http://www.psych.or.jp/interest/ff-14.html
(3ページ目)「デジャヴの謎が解けた」やはりパラレルワールドの情報だった! ミチオ・カク博士らの見解とは?
http://tocana.jp/2016/07/post_10195_entry_3.html
既視感 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A2%E8%A6%96%E6%84%9F
X51.ORG 私はかつて、この光景を見た – デジャヴとは何か
http://x51.org/x/04/08/2142.php
デジャヴュって何? ― マイケル・モリーナ – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=foVMwJtlR5s

目ディア

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“目の色”が違えば“見える色”も違う!?
眼科医が教える目の不思議

“目の色”が違えば“見える色”も違う!?<br />眼科医が教える目の不思議

黒い瞳と青い瞳……。
瞳の色は、顔の印象を大きく左右しますが、その違いって、外側から見える色だけ?
瞳の色が違うなら、見える色も違ってくるのではないか?
素朴な疑問を眼科医・岡野先生にぶつけてみると、納得!の答えが見えてきました。

見え方の違いに迫る第一歩!そのカギを握るのが「眩しさ」

ラグビーワールドカップの真っ最中。
プレイを見ていると、目の下に黒いシールを貼って挑む、白人選手に気がつきます。
これは「アイブラック(Eye Black)」などと呼ばれ、日本人選手がつけていることもありますが、とりわけ欧米人選手に多く見られるのは、「アイブラック」が、眩しさを軽減させるアイテムだからです。

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出典:Wikipedia−『Eye black』

サングラスを例にしても、日本人に比べ、欧米人のほうが、圧倒的に利用率が高い。
日本人の場合、ファッション目的のためにサングラスを掛ける人が少なくありませんが、欧米人は、日差しが降り注ぐ炎天下にサングラスなしでは、眩しくて仕方がないのです。

目の色を決めるのは「虹彩」に含まれる色素量!多いほど黒みが強い

眩しさは言うまでもなく、目から伝わる刺激において、日本人と欧米人との間に感じ方の差が生じるワケは、目の色の違いにあります。

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出典:Wikipedia−『虹彩』

目の色はそもそも、目の内部にある「虹彩」という組織の色で決まります。
虹彩に含まれるメラニン色素の量が多ければ多いほど、黒みを帯びた色となるため、欧米人に多い青や緑色の瞳に比べ、日本人に多い黒みの強い瞳のほうが、色素量が多いことになります。
この虹彩、目に入ってくる光の量を調整する役目を担っていますが、黒みが強いほうが光を通しづらいという特徴があるため、日本人のほうが、眩しさに強いのです。

例の画像を見れば納得!光の調節量が違えば、見える“色”も違ってくる

さて、「目の色の違い」と「感じる眩しさの違い」についてお話ししましたが、感じる眩しさが違えば、見え方にも多少、違いが生じます。

eyecolor_04

出典:WIRED−THE SCIENCE OF WHY NO ONE AGREES ON THE COLOR OF THIS DRESS

少し前にネットで話題となり、この『目ディア』でも取り上げた画像。
これは脳のバイアスによって、色の見え方が異なるといったカラクリですが、画像の明度を変えてみると、実際の色も変わっていきます。
前述の通り、目の色を決める虹彩は、光の量を調整する組織ですから、目の色の違いによって内部に入ってくる光の量が変われば、見える色が若干、異なったとしても不思議はないのです。

ISOの実験で明らかに?青い瞳のほうが、赤い色をよく見分ける!?

もう一つ、虹彩による光の調節量とは別に、虹彩の色=目の色そのものが、見え方を左右させるといった説があります。
多くの分野において、国際的な標準規格を定める国際標準化機構(ISO)がおこなった実験によれば、「黒い目よりも青い目の方が、赤い色については、4倍の色素視感力があるらしい」という結果が出たと言うのです。

語尾の「らしい」が示す通り、その理由は、はっきり解明されていません。
岡野先生は、虹彩の色そのものが、一種の“色メガネ”のような役割を果たしているのではないか?と推察しているそう。

青い瞳=青い虹彩を持つ人は、青いサングラスをして世界を見ている!?

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“色メガネ”と言っても、慣用句の話ではありません。
例えば、黄色い色をしたサングラスをかけて世界を見ると、黄色いモノや、何色にも染まることができる白いモノは、サングラス通りに黄色く見える一方、赤や青の色みを持つモノのほうが、かえって際立って見えます。

つまり国際標準化機構の言う、「青い瞳のほうが、赤い色について、4倍の色素視感力がある」というのは、青い色のサングラスをかけて世界を見ている状態。
大げさに言ってしまえば、虹彩の色と同化する青とは別の色、すなわち赤い色が、際立って見えているということではないか?という推察です。

ただ、目に見えている色は、見ている“その人自身”にしかわかりません。
同じ瞳の色を持つ日本人同士であっても、信号機の横断OKを示す色を「青!」と言う人がいたり、「緑!」と言う人がいたりと個人差があるのと一緒。
見る人によって、感覚や表現に違いがあるため、そもそも「この色は何色なのか」、一つの答えなんて存在しないのです。

▼日本人と欧米人の目の違いについてはこちら
ただの“おしゃれ”や“かっこつけ”では なかった!? 欧米人の『サングラス事情』
うさぎの目はなぜ赤い? 日本人の目は焦げ茶が多い? 瞳の色の違いには理由があった!
日本人は欧米人に比べて眼球が大きい!? サイズを知れば見えてくる、コンタクトによる健康被害

▼目の錯覚による見える色の違いについてはこちら
同じ色なのに違って見える!? 驚きの錯視と色の世界
モノクロ写真がカラーに見える!? 残像を利用した『色錯覚』動画がおもしろい!

▼目の色を変えるといえば「カラコン」!正しく利用できていますか?
知らないと怖い!カラーコンタクトレンズとの正しい付き合い方(ロート製薬 商品情報サイト)

取材・文/大谷享子
目ディア

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